March 24, 2011

さてどうしましょう

過剰反応だといって批判してきた方々、よもや水の買い溜めなんか、してませんよね?

これでわかったと思いますが、ほうれん草の汚染なんて水で洗えばなんてことないと、これまた過剰反応を批判してきた方々も、汚染の意味がまるで理解できていませんでしたね?牛乳や水の汚染と一緒なんですよ。牛乳や水をどうやって水で洗えるんですか?

とにもかくにもわかってないのは、今回の震災を自分自身の問題であると思ってないってことであります。いわゆる「同情」目線。これが自分の飲み水の問題となって初めて、どうしようとなる。

と言うことで、さてどうしましょう。

もはや、モードの切り替えしかないのでしょう。

「放射能汚染社会で生きる」モードであります。

妊産婦、乳児だけでなく児童も含めて、「放射能汚染社会で生きる」ことは困難ですから、西日本への集団疎開であります。

残った大人や学生も、より安全な生き方を選択したければ、一緒に疎開すればいい。

この結果、少なくとも静岡東部を含む関東一円に住む残ったかたがたによって、首都圏経済を復興していくことになるのであります。

まずやるべきことは、破綻したJALと同じように、通常社会生活破綻の責任を取って(東電ではなく)政府(衆議院)の解散総選挙を実施します。もちろん争点は、原子力政策であります。

現政権以上にこれに責任のある自民党は、もし原子力政策をいままでと同じとするならば、国民は1議席も与えることはないのであります。かわって共産党政権誕生があってもいいでしょう。

ただKAIとしては、以下のような政策をかかげる政党に政権をとってもらいたいと考えるのであります。


  • 過去国および東電が行ってきた原発の地震及び津波に対する安全対策に関して、どこに瑕疵があり、その責任者は誰であったのか、刑事告訴できるだけの権限を持つ機関によって、徹底的に調査検証し、責任の所在を明らかにする。

  • 併行して、国内すべての原発および核廃棄物貯蔵施設を含む核関連施設の安全対策について見直しを行い、その新たな対策ができるまで、ただちにその該当する原発は稼働を停止する。

  • 東電は解体し、企業年金を半減しOBにも責任を負わせる。国有化ののち、新たな安全対策の元、民営化する。

  • 国内すべての電力会社の電気料金について、新たな安全対策のために値上げすることを禁止する。従来国民および企業が負担してきた電気料金には、本来この取るべき安全対策の費用が含まれていたはずのものであり、この不作為で不当に得てきた利益を国民に返す意味で、あらたな安全対策に要する費用については、給与水準を中小企業並みに下げ、企業年金減額、資産売却等により捻出し、不足分は国が融資してこれを賄うものとする。

  • 以上を条件に原子力エネルギー政策は継続する。


いかがでしょう。 KAI

(追記)
アゴラに「東京電力をどうするか」と題する小幡績氏の記事が出ているので、コメントしておきます。

いま世の中の人が東京電力(と国)を許せないのは、初動のオペレーションがどうのこうのという瑣末な議論ではありません。小幡績氏の言う第二の理由に至る責任が、東電および国の両方にあると大半の人が考えているからです。

おまけに高い電気料金、電力総連ぐるみの信じがたい給与水準、企業年金、原発アリバイ作りの意図的ヘルツコンバーター未整備による停電、これらすべてに怒り心頭、頭に来てるんですって。なんでおわかりにならないんでしょうね。

以下に、東電と国の「不作為責任」の証拠となるものの一部を列挙しておきます。

■福島原発の事故、米NRCが20年前に警鐘−非常用発電機にリスク

 3月16日(ブルームバーグ):東日本大震災で東京電力福島第一原発に起きた事故について、20年前に警鐘を鳴らしていたリポートがある。米国の原子力規制委員会(NRC)による「NUREG−1150」だ。

  それによると、地震発生時に炉心溶融につながる事故の例として、原子炉を冷却するため水を外部からくみ上げるポンプを動かす非常用ディーゼル発電機の破損や停電、貯水タンクの故障などによる冷却機能不全が高い確率で起こると指摘していた。

  今回の事故は、福島第一原発の原子炉6機のうち運転中だった1、2、3号機は地震の揺れを感知して運転を自動停止したが、非常用ディーゼル発電機が作動せず、冷却ができない状態になった。日本政府は、経産省原子力安全・保安院が04年6月に公表した「リスク情報を活用した原子力安全規制の検討状況」という資料で、このリポートも紹介している。

  元日本原子力研究所研究員で核・エネルギー問題情報センターの舘野淳事務局長は、リポートが提示したリスクへの対応策について、「東電は学んでいなかったのだろうか」と指摘、「天災が1000年に一度や想定外といった規模であったとしても、そんな言い訳は許されない」と述べた。
福島原発の事故、米NRCが20年前に警鐘−非常用発電機にリスク


■第164回国会予算委員会第七分科会第2号平成18年3月1日(水曜日)

吉井分科員 今おっしゃった四分の話というのは、直下型で同時に津波が起こったときには、私はそういう発想も成り立つかと思っているんです。それをあながち否定しているんじゃないんです。しかし、チリ津波なんかのときには、そもそも周期が五十分なんですね。長いんです。そのときは、水位低下の状態が長時間にわたるわけです、二十分近くとか、あるいはもう少し長い場合とか。ですから、それは、今おっしゃったような簡単な話じゃない。

 ですから、確かに、津波が来れば、すぐその対策を遠くからの津波だったらとれるわけです。しかし、近くの津波の場合は、地震そのものの問題、浜岡でいえば冷却水管が破損されるということも含めて考えなきゃいけない。そういう深刻な問題を持っているということを考えて、しかし、その対策をちゃんととらなかったら、例えば、原子炉停止に時間がおくれ、崩壊熱除去の取水槽の水量が不足してしまったときは、これは私、余り大げさに物を言うつもりはないんですが、しかし、最悪の場合というのは、常にこういうものは考えなきゃいけませんから、最悪の場合には、崩壊熱が除去できなければ、これは炉心溶融であるとか水蒸気爆発であるとか水素爆発であるとか、要するに、どんな場合にもチェルノブイリに近いことを想定して対策をきちんきちんととらなければいけないと思うんです。最悪の場合は、崩壊熱が除去できなかったら、そういうことになり得るわけでしょう。

広瀬政府参考人 原子炉施設の場合でございますが、まず、BWR、沸騰水型の場合には、原子炉停止時冷却系で原子炉の崩壊熱を除去いたします。これは、原子炉から出てまいります水蒸気を用いて、蒸気タービンで原子炉隔離時冷却ポンプを動かしまして、サプレッションプールの水で冷却をするというやり方で、これが機能すると考えております。また、加圧水型原子炉の場合も、同様な形で補助給水系を稼働させて原子炉の崩壊熱を除去できるというふうに考えております。

吉井分科員 要するに、おっしゃったタービンを回す冷却系が、それ自身を冷却するのに冷却用の海水を使うわけですよね。それが失われてしまうということは、これはそもそも、その冷却機能が失われるということになるんです。とめた場合は比較的早くにその冷却水量は少し要らなくなったとしても、今度は内部の崩壊熱除去にそれは必要になってくるわけです。内部の崩壊熱の除去の分が一分間六十トンということで、これが失われてきたりすると、やはり深刻な問題になるわけですね。

 だから、最悪の場合は炉心溶融とか起こり得るということを念頭に置いて対策を考えなきゃいけないと思うんですが、そのことは一応念頭に置いての対策を考えるんですね。

広瀬政府参考人 先ほど申し上げました蒸気タービンといいますのは、発電系のタービンではなくて原子炉隔離時冷却系のポンプを動かすタービンでございますので、そのタービンで補助原子炉隔離時冷却系を作動させるということになっております。原子炉の安全性のためには、停止した場合に崩壊熱を除去するということを第一に考えて対応することが重要だと考えております。
(注)広瀬政府参考人:広瀬研吉(資源エネルギー庁原子力安全・保安院長)
第164回国会予算委員会第七分科会第2号平成18年3月1日(水曜日)


■チリ地震が警鐘 原発冷却水確保できぬ恐れ 対策求める地元住民

 原発の津波対策をめぐっては、2006年に日本共産党の吉井英勝衆院議員が国会質問で不備を指摘しています。5メートルの津波(引き波)によって、日本の原発の約8割にあたる43基の原発で、冷却水が海から取水できなくなることを明らかにしました。また、原発ごとに想定されている引き波でも、12原発が、取水不能になるうえ貯水槽もないことがわかっています。(図)

 二階俊博経産相(当時)は吉井議員に対策を約束しましたが、保安院によると、4年たった現時点でも改善はされていません。

 原発問題住民運動全国連絡センターの伊東達也筆頭代表委員は「1960年の津波のときにはまだ原発はなく、それ以来、本格的な大きな津波に襲われたことはない。今回の経験にたって、電力会社は、防災対策の現状を住民に説明し、対策をきちんとするべきだ」と指摘します。

 高野町議は訴えます。「津波対策は、原発の盲点になっているように思う。国の安全審査で漂流物や砂の影響を試験するなど、真剣にやってほしい。大丈夫、大丈夫ということですまされない」

冷却水喪失なら炉心溶融の危険
 吉井議員の話 2007年の新潟県中越沖地震では、地震の揺れそのものによって柏崎刈羽原発が被害を受けた。津波でも、海面が上がると冷却ポンプが水没する危険があり、海面が下がると冷却水喪失の恐れがある。これらは、原子炉の崩壊熱による炉心溶融を懸念させる事態だ。今後も、地震の揺れや津波への対策を前進させるために、国会でも取り組みたい。
チリ地震が警鐘 原発冷却水確保できぬ恐れ 対策求める地元住民


March 21, 2011

避難したい人と、避難しない人、人間の格が問われていると思う

そんな都合のいい手段など、まったくもってあり得ないし、そもそもそう考える自分自身の手前勝手を、根本から考え直す必要があるのであります。

内田樹先生

お忙しい中、お返事本当にありがとうございます。
一主婦として、この状況に立ち向かう術がなく、無力感に襲われていました。

夫は現在、避難を希望しているのにも関わらず、勤務先が営業している為に避難出来ない状況です。
上司・並びに会社側は、行政判断の30キロ圏外であるため、避難の必要がないとの判断を下しています。
自主的に避難すれば解雇となるでしょう。
(中略)
追伸
避難区域の見直しを待たずに、解雇される事なく夫が避難出来る手段があれば、どうかアドバイスをお願い致します。
読者からのメール


避難は命を守るため。これに解雇されない条件が付く理由は、ただ一つ。命を守るための避難ではないってことであります。

単に不安だから避難する。

もし、これをすべての国民が実行するとするならば、その収拾がつかなくなるのは、誰が考えても当たり前のことなんであります。

ひるがえって、ほんとうに命を守るための避難であるならば、解雇などまったくもって、関係ない。命があればこその雇用。どうとでもなるし、逆に危険を無視したまま残った企業の従業員の大半が過度の被爆で働くことができなくなるのですから、万が一この企業が生き残ったとしても働く者が残ってはいない。雇用の心配など皆無と考えるべきなのであります。

ここに、震災のまっただなかの現場に直面し、あの日以来毎日24時間ずっと必死で戦っている一特別職公務員のメールを紹介するのであります。

大変ご心配をお掛けいたしました。また、心励まされる見舞いのメールを頂戴し、誠にありがとうございました。今日で地震発生から9日目、ようやくインターネットが使えるようになりました。今回は報道されてますように、地震より津波の影響が大きかったと思います。おそらく○○市の死者は1万人を超すでしょう。こんな災害への対応は未経験ですので、あちこちで叱られ、罵倒され、少々へばってます。また町の惨状は酷く、まさに地獄です。この後の復興にはどれだけの時間を要するのか、考えると気が遠くなります。今夜も市役所の自室の応接セットで休むことになりますが、早く風呂上がりの一杯を楽しみたいものです。本当にありがとうございました。


これを読むだけで、胸が痛みます。

郡山の主婦の方には、ぜひ理解していただきたい。

命を守ると考えるのであれば、すぐ避難されるのがよろしい。雇用など関係ないのであります。

たまたま単身赴任でなった副市長。

市庁舎で勤務時間中であったことが幸いし、自宅が流されてしまっても生き残った。

「叱られ、罵倒され」ながら懸命に、「人の命を守るため」この男は戦っている。

避難するも、避難しないも、ともに「人の命を守るため」、いますべての人に覚悟せよ、神はそう告げている、KAIはいまそう思うのであります。 KAI

March 20, 2011

地震は予知できる週末テニス

今回の大地震を予知していた人がいる。

 実はこの大震災、『アサヒ芸能』(3・10)がスクープしていた。

 「『NZ型大地震』東京で起きたら死者1万5000人」のなかで、民間で地震予測研究をしている「青松倶楽部」の進村耕喜代表がこう予測。

 〈「最近、東日本で、熱線に地震の前兆が出ており、FM波のノイズも上昇するという観測異常が確認されています。そういったことから予測すると、今年の8月までにM7・5前後の津波を伴う宮城県沖地震が起こる可能性があります」〉 (『WiLL』編集長)
花田紀凱の週刊誌ウオッチング


進村耕喜氏とは、こんな人。

■私の写真です。(東 京体育館で講演を行った時に撮影して頂いたもの。)
地震予知の青松こと、進村耕喜について


こう言った民間の、しかも素人の言説に、聞く耳を持つ専門家はいません。

しかし、もしこれを本気でとりあげ精度を高めて、地震予知に活かしていたとしたら。

地震予知連を始めとした、影響力のある公的機関において、今回の地震をあらかじめ警告することができていたら、間違いなく被災者の数を大幅に軽減できたことは、まず間違いないのであります。

であるとするならば、これで飯を食っている専門家と言われる方々の、国家的犯罪と言って差し支えないと、KAIは考えるのであります。

今回の問題のポイントは、原発問題を含めて、「想定外」であります。

「想定外」を「免罪符」にする言説がちまたあふれていますが、「想定外」だから被爆したり津波で流されても致し方ないなどと、口が腐っても言えないことであると、思い知る必要があるのであります。

それは、この地震予知はもちろん、原発でさえこの津波による危険性の警告があったわけであります。

専門家と言われる方々は、これを「意識的」に、無視してきた。

この結果が、いまのいま、地獄と化した現前の現実なのであります。

実は、話は単純なんであります。

専門家と言われる方々は、実は「想定外」のことは常に起きうることであるとは、よく知っているのであります。単に確率が低いだけで、確率ゼロであるとは誰も思ってはいない。

問題は、それに手を打つかどうか。「想定外」のことが起きたときでも、最悪にならない対策をする。これは、専門家の仕事ではなく、経営者や政治家と言った意志決定権を持つ方々の責任なんであります。

今回の場合であれば、例えば津波。

事前に東海大地震の警戒宣言同様のことが行われていたとしたら、例え想定外の規模であったとしても、避難ルートの確認が行われ、これでどれだけの人々の命を救うことができたか考えるまでもないのであります。

不確かでも、万一空振りになったとしても、その責任を取る政治家が一人でもいたら、万人単位の命が救われることになったのであります。

そして原発。警告があったことは既に述べたとおりでありますが、東電経営者や政治家がすべてこれを無視してきた。レベル5の事故がおこったときにどうするか、これを想定した対策がまるで講じられてこなかった。

被爆と言う被害がひとたび起きれば、これが何十年にも亘り住民に甚大なる影響を及ぼすと言うのに、まるで確率ゼロのようにふるまってきた。

人々は、なぜ高い高い料金を毎月支払ってまで、保険に入るのか。

それは、万一の場合があったとしても、残された家族を守るためであります。

東電経営者や政治家にとって、この守るべき家族とは。

今一度、これを心に重く受けとめていただきたいのであります。

そして、こちらは週末テニス。

心配していたガソリンも、土曜テニスの後、毎朝通る道にあるガソリンスタンドに行って店員に状況を確認すれば、なんの問題もなく満タンOKとのことで、20数台後ろに並ぶことにする。並んでいる間にさっき買ったビッグコミックを読んでいたら、15分もしないうちに順番が来る。

これでいいのであります。リッター制限なんかやるからおかしくなるんであります。

テニスの結果も、土曜、0-6、7-6(7-3)、1-3とタイブレークを制したのが、実に大きい。日曜も、6-2、6-7(3-7)、1-1と、タイブレークを落としたもののナイスゲームに気分がいい。

T中さんが、来る途中事故って厄日だったけど、物損だけですんだのは、これもまた警告と思うとよかったのかもしれないのであります。 KAI

March 19, 2011

買い溜めの心理と負のネットワーク効果

それは1973年10月のことだった。

KAIがまだ大学生で、中古の車にのっていたころのこと。突然ガソリンが、いままで37円くらいだったのが70円くらいにはねあがった。と同時に、スーパーからトイレットペーパーが忽然と消えたのであります。

もちろん共同トイレのアパート暮らしのKAIにとって、関係のない話と、遠目でこの光景をながめるだけのことであったのであります。

38年たって、まさか同じ光景に会おうとは。

タイミングの悪いことに、自宅だけでなくオフィスの備えも丁度切れかかったとこだった。

おまけに、毎朝最低3パックは食べる納豆も、先週水曜に買った1週間分がそろそろ底をつく。玉子も同じ。

これらすべてが、ものの見事にスーパーの棚から消えうせてしまったのであります。

トイレットペーパーは、いざとなればたまたま買い溜めしてあったティッシュの箱があるからなんとかなるけれど、納豆と玉子を切らすことは、30年間の毎日朝食は納豆玉子ごはんに焼き魚が定番のKAIにとってあり得ないことであるのであります。

いざ、行動開始。木曜早朝の散歩。ウェストバッグに財布を入れ出かける。途中にあるスーパーが確か朝早くから開けているはず。行くと開店準備中で、7時からとある。一旦散歩を終え出直すことにして、朝ごはんを済ませてから7時前にドアの前に並ぶ。と言ってもKAI一人。直前に自転車でおばさんが一人。ドアが開いて急いで納豆の棚へ行くも、空。

ため息をついて、玉子売り場へ。

ありました。10個入りのパックが大量に。5パックゲット。もちろん一人分ではありませんので、念のため。とりあえず玉子だけでも2週間分確保できたから、一安心。

そして翌日。朝6時、すでに仕事のかっこうで出勤。目的はオフィスの近くにあるコンビニ3店。まず1店目。納豆がなければ、昨日の昼間チェックした時にあっためかぶのパックを、と思いきやこれもなくなっていた。

2店目、なし。

3店目、なんとめかぶのパックが大量にあるではありませんか。もずくのパックとこれだけがなぜか売れ残っている。

納豆がなくても、このねばねばコンビで代替がきくとおもって、10パックゲット。

7時前になって昨日のスーパーへ。

なんと店先に大量のトイレットペーパーが積んである。思わず4つかかえてレジに行くと、お一人1個までです、すいません、と言って2つだけ戻して、そのままにして納豆売り場へ。ありました、いつものおいしい納豆が。こちら2週間分をカゴに入れレジへ。

残したトイレットペーパー2個とも、レジのおじさんがつけてくれて、感激。

かくして、行動開始二日目にして目標達成。

次なる問題は、ガソリン。半分以上残っていたのが、昼間高速を飛ばして遠出したため、週末にはなくなりそう。

週末テニスの帰りに毎週入れるガソリンスタンドに電話して、様子を聞く。

並んでますか?いえ、並んでもらっても困ります。え?品切れですか?昼間にはローリーが来ると思いますが何時になるかわかりません。

はてさて、この週末はどうなることやら。

と言うわけで、買い溜めであります。

世間は、被災者のために買占めは自粛しましょうなどと言うけれど、こちとら、買占めする気などさらさらない。

単に買い溜めしないと生活できないだけ。今回やったことを整理すると、毎週1週間分買っている食品が、突然消えてしまった。買い置きしてあった残りがなくなったので、調達に走る。見つけて、1週間分ではなく、2週間分買う(つぎまで2週間の猶予をもたせたい)。

それにしてもであります。

なんで、こうなってしまうのか。

なんとなく渋滞現象と似てなくもないが、なにか違う気がする。

しばらく考えて、わかった。

負のネットワーク効果であります。

ネットワーク効果とは何か。これはネットワークに参加者が増えれば増えるほど、ネットワークの利便性が良くなることを言うのであります。これが、「負」と言うのは、参加者が増えれば増えるほど利便性が悪くなることを意味するのでありますが、にもかかわらずなぜこのネットワークへの参加者が増えるのか。

それは、ネットワークと言う「経済」において、「資源」が制限されるからであります。

KAIのように買い溜めすると、あと2週間は買いに走る必要がないわけですから、初期の需要さえまかなうことができれば、基本的に誰も買い溜めする必要がなくなるはず。

にもかかわらず、新たな参加者が次から次へと買い溜めに走るのは、お一人様1個であるとか、給油1回10リッター制限だとか、あるいは出荷自体を押さえるだとか、必要を満たされない参加者が増え続けるからであります。

もちろん、たとえば被災地優先のために供給が遅れると言うのは、致し方ない。そうではない、恣意的な供給制限が、結果的に負のスパイラルを生んでいることに気づく必要があるのであります。

確かに、メーカーの経営側から考えれば、一時的に売れすぎて、あと急激なダウンを避けたい気持ちも分からないわけではない。しかしあんな大きなトイレットペーパーを普段買う以上には持ち帰れないし、食品には賞味期限があるのであります。

一方、被災地と違って普通の生活ができるところは我慢すべきだと、モラルに訴える意見もある。

まったくわかっていないのであります。

福島原発30キロ圏内の住民のことを、誰も想像できていないのであります。

外出を控えるとは、一歩も家を出れないのであります。

いつまで?

この方々の食料はどうなってるの?

誰もこれに答えられない。まったくもって、無責任の極みであります。

いざ、東京もとなったときに、誰も責任は取らないとすれば、自己防衛しかない。

単純な理由であります。

東京まで心配はいらない、過剰反応だと言う方々もいる。

でも、この方々は、今回、この「想定外」の出来事がおきたことを無視しているのであります。

「想定外」には「想定外」の対応は、当たり前。今回の震災の一番の教訓であります。 KAI

March 15, 2011

地震と週末テニス

「天罰」、KAIも最初一番にこれを感じたのであります。なにも撤回する必要など、さらさらないのであります。

もはや、「戦争」、「大地震」、以外、この国を救うことができるものはないのでありましょうか。
「デッドロック」外れる


「我欲」も、石原慎太郎が言うとおりと、KAIは強く思うのであります。

まさに、ドンカン。鈍菅政権を支持するだけのことはあります。

北朝鮮じゃないんですから、我欲のために他人を巻き込むのだけは、KAIは固くお断り申し上げる、週末テニス。
国民に責任、あたりまえだの週末テニス


これは、目一杯勘違いし反発するであろう方々には、まったくもって理解できないのでありますが、何も今回の天災の「原因」が「我欲」や「民主党」にあると申し上げているわけではないのであります。

東京電力とは、かつての「銀行」であります。

国民の犠牲の下、高い高い給料を維持したまま、自分たちの犯した不始末を柳澤伯夫筆頭に国民にまた押し付けようとした。

東電経営者も、いまや怖くて国民の前に顔すら出せなくなってしまった。

(念のため申し上げれば、東電の不始末とは今回の原発の問題ではなく、高い高い電気料金を取る一方で、60/50ヘルツコンバーターを発電所1基分の費用がかかるからいらないと言って何年にもわたって放置し続けてきながらぬけぬけと計画停電などと言って恥じない欺瞞にあるのであります)

既得権で守られているのは東電だけではない。ガス、水道、メディア企業を始めとして、高い高い給料の官僚も、高額年金が約束された団塊も、マスメディア高給取り社員、斎藤次郎郵政。国民は、結局こいつらの不始末の尻拭いに金だけでなく、命までをもさしだすはめになったのであります。

斎藤次郎郵政の破綻に、税金の再投入の段になってやっと文句を言う。時すでに遅すぎ、鈍感すぎなんであります。

神が、こう言う国民に「ガラガラポン」すなわち「天罰」を与えたとむしろ考えるべきであると、そう申し上げているのであります。

被災者と言う、あまりにも甚大多大なる犠牲を払ってでも、これ以外に、この既得権と言う「我欲」にまみれた動物どもに罰を与えるすべがないと解するしか、これから被爆と言う最悪の事態を迎えることを含めて、この事態を受け入れることがKAIにはできないのであります。

そんななかで、週末テニス。

既報の通り、土曜は中止。

日曜、テニスラケットを入れたリュックを背負い、こんなときにテニスとは何事かといちゃもんつけられないか、おっかなびっくりで来たんですよと、Y木さん。まことにもって、その通り、なんてあるものか。いつもどおり、ふだんどおり、てんたんと、日常やればいい。それ以外なにができるかと言いながら、結果は、6-0、6-7(4-7)、0-6、1-5とM田さんの4連勝。見た目は穏やかとは言え、決してだれも不穏を感じないわけにはいかないのであります。 KAI

March 12, 2011

地震からこれまで

やっと家にたどりついた。すでに午前2時半。

ウッシーを湯島の自宅に送り届けるために五反田のオフィスを出たのが午後7時過ぎ。

いきなり桜田通りが大渋滞。それでも、清正公前から先は渋滞のマークが出ていないから楽勝とおもいきや、さにあらず。

確かに飯倉まではスムーズに来れたけれど、六本木通りに合流して、ここからびくとも動かない。それでも縫うように車線を繰り返し変えながら、内堀通りにたどり着く。

恐らく都内でここが一番渋滞しているんだろうと思われるほど、ぴくりとも動かない。

皇居前方向に左折しようとまったく動かない5車線の一番左側から空いていた一番右側に無理やり出てそのまま日比谷まで直進。交差点を越えてから信号を左折。すぐ右折、左折し、そのまままっすぐ行くと湯島にたどり着くはずが、また鎌倉橋手前から進まなくなる。

あまりに腹が減ったのでウッシーにコンビニに駆け込んでもらったけれど、食べ物は一切なしとのこと。

あきらめてひたすら渋滞に耐えること30分。やっと昌平橋手前まできて左折。淡路坂を上がって聖橋を右折、ができないのを、むりやり右折。すでに強引強行運転モードでバッチシ。

清水坂を上ってようやく湯島天神。ここでウッシーを降ろす。ウッシーの家はこの右折した先だけど、その先がまた真っ赤っかの大渋滞につき、左折。昌平橋方向に戻る途中で車を停め、メールをチェック。

なんと時間はすでに9時半。2時間半もかかった。

メールに、週末テニスのY木さんから今夜は九段下のオフィスで泊まりとあって返信。

迎えに行きますよ。

しばらく返事がないので、そのまま東京駅の方向に来た道を戻って、見つけたコンビニに入る。唯一口に入れられる、生ハムのパックを買って、一枚一枚はがしながら食べるうちに、めんどくさくなって残り半分を一気に口に入れる。

とメールを見ると、Y木さんから返信。無理しなくていいよと書いてあるけれど、そのまま九段下方向にハンドルを切る。このとき時間は10時。お堀端の道をひたすら耐え、事故があったという九段会館前にたどり着く。10時38分。

ここでY木さんをピックアップして、いざ鷺沼へ。

九段坂を上がって、渋滞している靖国通りの裏通りへ入るつもりで、内堀通りへ左折したのが大失敗。すぐ右折するつもりが、中央分離帯で右折できない。

おまけに、先ほどの内堀通りの大渋滞は、すでにここから始まっていた。しかしここでめげてはいけない。先は長いのであります。3車線のうち駐車中の車で誰も走らない左端の車線を無理やり進んでは右に入ってまた進んでやっと信号で左折、左折して九段坂の振り出しに戻る。

今度は、内堀通りへの左折車線を進んで左折しないで直進。靖国神社南門信号で左折。すぐ右折して裏通りへ入る。さすがに車は一台も走っていない。

当面の目標は赤坂見附。そのためには渋滞する新宿通りをどこで通過すればいいか。

このまま真っ直ぐ行っても、間違いなく日テレ通りも渋滞しているはず。と言うことで新宿通りの出口直前まで行こうとしたら、一方通行で再び皇居方向に戻って、うまいぐあいに麹町1丁目交差点の手前で新宿通りに出て、必殺4車線横断、最高裁方向に右折し、すぐまた右折。

まっすぐ紀尾井町、紀尾井坂、外堀通り左折し無事見附に到着。ほんとは見附の手前で右折して青山通りに出ようと思ったけれど、右折する信号がなかった。これが幸いするのであります。

青山通りもぴくりと動かない。すぐさま交差点の中で四方から青山通りに入ろうとする車を押しのけて右端から左端へ、すぐ左折し外堀通り沿いの一方通行の裏道を赤坂通りまで直進。ここでも右折しようと思ったけれど渋滞中につき、直進。その先を右折し、突き当たり左折。すぐ右折してアメリカ大使館宿舎横を抜けて、ミッドタウン横まで道なり。

もうここは地元につき迷うこともない。六本木通り沿いの裏道を直進、麻布トンネルを飛び越えて^^;、ハイタイド通り(個人的命名^^;)を直進。ハイタイド到着。午前零時。さすがに、客は誰もいない。

ここで、しばらく休憩。トイレもすまして、ユーイチくんに急遽作ってもらったペーストをのせたパンを6切れ一挙にほおばる。Y木さんもトイレとタバコタイムで一服。

瓶一杯のスナックをもらって、再び出発。

西麻布の交差点を過ぎてから右折、六本木通り沿いの裏通りを日赤通りまで出て左折。そのまま明治通りを越えて、恵比寿ガーデンプレイス横を抜け、目黒駅前からドレメ通りへ入ると、ここも渋滞。やむなく一方通行をバックで逆走、線路沿いの道に入りなおして、目黒川沿いの道に出る。山手通りを越えて、桐ヶ谷まで裏道を走って、小山台に出ようとすると、ここも渋滞。こんなところまでこんな深夜に渋滞なんて、いったいどうなってるんだと、引き返して不動尊前を抜けて、目黒郵便局近くで目黒通りに出る。当然ここも激しく渋滞中につき、裏通りへ。柿の木坂陸橋手前で再び目黒通りに。

ここでやっと渋滞を抜けた。そのまま、週末テニスと同じ抜け道で二子玉駅前に出る。

なんと、ここも激しく渋滞。10分経ってもぴくりとも動かない。Y木さん、戻ってバイパスに入りましょうかと言ったそのとき、目の前の駅を電車が走っていく。

交通情報、チェック。動いているよ。ラッキー。

ここでY木さん、駅に向かう。大丈夫動いていると、駅から電話をもらって、一路自宅へ。すでに午前1時44分。

車を駐車場に入れて、気になっていた、途中コーンにこすった左側の車体の傷をチェック。コンパウンドで消える程度だったので、安心して家に帰る。2時半。

長い旅だった。

テレビをつけ、ひとしきり豆腐をつまみに焼酎をあおる。4時になってベッドに入るも、なぜか寝付けない。目が覚めて時計を見ると6時。

実家の母親から心配して電話のあと、テニスのサコタくんから電話。JRが止まってクラブハウスで一夜を過ごしたとのこと。おまけにテニスコートの照明設備の点検で使用中止。

やむなくY木さんにも本日の週末テニス中止を連絡。

一日、ずっとNHKをつけっぱなしで何もしなかった。ひたすらニュースを見る。

夕方になって、代官山のオートバックスにコンパウンドを買いに行く。帰りに、スーパーに寄ったら品切れだらけで、レジには10人以上が並んでいる。

いつもの酒屋にもよって、地震で中々の配達が遅れていてないので、ちんぐだけでがまん。地震の被害はなかったのか訊いたら、瓶は落ちたけど床がゴムだから割れなかったとのこと。なるほどだからいつも無用心に酒瓶が棚にならべてあったのかと感心する。

それでも原発のことも含めて、心配は治まらない。 KAI

March 05, 2011

漢方のチカラ

薬と言うものを、KAIはほんと、のまないのであります。

唯一例外が、三光丸(Wikipedia)。

漢方であります。

まったく原因不明ではありますが、定期的に腹痛になり、この三光丸で瞬く間に治る。これを子どものころから何十年も繰り返してきたのであります。

ところがなぜか、いつのまにかこれを必要としなくなった。つまり、腹痛が消えてしまったのであります。

なんでこんなお話をするかと言えば、この記事を読んだからであります。

 主治医から最初に処方されたのは西洋薬。症状がかえって悪化したため、次に処方したのが漢方薬の「抑肝散(よくかんさん)」。漢方なんて…。最初は半信半疑だった。しかし、1カ月後には幻覚などの症状はうそのように治まった。「抑肝散には感謝してもしきれない」という。
(中略)
 抑肝散以外でも、外科手術の後に腸の働きを改善する「大建中湯(だいけんちゅうとう)」、がんの症状を緩和する「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)」、インフルエンザの症状を抑える「麻黄湯(まおうとう)」なども、医療現場で活躍する場面が増えている。民間調査会社「IMS」によると、漢方薬の国内市場は10年で1・3倍に成長。厚生労働省も昨年2月、漢方薬などの有効性を検証するプロジェクトチームを設置、検討を進めている。
第5部 飛躍 明日への処方箋(5)科学の力で見直される漢方

 認知症で失われた記憶を、漢方薬で回復させる研究も進められている。認知症は進行を遅らせる薬はあるが、記憶を回復させる薬はない。

 研究をしているのは富山大の東田千尋准教授(神経薬理学)。注目したのは「加味帰脾湯(かみきひとう)」という漢方薬。不眠症などに使われるが、古い文献に健忘症への効果が期待できる内容が書かれていた。
(2/3ページ)


そもそも漢方とは、なんであるのか。

漢方医学の特徴は、伝統中国医学と同様に体全体をみるところにあり、「証」という概念を持っている。証は主に体質をあらわす。この点で西洋医学とは大きく異なる。体全体の調子を整えることで結果的に病気を治していく。このため、症状だけを見るのでなく体質を診断し、重んじる。西洋医学が解剖学的見地に立脚し、臓器や組織に病気の原因を求めるのとは対照的である。よって、漢方薬も「証」にもとづき患者一人ひとりの体質を見ながら調合される。

また、「漢方薬=生薬」という解釈をしている人も多いが、上記からわかるように、これは誤解である。 日常的に、「漢方薬ではない生薬」の例は非常に多い。ゲンノショウコなりセンブリなりドクダミなりを煎じて、症状の詳細も体質も考慮せずにただ飲むだけであれば、それを漢方と呼ぶことは決してできない。
漢方、Wikipedia


これを読めば、先の新聞記事で取り上げられている漢方が、「西洋薬」的漢方であることが、よくわかる。つまり、その患者の身体全体から見るのではなく、あくまで「症状」中心のアプローチであります。

別にこれが悪いと申し上げているのではないのでありますが、あくまで漢方が効くのは、「身体全体→症状」の方向であることの理解が不可欠であると言うことであります。

すなわち、問題解決の方向性の問題であります。

部分→全体


ではなく、

全体→部分


と言うことであります。

私たちの生命と言うものが、「大気」の流れの中にあって、その「気分」を生きていると考えれば、これはまったくもって当然のことなのであります。

私たちの「身体」より「大気」は、より大きな一つの流れであるからして、「身体」全体の気の流れを変えるには、「身体」自体を「大気」の流れの中でその位置を移動させる必要があるのであります。

これが三光丸によってではなく自らの力でできたからこそ、いつの間にかKAIの身体から「腹痛」が消えてしまった。そう言うことなんであります。

なんだか、今の流れの中で、問題解決の方向性を示唆するヒントになるのではないかと、ここに書きとめておくのであります。 KAI

March 01, 2011

ハッキング・ザ・エグザムだよ週末テニス

今回の、大学入試問題が試験中にネットに漏洩していた事件の本質は、何か。

一人の受験生の、方法は斬新ではあるけれども、単なる昔からある「カンニング」の一種にすぎない。実質的な影響と言えば、もしこの受験生が合格したとして、もう一人の受験生が不合格になるにすぎない(不運ではあるけれど)と言う、これは昔からの「カンニング」で起こる事態と、なんら変わりはないのであります。

にもかかわらず、当局を含めた世間が騒ぐのは、試験中に問題がネットに「公開」されたと言う事実、この一点にあるのであります。

もしこれがネットに公開されるのではなく、間違いなくいる共犯者(達?)の中だけで解答を得ることができていたなら、これだけの騒ぎになることもなく、そもそもこれがバレルこともなかった。

と考えれば、こう言う行為は、単にネットに公開されなかっただけで、ずっと以前から頻繁に行われていたかもしれないのであります。

それはさておき、ネットに「公開」の問題と言えば、尖閣ビデオ流出問題。

共通するのは、「主権」の侵害。一方は、国家権力であり、もう一方が、大学当局。

今回の京大当局による、駿足の告発会見が、これを見事に物語っているのであります。

「試験問題を公開する権限は、オレ達にあるんだ。」


記者会見で、京大当局は、そう申されているのでありましょう。

「ハイ、ハイ、確かに」


こうお答えするしかありませんが、近い将来、間違いなくこういった製品がちまたにあふれる事態にどう対処するおつもりでしょうか。

ドコモ オリンパス製HMD「AR Walker」を披露


AR(オーグメンティッドリアリティ)社会においては、個人が目撃する映像がリアルタイムでネットで公開され、また逆に、リアルタイムに個人に流入してくる。

試験会場だけではなく、カメラやビデオ持込禁止の劇場といったところも、普通のメガネと見分けのつかないAR製品が出回るようになったとき、はたしてこれを禁止する術はあるのでしょうか。

更に言えば、眼球自体と言う肉体の一部がアンドロイド化しはじめれば、おおよそ禁止すること自体が不可能になるのは目に見えているのであります。

いみじくも、今回の事件は、AR社会における「権力」の無力化を見事なまでに警告する、そう言う本質を持つ事件であったのであります。

そして、こちらは平穏無事な週末テニスにも、変化の兆しが。

土曜、1-6、6-4、6-4、0-1(0-7)。やっとのことで、ウッシー、サコタペアに2連勝。人間は、ちまた進化するのであります。

日曜、2-6、6-2、3-6、1-2と、O谷さんの4連勝で、こちら進化なし。 KAI