January 31, 2010

目に見える効果が必要と週末テニス

リキの祟りに反省して、毎日朝散歩したら、覿面の効果。充実の週末テニス。

土曜は、1-6、1-6、6-0、0-6、0-2と、結果だけを見れば、なんの成果も見えないけれど、この負けはすべてネモトくん相手だからこうなっただけ。中身は、明らかに先週までと違うと、実感。

これが、日曜、明確になって結果に出る。6-3、7-5、3-4と、第3セットも時間切れになっただけで、3連勝の勢いであります。

もちろんこれは、毎日の散歩によって足が思うように動くからですが、これだけではありません。身体全体のバランスがよくなって、「大気」の流れの中にいることを実感できるようになるってことです。

ゲームに勝つと言うことは、単にポイントにおいて相手を上回ることでもなんでもなく、ゲームと言う「大気」の流れが見えるかどうか、そしてこの大きな気の流れに身体をまかせられるかどうか、すべてがこれしだいなのであります。

こういった目に見えないことを理解し、鍛錬を積んでいく一番の方法は、どんな小さな形でもいいから勝つと言う目に見える効果が一番であります。これが世間で最近よく言われる「見える化」とは、本質的に違う。「見える化」は単にプロセスの問題であり、勝つという目に見える効果は、プロセスの結果の問題であります。

民主党も、最終的に政権をとると言う結果を出すことによって、「大気」の流れをつかむことができたわけでありますが、ことの発端は長妻議員の功績以外にはありません。すべての結果は、小沢の功績でもなんでもなく、彼の社保庁問題における自民党に対する勝利から来ていることは、誰から見ても否定できない真実であります。

これに対する自民党。

小泉郵政選挙の圧倒的勝利以来、まったくの勝ち星なし。何も選挙に勝つだけが「勝利」ではありません。経済対策や雇用対策といった的確な政策にも、「勝利」はいくらでもころがっています。

「保守」の問題も、しかり。

保守とは、「地の利」を守ること以外にはありません。「地」には「利」もあれば「不利」もある。この「不利」とはならない、「地の利」に適う社会を保っていくことこそ、「保守」の本質であります。

アメリカには、民主党も共和党もよってたつ普遍のアメリカの「地の利」があり、日本には日本の「地の利」がある。
保守を考える

これはもちろんKAIだけの考える「保守」ではあるけれど、日本と言う国の「地」が何であるか考えれば、まったくもって「保守」とは、自明であります。

要するに、日本と言う「地」を守るってことです。「地」に生まれ、「地」に育ち、「地」を耕し、「地」に帰って行った人々の利に適うことを行えばいいだけです。

よその「地」から来た人々も、よその「地」の人々も、まったくもって考慮の対象外でいいのであります。こんなこと、もちろん差別でもなんでもない。

これを勘違いして、郵政民営化阻止だとか、行き過ぎた市場経済批判などと言うものは、よその「地」の変化を無視する鎖国政策そのもの。

本題に戻れば、日本の「保守党」に必要なことは、この「保守」を根拠にした政策による「勝利」であります。

こんなこと、別に選挙で勝つ必要もなんにも、ない。例えば、ユニクロ。「保守」政策の結果の勝利と、位置づけるだけでいい。これは後付でもなんでもない。ユニクロの勝利こそ、「保守」の勝利そのものであるのです。日本の消費者と言う、日本の「地」そのものに最大限応えるビジネスモデルを体現する企業、それがユニクロであり、日本のデフレ克服のジョーカーとさえ期待されるべき存在であります。

ですから、この「ユニクロ」を敵視するのではなく、単に、「ユニクロ」が日本経済の救世主として、是とすればいいだけなのであります。

これが昔のIBMのような、よその「地の利」の人々でないことこそ、きわめて重要です。

当然ヤフーやグーグルに対する「保守」の有り様も、自明です。

「保守」の、どんなかたちでもいいから、小さな「勝利」の積み重ねが、「保守」再生への道を切り開くのであります。 KAI

January 30, 2010

普天間問題を治癒する「時間の力」

昨日の「祟り」の話で重要なことは、「祟りとは、人の精神社会の自然治癒力」の部分です。これをもう少し言えば、人の精神社会と言うものは、大きな時間軸上に横たわる生命体のようなもので、今ある精神社会とは、過去から切り離されて存在するものではなく、ずっと以前の過去から連綿と繋がっていると言う、きわめて巨大な「時間の力」を持つものであると言うことであります。

この「時間の力」については、以前、写真の力と時間の力の中でも少し触れましたが、この「時間の力」の意味を理解しているかどうかが、今の政治や外交問題、とりわけ喫緊の懸案「普天間問題」を読み解く、最も重要なキーワードなのであります。

この意味でウチダ先生の論法は、極めて的を射ているわけであります。

アメリカが沖縄の基地を返還するということがありえないのは、保守派の政論家たちが言うように、それが対中国、対北朝鮮の軍事的拠点として有用だからではない。
軍事基地が有用であるように見えるように、アメリカは対中国、対北朝鮮の外交的緊張関係を維持しているというのがことの順序なのである。
軍事基地を他国領内に置く合法的な理由は、「そこに軍事的緊張関係があり、それをコントロールすることがアメリカの責任である」という言い分以外にないからである。
だから、沖縄の基地問題は、単なる軍事技術や外交の問題ではなく、アメリカが「思考停止に陥るマター」という国民的トラウマの問題だと申し上げているのである。
基地問題を論じるさまざまの文章を徴するときに、「アメリカがそもそも他国領内に軍事基地を持つことにいかなる合法性があるのか?」という根本的な議論はきまってニグレクトされている。
基地をめぐる思考停止


つまり、なにより先に「普天間」が、アプリオリにあるってことです。しかし、これをして「ニグレクト」「思考停止」と言うのは、間違っています。そうではなく、この一見「思考停止」に見えること自体が、すなわち「時間の力」と言うアプリオリそのものを意味しているのです。

実際問題、ウチダ先生自身も、前後しますがこう書いています。

アメリカ国民にとって、西太平洋に展開する米軍基地は19世紀末の米西戦争でフィリピン、グアムを手に入れて以来、太平洋戦争、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争とアメリカの青年たちの血で贖ってきた「アジア覇権」の象徴であり、ここから「撤退する」ということは、19世紀以来のアメリカの国是であった「西漸戦略」そのものの間違いを認めることを意味する。それは国民的統合の「物語」に亀裂を走らせるだろう。
基地をめぐる思考停止


アメリカのすごいところは、実はここにあるのであります。

国家としての正統性こそ、「時間の力」問題の典型ですが、アメリカは未だこの問題を決して忘れてはいません。だからこそ、彼らはもっともこの問題に対して敏感であり、すべての価値観の基本となっていると、KAIは考えているのであります。

ですから、普天間問題で日米関係を損ねることが心配されていますが、この一点において、日米関係とは、まったく不動の関係であり続けるのであります。

すなわち、オバマやクリントンにとって日本と言う国は、鳩山ではなく、平成の天皇なのです。もちろん実務レベルは現政権であることは百も承知ですが、精神社会レベルの元首は天皇以外には考えられません。

みなさんは、オバマが平成天皇に深々と頭を下げて握手したことを覚えておられるでしょうか。クリントンも同様に、大統領夫人として天皇に謁見していた事実があります。ともに平成天皇とは、日本国と言う国家のアプリオリであるのであります。

とは言え、鳩山内閣の暴走がいつまでも許されるわけではありません。この天から与えられた稀有なる恵まれた環境を弄び続ければ、「昭和天皇の祟り」以上の「祟り」に見舞われることを覚悟しなければなりません。

もちろんしかし、彼らが、この意味を理解することは、永遠にやってこないのも事実であります。合掌 KAI

January 29, 2010

「昭和天皇の祟り」と言う小沢問題

はたと気づいた。

このところの週末テニスの不調は、リキの祟りだった。

なにをいまさら「祟り」なんて大仰、おどろおどろしいと言うなかれ。

日本の神は本来、祟るものであり、タタリの語は神の顕現を表わす「立ち有り」が転訛したものといわれる。流行り病い、飢饉、天災、その他の災厄そのものが神の顕現であり、それを畏れ鎮めて封印し、祀り上げたものが神社祭祀の始まりとの説がある。
現在では一般的に、人間が神の意に反したとき、罪を犯したとき、祭祀を怠ったときなどに神の力が人に及ぶと考えられている。
祟り、Wikipedia

そうなんです。毎朝の散歩は、KAIにとって「祭祀」だった。これを怠れば祟りがあるのは、当然なんです。リキは生きている間、一生懸命これをKAIに教えてくれていた、KAIの守り神だったんです。

にもかかわらず、追い込みを言い訳にして、怠った。祟りがあって、当たり前。

これを病気ではなく、テニスの不調で教えてくれた。なんとも有難いことであります。

おかげで今週は欠かすこともなく、久しぶりに朝の散歩がなんだか清々しいのも、気のせいか。

そして、思った。小沢問題は、間違いなく「昭和天皇の祟り」なんだと。

もちろんきっかけは、みなさんご存知の通りの、小沢の天皇の一公務員扱いにある。さすがにKAIも含めて、人々の怒りのマグマが黙っていなかったってことです。

さらにさらに、みなさん、祟りをばかにするもんじゃありません。

当時小沢発言を擁護した方々についても等しく、この祟りに見舞われるのであります。ですからこの意味を理解していた共産党は、天皇制は認めてはいないにもかかわらず、小沢を非難する側に廻ったわけです。

こうしたことを考えると、祟りとは、人の精神社会の自然治癒力ではないかと思えてくる。祟りを侮ることなかれ。今週のKAIの教訓であります。 KAI

January 24, 2010

進化は突然やってくると週末テニス

あちらを立てればこちらが立たず。まことに人生、ままならない。

昨年末から着手して作ってきた二つの大きなプロジェクトの計画書が、今週両方ともやっとできあがった。正月休み明けから3週間、早朝に出社して、ずっとこれを考えてきた。この1週間は追い込みで、6時に出るために朝の散歩もパス。

これが週末テニスに覿面に影響する。

土日通して、なんと怒涛の6連敗。

土曜、6-2、1-6、2-6、2-4。日曜、1-6、2-6、2-6、4-4。かろうじて最初と最後の負けは免れたけれど、まるで身体が思うように動かない。足が動かないから、上半身と下半身がバラバラ。バランスが悪いから、入るはずのボールがことごとくアウトする。

わかってはいることだけど、こんなにはっきりと結果に出るのは、明らかに歳のせい。もはや完全に時間軸の中に体力が組み込まれていることを、実感せざるを得ないと言うことであります。

時間軸の中なんて難しく言うほどの話でもなく、要するに一定の体力を維持するには、毎日欠かさずの散歩しかないのであります。

もちろんこれを理解はしているけれど、背に腹はかえられないと言うことであります。

それにしても、この二つの新プロジェクト。

人は、ほんと勝手なことを言うけれど、ソフトウェアと言う「生きもの」を育てる方法は、これしかない。人に、ばかだなんだのと言われようが、致し方ない。KAIの生き方、これがそのものなんだから。

ソフトウェアとは「時間の缶詰」と言うけれど、式年遷宮とはまさに、20年と言うクロックで動作するソフトウェアそのもの。
伊勢神宮の式年遷宮と時間の力


ようやく、自分が何をやっているのか。これが見えてきたから、こわいもんなしであります。 KAI

January 23, 2010

自民党が「正しく再生」できるたった一つの方法とは

明日24日開かれる自民党大会に、野村元監督が招かれて講演するそうですが、これだけをとりあげても自民党はまったく救われない状況にまできてしまったと、KAIは言わざるを得ません。

別に野村さんが良い悪いではなく、自民党にとっていま最も必要なことは、「正しい理解」です。

以前、一知半解と言う言葉を取り上げましたが、選挙に負けたのも、支持率が一向に上がらないのも、自民党の「一知半解」にすべての原因があることに、まず自民党自身が気がつかなければ、自民党の再生はあり得ないのであります。

そのためには、オーナーである三木谷や国民にクビにされた、同じものどうし、互いに傷をなめあうようなお話ではなく、自民党のみなさんには、この池尾和人先生の講義を、まず一番に受けることをお薦めいたします。

グローバル・インバランスの拡大によってもたらされた2002-07年の間の拡張局面を除くと、日本経済は、この20年間にわたって停滞を続けていることになる。こうした長期低迷の根本には、従来型の日本の経済システムが内的、外的変化に適合的なものでなくなっていることがあると考えられる。

キャッチアップ型成長段階の終焉(内的変化)
日本経済は、明治維新以来100年超の時間をかけて欧米先進国に「追いつき追い越せ」型の経済成長を遂げてきた。そして、ついに1970年代のいずれかの時点でキャッチアップ段階を完了し、1980年代には先進国化する。

持続的経済成長をもたらすものは、生産性の向上につながるイノベーションである。ただし、少なくともイノベーションには、leading-edge(最先端的)innovationとimplementation innovation(模倣)との2タイプがある。後者の効果は、その国の技術水準が世界の最先端のそれから遅れている度合いが大きいほど、大きいといえる(後発性利益)。しかし、そうした遅れがなくなれば、当然その効果もなくなる。

したがって、開発段階においては、模倣による効果が大きいので、それに注力するような態勢をとることが成長戦略として有効であり、実際にわが国は、そうした態勢に適した経済システムを構築してきた。ところが、先進国化した後は、効果の大きな最先端的イノベーションが起こる頻度を高めるような態勢に変えなければ、成長を続けることはできなくなる。

この点での態勢変換(例えば、初等中等教育の普及から高等教育の拡充への重点シフトなど)を、日本は十分に実現できていない。

冷戦の終わりと大競争時代の始まり(外的変化)
1989年のベルリンの壁の崩壊以降、東欧・ロシアの市場経済への移行や中国の開放政策などの結果、市場経済への参加人口は、それまでの約10億人から、約40億人に一挙に拡大した。新規に供給に加わった労働力は、教育レベルも高く、優良なものでありながら、その賃金水準は、日本の数分の1から数十分の1に過ぎない。

日本経済は、他の先進国のみならず、これら新興経済(emerging economies)とも競争していかなければならなくなった。とくに地理的に隣接した中国が「世界の工場」として台頭してきたことは、それまでのフルセット型の産業構造(とりわけ国内市場向けの製造業)の存立基盤を失わせるものになった。

したがって、先進国は、知識集約型産業やサービス産業に産業構造をシフトさせていく必要がある。しかし、わが国は、そうした産業構造の転換を十分に実現できておらず、むしろ旧来型の産業構造を何とかして維持しようとした政策対応がとられてきたといえる。

長期的取引関係や企業特殊的な熟練のような文脈的技能を重視する経済システムのあり方が、産業調整コストを非常に大きなものとしてきたがゆえだという面がある。

部分最適化の限界
日本の法人企業部門は、環境変化への対応を怠ってきたわけではない。個々の企業のレベルでは、環境変化への対応を進めてきた。そうした企業部門の調整は、もっぱら単位労働コストの引き下げのために、正規従業員の(新規)雇用を抑制して、パートタイマーや派遣社員などの非正規従業員で代替するという形をとった。

そのために、中高年層の雇用は比較的維持されたものの、若年層の失業率が上昇した。また、魅力ある雇用機会が乏しくなったことから、フリーターの増大等の現象がみられるようになった。若年層に対して就労を通じる技能形成の機会が十分に与えられないことは、日本の次世代の人的資本の質の劣化につながりかねないものであって、懸念されるべき事態である。

また、輸出型の製造業は、高機能製品を主力とする路線をとったが、北米市場の規模が縮小するとともに、そうした路線については見直しを余儀なくされている。アジアのボリュームゾーン向けの低価格商品を生産するために、海外企業との提携を含めて、再び生産の海外移転の動きが拡大している。

システム転換に向けた制度的枠組みの見直し等の政策対応を欠いたままでの、個別主体による(部分)最適化は、必ずしも全体最適をもたらすものではなく、むしろ様々な歪みを招来しかねないものである(coordination failure)。

経済システムの再構築
社会システムの形成は、無数の主体の行動が合成された結果としての自生的秩序形成(spontaneous ordering)の働きと理性的制度設計の試みを通じて達成される。理性的制度設計(構成主義<constructivism>の意ではなく、合理的なルールの設計)の不足が、現在の日本にとってボトルネックとなっている。
レガシー・システム化−−池尾和人


こう言う学者が、まだ日本にいることは、まだまだ日本は見捨てたものではない証左であります。

会社を興して以来20年間池尾の言う世界の動きと同時並行に苦闘し続けてきたKAIの胸に、ここに書かれていることすべてがすとんと落ちるのであります。

小泉竹中改革を、当時国民が強く支持したのは、もちろん「ものをハッキリ言う」小泉と言う個性も大きく影響していましたが、基本はこの池尾和人と同じ、竹中平蔵の当時の経済情勢に対する的確な「読み」に基づく政策にあったわけです。

ですから自民党のみなさんは、この池尾和人講義録の一言一句を「経典」にして、すべての政策を一から立て直すだけで、それがすなわち、自民党再生の一番の近道となるのであります。

ほんと、救われないのは、KAIのような小泉自民党を応援してきた国民だと、もういいかげん気づいてくださいよ、もう! KAI

投稿者 kai : 08:29 PM | トラックバック

January 20, 2010

「左ヒラメに右カレイ」が証明するウソツキの顔とは

ウソツキかどうかは、顔を見れば一発でわかる。

これは、嘘発見器のような「反応」に頼る必要もなく、写真だけで十分。

誰がウソツキかは、いまさらですが、なぜわかるかって。実はこれは簡単なのであります。

それは、ウソツキの顔のバランスです。

麻生さんの顔が、左右バランスとれてないのは有名ですが、これがそのままウソツキだと言っているのではありません。人間の顔の左右は、そのまま右脳、左脳の反映であります。ウソをつくのは、左脳。つまり右側の顔がウソをついた顔で、左側は、その「良心」の顔なのです。

人と言うものは、ウソをつかない人間など、まったくいないのであります。

しかしこのウソも、普通の人間にとっては、ウソも方便と言う言葉があるように、右の顔と左の顔が交互にバランスを取りながら互いを牽制しあっている間は、何の問題もありません

問題があるとすれば、この顔が、固定化されてしまうことです。

麻生さんは、右側が上がった(縮んだ)ままで、左側が普通の状態が固定化されている。これは、いわゆる良心の呵責ってやつです。ウソはつくけど、不本意なウソだってことです。本心を言えないと言う弱気なだけで、なんの問題もありません。

問題があるのは、右も、左も、両方が上がったままの人であります。上がった状態とは、分かりやすく言えば、頬がたこ焼きの人です。某小沢、某鈴木、某田中。みな両の頬がたこ焼きです。

そして、なんと今回、これを科学的に証明する事実が出てきたのであります。

 「左ヒラメに右カレイ」という目の偏りは、脳のねじれから始まることを、鈴木徹・東北大農学研究科教授(魚類発生学)らが突き止めた。

 ねじれる方向を制御する遺伝子も特定した。人工飼育では目の位置が本来と逆になることも多く、養殖技術を改良する手がかりにもなりそうだ。

 ヒラメとカレイは、誕生時は左右対称の形だが、20〜40日後に目がそれぞれ左と右に偏り始め、体色も目のある側だけが黒っぽくなる。

 鈴木教授らは、右目と左脳、左目と右脳をつなぐ視神経のX形の交差部で脳のわずかなゆがみが最初に生じることを発見。そこから脳全体のねじれが進み、目の位置も片方にずれていくことを確認した。

 さらに、人の心臓が左側に形成される際にも働く内臓の位置決定遺伝子「pitx2」が、ヒラメやカレイでは誕生前だけでなく稚魚の段階でも再び働き、脳のねじれを調節することがわかった。遺伝子操作でカレイのpitx2の働きを妨げると、目が左に偏ったり左右対称になったりした。

 人工飼育したカレイでは、目の位置が逆のものが20〜30%を占めることもある。鈴木教授は「稚魚の生育環境の違いがpitx2の働きを抑えるのではないか」と話している。
ヒラメ・カレイ、目の偏りは脳のねじれから


この研究の、何がすごいかって、右脳と左脳、このクロスする状況によって、これをそのまま反映した顔の形に変化していくってことです。つまり、このクロスとは、右脳と左脳の関係です。両の頬がたこ焼きとは、左脳のウソと右脳の良心がクロスした結果であり、顔の形とは、脳の中身の形そのものである。「観相占い」の科学的根拠となる、一大発見なのであります。

なんとまあ、これをシンクロニシティと言っていいやら悪いやら。グッドなタイミングではあります。 KAI

January 17, 2010

信じる者は救われないのだよと週末テニス

今回の小沢問題で、批判の矛先が、当の本人ではなく、検察とマスコミに向かう構図は、きわめて興味深いことであります。

実は特捜部自身もどういう風にストーリーを作れば違法になるか苦慮している様子だ。最初は私の事件も株式100分割すら違法にしようとしていたみたいだが、それはさすがに無理だと分かったらしく、強制捜査令状と起訴状は微妙にストーリーが違ってきている。公判ではさらに裁判所にさすがに無理だということで他の違法行為とされることも少しずつ削られているんだ。

こんな作業に何の意味があるんだろうか?
つまり明確に違法ではないことをストーリーを作ってわざわざ違法にすることで何か社会的なメリットがあるんだろうか?ということなんだ。それが本当に社会正義なんだろうかね?
田中角栄氏にせよ、江副浩正氏にせよ、今回の小沢氏にせよ、社会的に色々意義のあることをやってきた人たちだと思うし、もっとやれたと思う。それをつぶすだけの権力が検察・特捜部にはあるんだ。

それを潰すのは何のためなんだ?
国民の嫉妬・羨望の感情にヒットするためか?あの成り上がり者を潰してカタルシスを感じさせるために検察・特捜部は彼らを検挙しているんじゃないだろうか。

つまり、彼らは「正義原理主義者」なんだろう。
検察・特捜部は「正義原理主義者」の集まりだ。


こちらは、これまでも自らの体験に基づく検察批判の急先鋒の一人であるホリエモン。

一方民主党議員や、これを支持する人々は、もっぱらマスコミ批判。

もちろんみなさんの言い分、一理も二理もあるでしょうが、実はまったくの反対で、みなさんこそが、みなさんが批判する検察やマスコミに恰好の「燃料」を投下しているのです。

検察のリークも、逮捕も、あるいはメディアの報道ともまったく関係なく、みなさん自身の、普通の人から見れば異常な巨額の自己資金、(ずっと以前から国会でも問題となってきた)不可解な土地取引に対して、何のコメントもない、これを世間は、「おかしい」と言っているだけなのであります。

ですから、みなさんが、「これは確かにおかしいですね」と言ってから検察マスコミ批判をすればいいものを、二大政党制の実現に貢献しただとか、民主党政権を磐石なものにするために不可欠だとか、本人が不正な金はないと言っているだとか、まったくの根拠のない言説とすりかえた議論を始めるから、検察もマスコミもますますエスカレートするだけなのであります。

現在の資金は、これこれで、政治家の資産公開分との差額はこれだけあって、差額の理由はこれこれです。資産形成は、これこれの過程がありました。

なにもやましい金でなければ、単にこう言えば済むこと。

これと小沢の民主党政権誕生への(あったかどうかも定かでない)貢献とは、何の関係もない。

これを検察が民主党つぶしに動いているだの、米国の小沢つぶしだの、はたまた検察に踊らされたマスコミだの、マスコミに簡単に誘導されるといって世論までをも敵にする、検察マスコミ批判のみなさんは、いったいぜんたい自分を何様だと思っておられるのでありましょうか。

みなさんすべてが、小沢を信じてのことと仰るなら、もし万が一があった時、小沢に裏切られたという申し開きは、万が一にも世間に通用しないことを、いまからしっかと自覚なさった方がよろしいかと、KAIは厳しく忠告します。

自分を裏切るような人間を信じて、まったくまっとうな世間様を非難なさってきたわけですから、しらばっくれてまっとうな世間様の中に紛れ込んですっとぼけるのだけは勘弁願いたいです。

ま、今回は、「信じる者は救われない」が、正解です。

そして、こちらは「信じる者は救われる」週末テニス。

と言いながら、救われませんでした。

何がって、それはテニスではなく生ビール。テニスの後、何が楽しみかっての、生ビール。ひ〜、うめぇ〜。まさかのまさかこれが飲めないなんて、想像だにしていなかった。

日曜テニスのあと、アンジェロに。一緒のY木さんを下ろして、スポーツクラブの駐車場に車を入れに行く。満車の表示。別の駐車場に行く気もなく、待つこと30分。アンジェロの3時閉店が近づくも一向に空く気配なし。これ以上はご飯も食べれなくなるので、またアンジェロに車で戻る。お店のすぐ横にあるコインパーキングに入れてサウナの後、取りに来ればいいかと思ったけれど、ここも満車。仕方なく、アンジェロの目の前に路駐。かくして何年ぶりかの生ビールなしランチとあいなりました。トホホ。

なるほどね。こんな時は、ゲームの結果もシンクロしている。

土曜、6-0、2-6、1-6、1-2、日曜、6-4、2-6、4-6、0-2、どちらも1勝3敗と、1勝しかできない。アンジェロの生ビールは、この必然の結果だったようです。合掌。 KAI

January 16, 2010

強すぎる民主党はいらない

いや、凄まじい状況になってきました。

政権与党の党首、すなわち日本国を代表する首相が、政府権力中枢の検察との対峙を表明するわけですから、これを異常と言わずして何と言えばよろしいのでありましょうか。

それにしても小沢の、強気一辺倒。これには当然の理由があります。

それは、田中角栄、金丸信を見てきた小沢が、そうやすやすとボロを出すようなことはないと言うことであります。つまり、先先にボロが出ないような手立てを講じてきたと言うことであり、田中、金丸のような事後の対策ではなく、事前の工作を徹底してやってきたと言う自負?!の裏づけがあると言うことであります。

具体的には、実はこれは簡単なことであります。

裏献金を受けるたびに、同額の金を個人資金から動かす。今回であれば水谷建設からの5千万円も、献金受領と同じときに同額が小沢夫人の口座から出金されているのでしょう。あとは、いろいろな金を一緒に口座と口座の間で動かして出処を見えにくくする。当然現金は5千万円プラス5千万円となって5千万円が、宙に浮く。これは見えないところにプールしておき、時機を見て小沢個人に戻す。それが小沢に返済された4億円。

検察がつくにも、どこにも献金を受け取ったと言う証拠は残っていない。

ところがどっこい。検察はそう甘くない。

返済したと言う4億円の、「陸山会側」の原資を洗えばいいのです。必ず3億5千万しか裏づけがないはず。魑魅魍魎の小沢側の資金と違って、「陸山会側」を隠すことはできない。

これを逮捕した3人に追求して、はかせればいい。

いやはや、なんと申しましょうかの、民主党。誰も表立って何もいえない。ま、それだけ小沢が恐ろしいのでしょうが、そろそろみなさん、検察の手が小沢にかかることを前提に動かれたほうがよろしいかと、KAIは思います。

いや、むしろ、以前も書いたように小沢のいない「弱い」と思われる民主党の方が、実は国民が期待しているんです。「弱い」からかえって「国民の声」を聞くしかない。聞けば、いまやるべきことが何か、当然分かる。そして、これをやる。国民が支持する。

こんな簡単なこと、なぜ理解できないんでしょね。 KAI

January 15, 2010

シェールガス革命とグーグル中国撤退の意味とは

世の中、こう言うことがあるから面白い。

 米国発のガス革命が世界の資源地図を塗り替えようとしている。

 全米で「シェールガス」という新型の天然ガスが大増産され、その余波が世界中に及んでいるのだ。日本の総合商社もこの地殻変動に商機を見出し、参戦を始めた。

 シェールガスとは、泥土が堆積して固まった岩の層に閉じ込められているガス。米国では膨大な量が埋蔵されていたが採掘が難しく、放置されていた。ところが「硬い地層からガスを取り出す技術が確立されたことで、数年前から開発が一気に進んだ」(石油天然ガス・金属鉱物資源機構の市原路子主任研究員)。

「シェールガス革命」と称されるこの大増産は、米国のガス戦略を根底から覆した。米国エネルギー省の2004年版長期エネルギー見通しで、25年の輸入依存度は28%と試算されていたが、最新の09年版では30年の依存度でもわずか3%と、前代未聞の大幅見直しがなされたのだ。実際、米国で確認された天然ガスの埋蔵量はわずか3年で2割以上も増えた。

 米国の天然ガス相場は08年7月の100万BTU当たり13.69ドルをピークに、09年9月には2.4ドルまで急落した。この結果、米国向けLNG(液化天然ガス)の大半が必要なくなり、激安のスポットLNGとして欧州市場に流入。世界的不況によるガス需要の減少も追い打ちをかけ、世界のガス市場は大混乱に陥った。

 長期契約で欧州にガスを輸出していたロシアの独占天然ガス企業ガスプロムは昨年、西欧向け輸出が3割減少する羽目になった。昨年に巨大なLNG基地を完成させ、今年中には世界最大のLNG輸出国となるカタールでは、当て込んでいた米国需要が吹き飛んだ。

 ロシアからのパイプラインに依存してきた英独仏をはじめ欧州各国は、ガスプロムの呪縛から逃れようとわれ先にとシェールガス探査に着手している。

 昨年末には住友商事が米国でシェールガス開発に日本企業として初めて参画することを明らかにした。他の総合商社も参入の機会をうかがっており、三菱商事は韓国ガス公社と組んで、シェールガスの開発を狙う。

 市原主任研究員は「LNGの価格メカニズムが変革期にきている」と指摘する。今後もLNGは買い手市場が続くと見られ、最大のLNG輸入国の日本も、恩恵に浴する可能性が高まってきた。
(「週刊ダイヤモンド」編集部 山口圭介)
世界のLNG市場に価格破壊 米国発「シェールガス革命」の衝撃

ここに書いてある通りで、何も付け加えることはありませんが、何が面白いかって、ロシア経済だけでなく政治力の源であったガスプロムへの強烈な打撃です。

2009年の紛争

紛争の経緯
ガスプロムはウクライナ側のガス滞納料金は罰金を含めて約21億ドルに上り、全額返済しなければ1月1日からガスを止めると警告。ウクライナは2008年12月30日、罰金を除く滞納分に相当する約15億ドルを返済したと主張したが、罰金の6億ドルの返済時期を含めて合意には達せず、1月1日にガス供給を停止された。1月18日、ロシアのプーチン首相とウクライナのティモシェンコ首相は、2009年度のガス供給価格に関しては20%の割引を行うが、2010年度以降はヨーロッパ諸国と同じ価格を支払うことで合意した。

紛争の余波
1月6日にブルガリア、ギリシャ、トルコ、マケドニアへのガス供給が全面停止した。
ロシア・ウクライナガス紛争、Wikipedia

これはロシア・ウクライナガス紛争と言われる、ウクライナへのパイプラインによる天然ガスの供給をめぐっての紛争ですが、この記述にあるようにウクライナ以外にも4カ国が被害を受けています。

いままで苦渋をなめさせられてきたこうしたヨーロッパ諸国が、この「シェールガス革命」に一斉に歓喜の声をあげているのは間違いありません。

こうした「パワーバランス」の崩壊が、なにをきっかけに起こるか、まったく世界は予断を許しません。

グーグル中国撤退問題も、この「パワーバランス」問題の一環とみるのは強ち穿った見方ともいえません。

 【ワシントン=村山祐介】米国防総省のグレッグソン次官補は13日、下院軍事委員会の公聴会に提出した書面で、中国が、台湾に対し軍事的に優位になったと自ら判断したうえで「最後通告」を突きつける恐れがある、との懸念を示した。

 オバマ政権は、前政権が決めた地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)などを台湾に供与してきたが、こうした認識をもとに、新たな武器供与に踏み切る可能性がある。

 次官補は、中国が台湾の対岸に1千基以上の短距離弾道ミサイルを配備し、燃料補給なしの飛行範囲内に約490機の戦闘機を配置していると指摘。中台関係が改善したにもかかわらず、依然台湾海峡の有事に焦点を当てているとし、「米国は台湾が十分な自衛力を維持するための武器を供与し続ける」と述べた。

 中国がサイバー攻撃の能力を向上させていることにも懸念を表明。米政府を含む多数のコンピューターが中国国内からとみられる攻撃の標的になり続けているとし、「中国の軍や当局が実施、あるいは容認しているのか不透明だ」と言及した。
台湾への武器供与「続ける」 米次官補、中国軍に懸念

中国と台湾の間の「パワーバランス」に、この米国による台湾へのパトリオットの供与を口実に、一気にけりをつけようと言う中国。一方で、中国によるサイバーテロに、検閲容認の形で間接的に加担してきたグーグル。

ここにきて、グーグルの検閲拒否は、この台湾との間の「パワーバランス」にけりをつけようとする中国に対する、きわめて大きな足かせをはめることになります。すなわち、中国政府や軍部の行動は、検閲のないグーグルと言うメディアを通して、リアルタイムで中国国民の監視下におくことができるようになるからです。

万一グーグル自体へのアクセスを遮断したとしても、ありとあらゆるところに張り巡らされたグーグルへのアクセス網までは容易に遮断することは、まったく不可能であります。

それにしても、この世界中に吹き荒れる「パワーバランス」の嵐とは、まるで無関係かのような民主党政権。恐ろしいまでの無関心と言うこれ自体が、やがて来るカタストロフィの予兆と考えるのは、決してKAI一人ではないはずであります。 KAI

January 11, 2010

だからカラダはダンスするだんす、シェー!

目はだまされるし、言葉はウソをつく。だからカラダなんだと、近藤良平が言う。

コントや人形劇を交えた舞台で人気の男性だけのダンスカンパニー・コンドルズを主宰する振付家・ダンサーの近藤良平さん(41)。『サラリーマンNEO』のテレビサラリーマン体操の指導役や、多くのCMやミュージカルの振り付けなどでも知られています。
近藤さんは、大学の体育の必修授業でダンスと出会って以来、カラダで表現する活動を続けてきました。
近藤さんはなぜダンスにひかれたのか?全国各地で開くワークショップを通じて私たちに何を伝えようとしているのか?母校・横浜国立大学とコンドルズを立ち上げた東京・新宿区のダンススタジオで聞きました。
今回は、東京アナウンス室が制作しました。
(ホリデーインタビュー、「カラダに聞いてみよう」〜振付家・ダンサー 近藤良平さん〜、2010/01/11 06:30〜06:53、NHK総合)


おなじみのホリデーインタビュー。久しぶりに観た今朝も、間違いなくこれはヒットです。

目も、言葉も、これはすべて前頭葉。前頭葉が、結果に過ぎないと気づいた瞬間が、それがあなたの進化論の始まり。目ではない、言葉ではない、カラダがすべてのダンスこそが、あなたの真の心の思いを解放し、真の心の有り様に気づくことができるのだと、近藤は言う。

なるほど、心とは、脳でも言葉でもなく、カラダ全体の中にあるんだと言うこと。つまりは、心とカラダは一体であり、心の有り様は、ダンスと言うカラダを通して表現し解放することができるんです。

KAIの朝の散歩、週末テニス。ダンスではないけれど、すべてが、そのままKAIの心の有り様だったってことです。すごいね!

そして、もう一つ。この後のNHKニュースもすごい勉強になった。

一つ目は、NHKホリデイインタビューで紹介された、福島大学陸上部監督川本和久氏の話。

北京オリンピックでは、日本は陸上女子1600メートルリレーに初めて出場を果たしました。
4人の選手はすべて、東北の国立大学、福島大学の学生と卒業生でした。
川本和久監督(50)が、雪の中で指導を始めて24年。
雪国、有力選手が集まりにくいといったハンデを克服した背景には、カール・ルイスのコーチに学んだ「速く走るための理論」と川本さん流の学生との向き合い方がありました。
「ここから世界を目指せ〜福島大学陸上部監督 川本和久さん〜」

彼が、米国に留学中、カール・ルイスのコーチから言われたことです。

なんならカールに2メートル後ろからスタートさせようか?

川本が、もうしっかり走る技術について学んだ後、カールのコーチに向かって、肉体的なハンディーを口にした時です。みな公平にスタートラインに立っているんだよ、君(川本)は、スタートする前からすでに2メートル後ろに立っているんだ、と指摘されたのでした。

そうか。そうか。そう言うことか。

川本は、気付きます。どんな環境であれ、どんな肉体であれ、みな同じスタートラインに立っている。心理面ですでに後ろに立っていては、勝てる勝負も、絶対に勝てない。

目覚めた川本は、帰国して、すぐに実績を出します。その一人の、100m日本記録保持者、雉子波(きじなみ)秀子。のちに川本は、雪の降り積もった競技場で一人黙々と雪かきして練習を続ける彼女から、コーチとは何かを教えられることになります。

雉子波が大学卒業後小学校教員をしながら選手を続ける内、壁にぶつかり、悩み続けます。もう止めようと決心して、川本の元を訪ねます。ここで彼は、ひたすら雉子波の話を聞き続けます。コーチとは、選手にとって技術を教える存在だけであってはいけない。コーチは常に選手を励ます存在でなければいけないと、川本はここで初めて教えられたのでした。

この時川本は、福島の街明かりが見渡せる高台に行きます。視界に拡がる街明かりの、一つ一つの明かりの中に、家庭があり、一人一人の人生があることに、初めて思い至ります。まさにKAIが、「大気」から「気分」に目がいって初めてものごとの本質が理解できたようにです。

雉子波と同い年の女の子たちは、彼女が一人雪かきしながら練習をしている時に、着飾って暖かい部屋の中で彼氏と食事をしている。雉子波の人生。もくもくと雪かきを続ける彼女の姿が瞼に浮かんで、川本は涙が止まりませんでした。なにがあっても彼女を支え続けようと、川本は決心します。
ものごとの本質を理解すれば君は勝てる

ここで取り上げた川本教授が、またまたスゴイいことをやっているようです。

彼は、陸上選手のACTN遺伝子の型に注目し、短距離と長距離、どちらに向いた選手であるか見分ける方法を発見したと言うのです。

大学の所属する選手のACTN遺伝子をすべて調べて、TT型の選手とCC型の選手にそれぞれ100メートルを連続5回走らせた結果、この二つの型の間に顕著な違いが出てきたのです。

それは、CC型の選手は、100メートルを繰り返すと順番にタイムが落ちていくのに、TT型の選手は、これが落ちない。つまりTT型は長距離に向いているんだと分かった。

この結果を受けて、今まで短距離選手だった一人の女子選手を、まったく準備もなく全日本の800Mに出場させたところ、なんと優勝してしまった。しかも、最終200メートルのラップが北京オリンピックの800Mの金メダリストとまったく同じであった。

いやはや、これまたなんともすごい。

それにしても、NHK。まったくもって、勉強になります。授業料(受信料)を払っても十分元を取らせていただきました、です。ハイ。 KAI

January 10, 2010

悪なるルールと善なる週末テニス

例えば、正月三が日。昔は、どのお店も閉まっていて、街は閑散としていたものが、いまはそうではない。コンビニもスーパーも、休まず営業している。小沢に言わせれば「法律で決まっているわけではない」(笑)。

かように私たちの社会というものは、誰が決めたかわからない、各々のルールに従って廻っているように見えます。

この「各々のルール」は、警察のような公務員によって従うことを強制される、法律と言う名の公のルールに始まり、会社や町内会や仲間内のルールに至るまで、世の中雑多多様なルールにあふれています。

人のなにがしかの社会的行動と言うものは、この「各々のルール」のうちのいくつかに意識的、無意識的に従って行動した結果であると言うことは、まず間違いない真実であります。

そして、人々が、この法律以外の「各々のルール」を受け入れ、これに従うのは、これがすなわち「善なるルール」であるからであります。

心を白紙にしてみて考えて、小沢の存在は今や明らかにガン化している。このガンが周りに次々と転移し始めた。今年の民主党は、このガン治療の成否が命運を決すると肝に銘じたほうがよい。
2010年と言う年の意味を考える


ここで「ガン化」と書いたのは、人々が「善なるルール」ではなく、これとまったく反対の「悪なるルール」に従うことを意味しているのです。

 民主党の枝野幸男衆院議員は10日の民放番組で、小沢一郎幹事長の政治資金管理団体の土地取得をめぐる疑惑について「捜査途中の供述が起訴、公判の前に報道されるのはおかしい。検察官には守秘義務がありリークだとしたら国家公務員法違反だ」と検察当局を批判。「政治家も人権はある。刑事事件の推定無罪もある。自らを防御する権利は認められないといけない」と小沢氏を擁護した。

 また、枝野氏は「(違法かどうかの)法律的な話と、(国民に)説明を尽くした方がいい話を仕分ける環境ができないといけない。私が小沢さんの弁護士なら現段階で説明しろと言われても困る」と述べ、自民党が求めている小沢氏らの証人喚問に応じる必要はないとの認識を示した。

 枝野氏は弁護士出身で小沢氏と距離を置く議員の代表格とされてきたが、近く首相補佐官に就任することが内定している。
枝野氏が小沢氏を擁護 「証人喚問、現段階は困る」「政治家にも人権はある」


今朝のサンプロでの発言ですが、数少ない民主党の良心であった枝野でさえ、これです。

転移は枝野だけではありません。大臣を辞任した藤井裕久しかり。彼もまた、これから始まる通常国会の予算委員会で余計なことをしゃべるなと、「悪なるルール」に従ったまで。大臣でなきゃ、委員会に出る必要がない。

「法律で決まっているわけではない」なら、何をしてもいいわけではない。そんなことは当たり前。それ以前の、その社会の中の人々が受け入れることができる「善なるルール」であるかどうか、これがもっとも一番大事なことであります。

こんな簡単なことさえも判断できなくなるのが、「ガン化」であり「悪なるルール」の転移と言う怖ろしさなのです。

そして、「悪なるルール」とまるで無縁の「善なる週末テニス」。

土曜は、先週から引き続き、狛江のコート。ここでなんと、新年いきなりの三連敗。4-6、0-6、5-6と、この第3セット。時間切れとは言え、ネモトくんと組んでこれだから、これは何か意味があるはずと思って、分かった。

「攻めなきゃ勝てない」

いつもの悪いクセが出てしまう。リードしたり余裕がある時に、ついつい守りに入って相棒のミスを誘ってしまうと言う悪いクセ。今年の課題が見えて、返って良かったのかもしれない。

日曜。昨日の教訓が生きて、6-1、6-1、2-6、5-5の2勝1敗1分と、見事に立ち直る。

まだまだ、可能性があるんだと、思いっきり元気になった週末テニスであります。 KAI

January 03, 2010

2010年と言う年の意味を考える

あけましておめでとうございます。

元旦は、大雪の田舎で迎えた。東京から8時間かけてたどり着いた大晦日の夕方、すでにこんこんと降り始めていた雪が、翌朝玄関前に拡がる景色を、すっかり白一色の銀世界に変えてしまっていました。

ここ何年も、正月に田舎に帰ることができなかった。今年も、帰るにしても2泊しかできないから止そうと思っていたところに、娘がおばあちゃんに会いたいと言い出したから、この話を田舎の母に告げて帰ることにしたのに、肝心の娘が直前になって仕事で帰れないと言う。いまさら帰らないなんて言うのもなんだと思って、一人でも帰ったのが良かった。

元旦の朝、目の前に拡がる一面の真っ白な雪景色。ここ何十年もないありがたい光景に、出会う。

きわめて暗示的だと思った。自身の問題も、ビジネスも、あるいは社会を取り巻く状況にとっても。すべてを一旦リセット。白紙に戻して観てごらん。そう告げているように思った瞬間、目の前がぱっと開けて明るくなった気がした。

まず一番に、政治の問題。だめだだめだと民主党を言っても、これに替わる自民党はもっとだめすぎ。この閉塞感を一旦白紙に戻して、現状を観てみると問題の本質が見えてきた。

「白紙に戻す」、「リセット」とは、目の前の大雪のように、とにもかくにも一旦すべてをなしにして、本来のあるべき姿、あるべき配置を考えること。

こう考えると、だめだだめだの民主党でもまだまだ可能性がある。もちろん、小沢ファンには大変残念なことですが、例えば民主党に小沢がいないとすればと言う条件付きでです。心を白紙にしてみて考えて、小沢の存在は今や明らかにガン化している。このガンが周りに次々と転移し始めた。今年の民主党は、このガン治療の成否が命運を決すると肝に銘じたほうがよい。治療が成功すれば、民主党政権はかつてない強靱な政権に変貌を遂げることができるでしょう。これこそ多くの国民が長い間待ち望んでいた、真の意味の民主主義政権の誕生です。

そして、肝心の経済問題。こちらは相も変わらず「一知半解」が続くけれど、久しぶりにエジケンがいいことを書いている。

ネオフィリアの生きる道


エジケンにとって「ネオフィリア」が自身を含めた経済活力の源と考えるに至ったと同じように、KAIはこのところずっとビジネスにおける「人間的成長」の意味を考えてきた。

これについても、あらためて真っ白な雪景色が教えてくれる。確かにデフレ不況と言う喫緊の課題と戦わなければと思うと気が重くなるけれど、私たちには20年に亘って積み上げてきた技術と人のネットワークが、すでにいまここにある。そしてこれを支えてきたのも、これからこれを支えていくのも、このネットワークに関わる人々すべての「人間的成長」であること。

この「人間的成長」の力こそが、世の中の成長の限界を説く「一知半解」の悪魔たちと戦うことができる。

今年は、「経済成長」から「人間成長」へをテーマとして、あらゆる経済活動に問いかける。それはどうすれば「人間成長」に繋がりますか?ってね。

もちろん、あらためての私たち自身への問いかけも欠かせません。人と技術のネットワークを今一度リセットして考えてみる。リセットは、「再配置」でもある。人と技術に、オフィスの再配置も含めて考える。

そして今年も週末テニス。2日の土曜は、田舎から東京への移動日。案の定の渋滞に巻き込まれ、朝8時に出て、東京に着いたのが夜の10時。延々14時間は、さすがに長かった。

3日、日曜。旅の疲れもなんのその。朝11時、狛江のコート集合。初打ちテニスの結果は、3-6、6-1、6-2、0-2と、2勝2敗の引き分けスタート。この引き分けが、今年の「人間成長」の予兆となるやいなや。楽しみは、これから。 KAI