December 31, 2009

そして週末テニスプラスで締めくくり

いろいろ書きたいことが山のようにたまってしまいましたが、時間切れ。

週末観た映画、マンマ・ミーア!の話も書きたかったけど、これもパス。

とにもかくにもこの1年、週末テニスに始まり、週末テニスで終わる。今年最後の週末テニス。

土曜、いつものテニスコートが予約不調につき、久しぶりに狛江のコート。おまけに年末進行のO谷さんがお休み。替わりにY木さんが若手の後輩を連れてきた。この彼は、軟式経験者だけど初心者クラスにつきネモトくんと組んで、Y木、KAIペアにチャレンジ。

結果は、6-1、1-6、6-3、3-3と、まさかまさかの1勝を許してしまう。

もちろん、これは後輩がまた来てやりたいと思わせるためと慮ってのことだけどね(言い訳)。

日曜も、O谷さん仕事終わらず、パス。替わりはT中さん。結果は、7-5、2-6、0-6といつもどおり。

そして30日、最後の最後。いつもの土曜のテニスコートで、いつものメンバーで打ち納め。結果は、6-0、3-6、0-6、3-4の1勝3敗。1勝できてよかったと今年を象徴する成績で、これもまたよし。

さて、そろそろ出かけなければ間に合わない。東名名神をとばして田舎に帰る。まだ年賀状を書かなければいけないけれど、実家でゆっくり書くことにします。

それではみなさん、良い年をお迎えください。 KAI

December 25, 2009

その手は古いよ斎藤次郎くん

なぜ曽野綾子を日本郵政の取締役なんかにしたのか、やっとわかった。

 日本郵政は20日、郵政民営化見直しに関する公聴会を高知市で開催した。会には、作家の曽野綾子氏や、入交グループ本社(同市)の入交太郎社長ら社外取締役が出席し、利用者らから意見を聴いた。
 曽野氏は「すべてのことは知ることから始まる。忌憚のない意見を聞かせてほしい」とあいさつ。入交社長は「郵政のネットワークは血管のようなもの。つぶれると末端である地方が駄目になる」と話した。
 20人の参加者からは「分社化で縦割りが進み、不便になった」などと、民営化後の問題を訴える声が相次いだ。
 日本郵政は、公聴会を見直しに伴うサービス向上や業務改善に役立てる。高知市を皮切りに、来年1月14日に京都府福知山市、同月15日に愛知県豊橋市、同月20日に新潟県加茂市で開催する予定。
高知で郵政見直し公聴会 曽野綾子氏ら出席


この公聴会で聞いた話を、さっそく新聞の自分のコラムを初めとして盛んに書き始めた。さすが作家だけあって、それは、民営化前は、まるで三丁目の夕日のような光景だったそうな。

しかし曽野さん、こんな光景、KAIの田舎では郵政民営化前のとっくの昔からなくなっているのですよ。

そういえば、彼女が以前書いていた、海外の彼女の別邸にできた大きな蜂の巣の縁起かつぎのお話。日本では知らないと書いていたけど、KAIの田舎では有名な話。

これらに共通するのは、曽野さんが、日本社会にまったく深く関わっていないってこと。こう言う人に、郵政民営化阻止のプロパガンダをやらせるにはもってこい。

さすが、やることがえぐいわ。

とは言え、これがインターネット社会では、まったく通用しないんですよ、斎藤くん。

ちなみに先の曽野さんのコラムとは、産経新聞のもの。ところが多くの他の記事と違って、曽野さん著名の文章は一切ネットには掲載されない。おまけに産経新聞読者とはこんなプロパガンダになど惑わされない賢明な読者が大半です。

それにしても思うのは、言論の自由が保障された国で、いい年こいた作家が政治に口を出してろくなことがない。

小泉・竹中批判が、惨い。「売国奴」よばわりまでする奴輩がいるが、こんな年寄りの作家までもが、「米国陰謀論」と言う週刊誌ネタにふりまわされるとは、世も末としか言いようがない。

−−自民党が凋落し始めた時期は

 なだ (1971年の)ニクソン・ショックで、変動相場制に突入してからですね。米国はドルのインフレで起こる経済危機を世界に振り向けることができるようになった。だから、日本政府は米国べったりにならざるを得なくなってしまった。最近の郵政民営化にしても、米国からの圧力が遠因でしょう。西川(善文・日本郵政社長)という人は銀行員時代、米国の銀行に利子を保証して債権を買うと約束した。誰が彼を郵政のトップにして喜ぶか。米国しかない。

 −−小泉政権から麻生政権までを振り返って

 なだ 小泉純一郎元首相は米国依存症でした。安倍晋三元首相、福田康夫前首相は、何か本当に大きな問題にぶち当たったわけじゃないのに、政権をほうり出してしまった。ある意味で、元首相の大平正芳氏や福田赳夫氏は哲学を持ってました。人気がなかったけれども、最後まで頑張りましたよね。
【話の肖像画】老婆心ながら…(中)精神科医・作家 なだいなだ(80)

一体全体、なぜこんなことになってしまったのか。このKAIと同じ疑問を持つ人が、ここにもいました。
小泉・竹中批判の不快と克服

なだいなださんも曽野さんも、「晩節を汚さず」と言う言葉をぜひとも噛締めていただきたいものであります。 KAI

December 20, 2009

一知半解の悪魔と戦う週末テニス

今の状況を、まことに的確に記述する言葉に出会った。

一知半解

もちろん小沢一郎の憲法解釈のことですが、これだけではありません。需給ギャップ、デフレ、いまや世の中、「一知半解」だらけであります。

小沢の憲法解釈も、小沢自身が「国事行為にはない」と認めるお粗末さであったわけですが、小沢一郎を擁護した大方の民主党や支持者の方々はいかなる申し開きをなされるのか、その矜持の問われるところであります。

それにしても、自身の不勉強を棚にあげ記者や宮内庁長官までを恫喝する傲慢。天皇に対する不敬、無礼の数々。到底許容されるものではありません。

しかし、なぜここまで「傲慢」であり、「不敬」であるのか。

これこそ「一知半解」の怖さであり、負の力であると言うのが、今回のお話。

逆の話をしましょう。麻生さんが漢字の読みを間違えるのは、「半知一解」。もちろん麻生さんは漢字の意味は理解しているから、「一解」。

ところが世の中、手厳しい。別に読み方間違えたってどうってことないのに、まるで知性に欠けるかの言説がまかり通る。意味を理解していない「半解」の方が、よほど知性に劣るのは明らかなのに、これはいったいなぜ。

そうです。世の中、知識とは漢検を初めとしたクイズに成り果ててしまったのであります。意味は二の次、三の次。

この環境にあって、「一知半解」が不可思議な負の力をつけてきたのです。この理由は簡単であります。それはつまり、この環境たる意味を軽視する時代になったってことであり、これを麻生バッシングにみられるように、メディア自体の検証能力の喪失で説明することは、きわめて自明なことであります。

ですから、小沢の釈明会見でさえ、小沢の立憲君主制の勝手解釈に記者の誰一人も咎めることがないのであります。いまの世の中、いったいどうなってしまったのでありましょうか。社会全体が、「一知半解」人間にパワーを与えているとしか言いようがないのであります。

この風潮に異を唱えることを「正論」をはくといって忌むのも、これまた「一知半解」。どこまでいっても「一知半解」の続く、恐怖。

リアリティの喪失社会


ふと既視感に襲われて、検索したら出てきました。何度も何度も繰り返し書いてきたことであります。

「一知半解」の悪魔と戦うには、「行動」しかない。このエントリーに書いたとおりであります。

そして「行動」の、週末テニス。(って、こうくるか!?)

今週のキーワードは「タイブレーク」。タイブレークになる試合は、とにかく面白い。拮抗していて、最後の最後まで結果は分からない。このスリルがたまらなく、いい。

土曜、7-6(7-3)、6-2、1-4。日曜、7-6(7-5)、6-7(4-7)、1-3。タイブレークが3試合もあって、これに2勝1敗と勝ち越し。この1敗も、なんとコーチのシミズくんとペアを組んでの敗戦。こんなことも、起きてしまうから、だから面白いんです。

強いものがいつも勝つとは限らない。ここに不思議な作用が働いて、気の流れが大きく変わる。この潮目の変化と言うチャンスを、決して逃してはいけないのであります。 KAI

December 19, 2009

あの岡ちゃんとシンクロニシティ

あの岡ちゃんこと、サッカー日本代表監督岡田武史がこんなことを言っていたとは、びっくりした。

●遺伝子にスイッチが入る

岡田 経営者でも「倒産や投獄、闘病や戦争を経験した経営者は強い」とよく言われるのですが、どん底に行った時に人間というのは「ポーンとスイッチが入る」という言い方をします。これを(生物学者の)村上和雄先生なんかは「遺伝子にスイッチが入る」とよく言います。我々は氷河期や飢餓期というものを超えてきた強い遺伝子をご先祖様から受け継いでいるんですよ。ところが、こんな便利で快適で安全な、のほほんとした社会で暮らしていると、その遺伝子にスイッチが入らないんです。強さが出てこないんですよね。ところがどん底に行った時に、ポーンとスイッチが入るんですよ。

 僕は1997年のフランスW杯予選の時にスイッチが入りました。当時は今なんかと比べ物にならないくらい、日本中がちょっと気が狂っていたかのように大騒動していました。初めて出られるかもしれないW杯を前にして、みんなが何も分からなかったんです。
岡田武史氏が語る、日本代表監督の仕事とは


なんと「村上和雄」の名前が出てくるとは、感激です。

更に更にです。

 「負けるのは仕方がない。でも、このままだと何回やっても同じことの繰り返しだ。どうしたらいいんだろう」ということで考えたのが、明確な共通した目標を持つこと。そしてもう1つは、「このチームはこういうチームなんだ」という“フィロソフィー(哲学)”を作ること。実は僕はどこのチームの監督をやる時でも、フィロソフィーを作っていたのですが、日本代表だけは「たまに集まるチームだから、そんなのやってもしょうがない」と思って作っていなかったんです。そしてこの時、初めてフィロソフィーを作りました。
岡田武史氏が語る、日本代表監督の仕事とは


やっと作ったって、遅いんだよ、岡ちゃん。

お願いですから、もっと得点をあげる「可能性」にとんだ戦略を示してくれませんか?バーレーン戦を観ててもそうですが、「あなた」のサッカーを見てても、勝てる気がしないから面白くない。なぜ勝てる気がしないかって?

それは「あなた」のサッカーには、決定的に哲学レベルの戦略がないからです。

戦うのは「あなた」ではなく選手です。

選手がこうすれば勝てると理解していれば、必ずマイクロな局面でそれを実現するのです。「あなた」がやるべきことは、このこうすれば勝てると言う哲学を選手に徹底するだけです。しかし「あなた」自身がこの哲学を理解していないのですから、踏襲で勝てるわけがありません。
暗雲岡田サッカーと昇竜錦織テニスに見る気の研究(4)


この「哲学」が出てきたことで、ようやく岡田ジャパンは、失点することなく勝てるようになったのです。

もともと岡田は、守りの人だった。だから点は入れさせないかわりに、点が取れない。なぜなら、点を取られない体勢から、点を取りに行く体勢が不連続だからです。岡ちゃんは、守り抜いたあとのカウンターアタックで点を取れると考えた。しかし、この作戦がいかにもろいか。そうです、カウンターアタックが予想されれば、守るのは簡単。攻め込み過ぎないようにするだけです。

そうこう経験する中で、やっと、動的フォーメイションの意味が分かった。動的フォーメイションとは、点を取るための体勢であると同時に、点を取られないようにするための体勢だと言うことが。動的フォーメイションを維持すれば、万一相手にボールが渡っても、クイックで守備に入るだけの位置をキープできる。

問題は、いかにこれを選手に教えるか。Jリーグの監督と違って、選手との時間はきわめて限られる。そこでとった作戦は、「教える」ではなく「選ぶ」でした。ツータッチパスの意味を理解し既に試合で実践している若手を選んで起用する、でした。ベテランも、積極的にリーダーとなってこれをやれる者だけを残した。

そして、この結果は、香港に6-0、スコットランド戦2-0。得点より零封が大きい。いつも必ず失点を許していたこれまでと大きく変わった。
岡田監督と野村監督、あと週末テニス

この「カウンターアタック」についても、まったくその通りの話でした。

 それはどういうことか? 僕は理屈で選手を納得させて動かすことは得意なんです。例えば、トップレベルだと今、得点の約40%はフリーキックやコーナーキックなどのセットプレーから生まれます。残り60%のうちの10%は、キーパーのチョンボのような、どうしようもないアクシデントから生まれます。

 そして残り50%のうちどれくらいが普段よく言われたり、練習したりしている「後ろからボールをつないで相手を崩して点を取る」ということなのかというと、世界でも15%くらいです。日本のチームだと10%を切る。では、それ以外はどういう得点なのかというと、相手のボールを奪って速く攻めていくカウンターアタックなんです。

 ということは、カウンターアタックを抑えたら失点が減るということですよね。自分のチームが攻めている時に、敵のフォワードが1人残っているとしましょう。これに対してディフェンダーが2人残ります。この1人を抑えたら、カウンターアタックの脅威が半分になります。僕はいつも敵のフォワードの1メートル前に1人、3メートル後ろに1人を位置取らせて、前に来るボールは前者がカットして、後ろに来るボールは後者がカットするようにしています。これをやるだけで失点が激減します。そうすると選手も「おお、なるほど。監督の言う通りにやったら勝てるなあ」となります。

 ところが、そうやっているうちに困ったことが起こりました。サッカーの攻撃では、相手のゴールに一直線に向かうのが手っ取り早くて一番いいわけです。ところが相手もそれが怖いから、中央のディフェンスを固めます。そうすると僕は「中央を攻めに行ったら、カウンターアタックを受ける。ボールをサイドへ出せ」と言うわけです。

 最初のうち、選手はやっぱり中央に行きたいわけです。かっこいいし、面白いし、サッカーの醍醐味ですよね。「中央に行きたいな」と思うけど、監督が「サイドへ出せ」と怒鳴っている。「しょうがないな」ということでサイドに出す。そうすると、やっぱり勝つんですよ。これで選手がどうなるかというと、「監督が言った通りにやったら本当に勝つな」ということで、だんだん一番大切な中央を見ずに、ボールを持ったらロボットのようにさっとサイドに出すようになったんです。

 ど真ん中が空いていたら、ど真ん中に行くのが一番いいんですよ。ところが、「監督の言う通りやったら勝つ」とみんな思ったら、何も考えずにサイドに出すようになった。そういう選手たちを見ていて、「俺は本当の指導者なのかな。こういう指導でいいのかな」と勝っても勝ってもずっとどこかに引っかかっていました。
岡田武史氏が語る、日本代表監督の仕事とは

いや、引用しだしたら切りがないけど、とっても良いことを話しているので、あとひとつ。

岡田 5つ目が「improve」。「今を守ろうとするな。常にチャレンジしてもらいたい」ということです。チャレンジしていくと必ずそこに壁が現れます。甘い誘いも来たりします。でもその時に、先ほど言ったように遺伝子にスイッチをいれるためにも「絶対簡単にあきらめるな」と。「壁は邪魔をするために現れてきているわけじゃない。本気で目指しているかどうかを試すために出てきている。本気なら必ずその壁を乗り越えられる。本気じゃなかったらあっさり壁に阻まれる」、そう選手に言っています。
岡田武史氏が語る、日本代表監督の仕事とは

来年のワールドカップ。岡田ジャパンは、十分期待できます。岡ちゃん、がんばれ! KAI

December 15, 2009

規則的生活と塩分控えめの徒ならぬ関係とは

これを読んで、何かひっかかるんだけど、それが何かわからない。

 不規則な生活で塩分を摂ると高血圧症になる原因を、京都大学大学院薬学研究科の岡村均教授(システムバイオロジー)らの研究チームが動物実験で世界で初めて突き止め、14日付(日本時間)の米医学誌「ネイチャー・メディスン」(電子版)に掲載された。徹夜をするなど不規則な生活を送る人たちが高血圧症になりやすいことは知られているが、原因は不明だった。今回の研究で、改めて規則的な生活の重要性が証明された形だ。

 研究チームは、遺伝子を改変して生体リズムを壊したマウスで実験。ホルモンを出す臓器「副腎(ふくじん)」から、体内の塩分量を一定に保つ作用があるホルモンが過剰に出ていることがわかった。

 さらに副腎の遺伝子解析で、このホルモンを作る特定の酵素「水酸化ステロイド脱水素酵素」が通常の5倍以上生まれていることも判明。マウスに食塩を与えると、高血圧になった。

 このことから不規則な生活が、すでに高血圧への“準備段階”になっていることが、わかった。

 岡村教授は「この酵素は人にもあり、同じ作用をする可能性が高い」と指摘した上で「不規則な生活が不健康になる一面が科学的にも証明された。現代人の教訓にしてほしい」と話している。
不規則生活で高血圧…原因を初解明 塩分調整に酵素関与 京大


この「現代人の教訓」とは、何を教訓とすればいいのか分かったようで分からないのであります。

教授の言いたいことは、<不規則な生活>→<体内の塩分量を一定に保つ作用があるホルモンを作る酵素の増加>→<体内の塩分量を一定に保つ作用があるホルモン過剰>→<塩分摂取>→<体内塩分過多>→<高血圧症発症>、と言うことのようですが、これはこれで確かに理解できます。

しかし、なぜ<生体リズムの変調>が<体内の塩分量を一定に保つ作用があるホルモンを作る酵素の増加>に繋がるのか、これがよく見えません。

人間の身体は、動的平衡と言うように、その反応には必ず意味があります。普通に考えれば、<生体リズムの変調>自体は、ごくありふれた現象だと思われますが、これが高血圧と言う病気に直結する反応を起こすことには、どう考えても合点がいかないのです。

<生体リズムの変調>が起これば、<生体リズムの変調>を修復する反応が起こるはずであり、<体内の塩分量を一定に保つ作用があるホルモンを作る酵素の増加>とはまさにこの反応ではないのでしょうか。

これはすなわち、<生体リズム>と<塩分>つまり<ナトリウム>とが明確に繋がっている証左ではないのかと言うことであります。

この<体内塩分>の問題については、ここで以前こんなことを書いています。

先日、NHKの番組「冒険病理学者になる」の話をとりあげましたが、この番組のムック本が届いて、あらためて家森幸男と言う研究者の凄さに、感動すら覚えてしまいます。

長いですがその一部を引用します。

人間はなぜ、あえて食塩をとるのか

 さて、この回を締め括るにあたって、食塩についてもう一度触れてみたいと思います。
 多くの人が食塩を過剰にとっていることは、汗からも知ることができます。汗をなめるとしょっぱい味がしますが、それを当然のように思われている方も多いでしょう。実はそれは間違いです。実際にはマサイ族の汗はしょっぱくありません。
 食塩を減らしていき、かいた汗に含まれるナトリウムの割合を測った実験があります。すると、食塩を減らすとナトリウムの割合も減っていくことがわかりました。ホルモン系がちゃんと調節しているのです。長時間動いて汗をかきつづけると、汗が次第に水っぽくなる経験をしたことがある人もいるかもしれません。時折、汗をかいたらナトリウムが出るから、食塩を補わなければいけないという話を耳にしますが、そんなことはありません。そもそも汗をかくのは、体内から水分を蒸発させ、その熱を利用して体温を下げるのが目的です。むしろ、汗をかくことで不要な食塩を体外に出しているわけですから、あえて食塩をとるのは逆効果といえます。
(中略)
 では、マサイ族の食生活でみたように、自然の食材を食べればナトリウムは十分にとれるというのに、どうして人間はあえて食塩をとるのでしょうか。脳卒中や高血圧の原因という側面からだけ考えると、どうもナトリウムは完全に悪役のように思えてきます。しかし、カリウムとナトリウムの比率のところで触れたとおり、ナトリウムはそもそも人間にとって、細胞の生命活動を維持するために欠かせないものです。そのため、人間には基本的にナトリウムに対する欲求があり、ナトリウムが豊富に含まれている食塩もおいしく感じるものなのです。
 ですから、食塩をまったくとらない方がよいとまでは言い切れません。問題は、その食塩を過剰にとるようになったことにあります。その理由は、食料の保存の必要からでした。肉や魚を塩漬けにして保存することは、世界各地で行われています。漬物も保存食の一種です。おいしい食塩も、いくら保存のためとはいえ、多量に含まれていればしょっぱくて食べられません。しかし、それを隠すために油で揚げたり、砂糖で甘くしたりするようになったのが危険なのです。こうした事情から、人間は過剰な食塩をとるのに慣れてしまったのです。
 今ようやく世界で、塩分のとりすぎが健康を害するということが認められつつあります。しかしその一方で、世界を取り巻く都市化の影響により、食塩を多量に使用した食文化が確実に広がってきてもいるのです。(p.59-61)
長寿の謎を解く、NHKムック、家森幸男、2006/11)


断塩宣言−−塩公害問題に立ち向かう

この<ナトリウムはそもそも人間にとって、細胞の生命活動を維持するために欠かせないもの>と言うことにこそ、<生体リズム>と<ナトリウム>との間の直結した関係を示唆するものがあります。

つまりこれは、<生体リズム>と<ナトリウム>は相補関係だと言うことであり、高血圧と言う犠牲を払ってでも、<生体リズム>を回復させようとしていると考えるべきであり、同時に<ナトリウム>の異常値が<生体リズム>の変調を生んでいるとも言えるのではないでしょうか。

なるほどこう考えると、岡村教授の言う「現代人の教訓」はもちろんその通りですが、一方で、現代人の塩分過多の食生活そのものこそが<生体リズム>の変調を来たす原因であって、これが不規則な生活となって現れているのではないかと思えるのです。

私たちの行動のほとんどすべてが無意識に支配されていると言うことは、すでに承知の事実。人は不規則な生活をしようと思ってあえてしているわけではないのも、これまた事実。

であるならば、塩分控えめの食事に切り替えていくことこそが、規則的な生活を生むと同時に、高血圧の予防にもなる。これこそがKAIがやっと分かったもう一つの「現代人の教訓」なのであります。 KAI

December 14, 2009

団塊リベラルと言う亡国世代

あまりの怒りに、少々度を過ぎた表現ですが、ご勘弁を。

もういいかげん、民主党を支持する団塊リベラルの方々は、小沢民主党がヒトラーのナチス政権と同じであることに、なぜ気がつかないのでしょうか。

 民主党の小沢一郎幹事長は14日の記者会見で、天皇陛下と中国の習近平国家副主席との15日の特例会見について「天皇陛下の政治利用」にあたると懸念を表明した羽毛田信吾宮内庁長官に対し、「内閣の一部局の一役人が、内閣の方針にどうだこうだと言うなら、辞表を提出した後に言うべきだ」と、羽毛田氏の辞任を要求した。宮内庁長官の進退問題に発展する可能性が出てきた。
宮内庁長官に辞任要求 特例会見問題で小沢氏「30日ルールは法律ではない」

団塊リベラルよ!

お前達は、60年代のただ社会を混乱に陥れただけの学生運動の責任も取らないまま、またしても性懲りもなく社会を破滅に導くヒトラー政権の手先に成り果てようと言うのか。

まったくもって、お前さんたちには、生きる価値はない!

「30日ルールは法律ではない」。

もう、言葉になりません。

こら!小沢!

天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。
日本国憲法第4条


お前が法律を言うなら、この憲法をなんと心得る。30日ルールを無視すると言うお前の都合、すなわち「国政」そのものだろうが。お前こそ、憲法違反じゃねえか!

今回は、ほとほと腹が立つ。ヒトラー小沢、ナチス民主党こそ、その本質であると、言わざるを得ません。 KAI

December 13, 2009

頭悪すぎ頭くらくら週末テニス

あまりの頭に悪さに、こちらの頭までくらくらしてきた。

だれがって菅直人ですけど、需給ギャップ35兆円に対して、需要が35兆円足りないんだから需要を増やせばいいんじゃん、となんともナイーブな「戦略」を言いだした。

こども手当て、高速無料化、ガソリン暫定税率は、この不足する35兆円の需要を掘り起こします。同時に供給側は少しお休みいただいて、なんてとんでもないことを言い出した。ユニクロ悪玉論もその他民主党の企業悪玉論も、すべてここからでてくるらしい(推論)。

おまけに環境とか介護とか、需要がもっとあるはずなんて言う。

この人、真性頭悪。

そもそも需給ギャップとは、なにか。



  1. 物価の変動には様々な要因が働いているが、基本的には、経済全体の供給力に対して実際にどれだけの総需要が存在するかが、重要な決定要因であると考えることができる。この「経済全体の供給力」と「総需要」の乖離のことを、一般にGDPギャップ(output gap)と呼んでおり、物価変動圧力を評価するための基本的な指標の一つとして、国際機関や海外中央銀行などの経済情勢分析でもよく用いられている。(中略)GDPギャップは、需給ギャップとも呼ばれる。

  2. GDPギャップの算出に必要な「経済全体の供給力」と「総需要」のうち、「総需要」は実際のGDPそのものとみなすことができる。一方、ここでいう「経済全体の供給力」とは、その時々に現存する経済構造を前提にした供給力であり、一般に潜在GDPと呼ばれている。問題は、この潜在GDPを具体的にどう定義し、どう推計するかである。日本銀行調査統計局では、潜在GDPを「現存する経済構造のもとで資本や労働が最大限に利用された場合に達成できると考えられる経済活動水準」と定義し、その推計には「生産関数アプローチ」と呼ばれる方法を用いている。(中略)なお、潜在GDPの変化率(年率)は潜在成長率と呼ばれている。

  3. 実際に日本の潜在成長率を推計すると、80年代は4%前後であったが、バブル崩壊後は低下傾向が続き、最近は1%程度まで低下している。しかし、その間における実際のGDP成長率は、そうした潜在成長率をさらに下回る傾向が続いた。実際のGDP成長率が潜在成長率を下回ればGDPギャップは拡大する、という関係にあるので、バブル崩壊以降のGDPギャップの推移をみると、循環変動を伴いつつも傾向的に拡大を続け、今日では非常に大きなものとなっている。

  4. こうして得られたGDPギャップを、例えば過去20年程度の期間をとってインフレ率と単純に比べてみると、GDPギャップの拡大とインフレ率の低下の間に、かなり緩やかにではあるが一定の対応関係が観察される。(中略)また、逆に1〜2年程度の短期でみると、インフレ率はしばしばGDPギャップでは説明がつかない動きを示す。その理由としては、(1)物価にはGDPギャップ以外にも為替相場や輸入品との競合など様々な要因が影響すること、(2)GDPギャップの推計値自体にかなりの誤差がありうること、などが挙げられる。

GDPギャップと潜在成長率

要するに、需要と言っているのは「GDP(国内総生産)」すなわち「生産された付加価値」のことであって、「供給」となんら違いはありません。

これを彼は、市場における「需要」と「供給」の関係から決まる価格モデルと同じに考えるからおかしくなる。ま、他の人間も似たり寄ったりではありますが。もちろん日銀の 4. の説明の通り「デフレ(インフレ)」と「需給ギャップ」にはある程度の関係がありますが、モデルの本質は全く別物。

この元々の議論の目的は、「需要」や「供給」を個別に操作して「需給ギャップ」を埋めるなどといった短絡的な話ではなく、当面の「デフレ」を克服し、GDPそのものをいかに大きくしていくかの「成長戦略」であるはず。

そしてこの結論は、すでに世間はなぜデフレの恐怖が理解できないのかの中に書いた通り。

人間の身体であれば、体温を上げようとすれば、まず血圧を上げるしかない。同様に消費者の収入を増やすことが、物価の下落に歯止めをかけることに繋がることになります。当然消費者の収入を増やすことは、その源泉である企業の収入を増やすことであり、これ以外に方法はありません。
(中略)
そもそも、「一律に」企業の収入を増やす方法なんて、あるわけないじゃありませんか。

あるのは、「個々の」企業の収入を増やすことであり、しかもこれを考えてやるのは、その個々の企業の経営者であり、従業員であります。国や銀行は、この一点に集中してこれを間接的に支援する。ただこれだけであります。

このための官から民への一連の構造改革であり、公務員改革を含めた規制緩和なのです。

日本の国家戦略の舵取り役のお頭が、この程度とは、まことにお先真っ暗としかいいようがありません。

この暗い気持ちを吹き飛ばす、週末テニス。

このところの週末、景気とは対照的な好天気が続く。

土曜はしかし、久しぶりに調子が出ない。結果も、6-4、3-6、0-6、0-4とネモトくんに3連敗。

この敗因は、感覚的に分かっていて、だから、感覚的にしかその対策はわからない。翌日曜。その感覚的対策の結果は、7-5、2-6、6-1、1-1の、2勝1敗1分。

そのうち、これを言葉にできるようになると、思う。

デフレ対策も同じだけど、感覚的にまず理解できなければ、その先の言葉(理屈)はないと思うんだけどね。 KAI

December 06, 2009

娘と一緒に鍋がいい週末テニス

日曜は、久しぶりに娘と食事。外に出る気力もなく、家で鍋をすることにした。

テニスの帰り道、ポロロッカで鍋セットなどと言う超便利な材料を購入。この鍋セット、寄せ鍋用で残り物の2割引の赤札がついてたったの300円。これを3つと、豚しゃぶ用肉を2パック。あとキッコーマンよせ鍋つゆ。締めて2千円にもならない。

デフレと言ってしまえばそれまでですが、なんとも安上がりな食事であります。

二人で鍋をつつくのは、ほんと久しぶりだよねと言いながら、娘の近況を聞き、2時間半滔滔とお話しする。子どもたちの気持ちが、よくわかって、ちょっぴりほろりとなる。こうして一緒に鍋をつつきながら話をすると言うことは、その実際に話していること以上に、通じ合うことが一杯ある。

そんなこんなの、週末テニス。

土曜。O谷さんお休みにつき、替わりに久しぶりのイサカくん。そしていつものネモトくんとY木さん。結果は、2-6、1-6、6-1、4-3の2勝2敗。最後ネモトくんからの1勝が大きかった。後半ようやく身体が動くようになって、逆にエネルギー切れとのバランスが微妙に難しい。これがうまくいくときは、絶好調だし、逆に振れると絶不調。

日曜も、よく似た展開で、後半やっと身体が動き出した。最近は、土曜の筋肉疲労が後を引くようになって、日曜はなかなか立ち上がるまでに時間がかかる。結果も、6-2、0-6、6-6と、第3セットの引き分けが大きかった。粘り方にも、年季が入ってきたようであります。

そしていつものアンジェロで、生ビール。夕方の鍋にそなえて、今日は我慢の1杯だけ。サウナも早めに切り上げて、るんるんと家に向かって車を走らせるのであります。 KAI

December 05, 2009

世間はなぜデフレの恐怖が理解できないのか(2)

KAIにとって人生一番腹が立つのが、恩義のある人への裏切りです。

日本国民と言うか、小泉竹中批判を繰り返す奴輩は、まったくもってこれにおいて、万死に値するのであります。

小泉竹中に非がないとは、あえて言わない。しかし、いったい人類のどこに、タイタニック的沈没の危機にあった国を救った船長や航海士を、賞賛することはあっても、執拗に貶める国民がいると言うのでしょうか。

 本書では実際に「小泉改革で格差は拡大したか」が詳しく議論されているので、少し追ってみよう。(中略)さて、では、小泉政権の期間はというと、2001年から2006年である。あれ? 小泉改革は格差の広がりと関係ありませんね、という結論が出る。(中略)
 いや、「小泉改革で格差は拡大した」というのはジニ係数だの所得格差のことではない、完全失業率の問題だ、という主張もあるだろう。雇用が悪化したのは小泉改革の弊害であるといった議論だ。(中略)むしろ、完全失業率の増加は小泉政権以前から見られるので、小泉改革が失業率を減らしていると言えそうだ。あれ? それでいいのか。では、単に働いていない若者を数えるとどうか。これも1990年代からの増加で小泉政権下での目立った増加はない。つまり、ここでも「小泉改革で格差は拡大したか」というと、どうやらそうではない。
 では、話題になっている非正規雇用者の増加はどうだろうか。これも統計を見ていくと、同様に特に小泉政権下との関連はなく、それ以前からの変化が続いていたとしか言えない。では、ワーキングプアの増加はどうだろうか。これは統計の扱いが難しいが、やはり同様の結論が出てくる。ではでは、生活保護世帯の増加はどうか。これも小泉改革との関係はわからないとしかいえない。さらに、ホームレスとネットカフェ難民もと統計値を見ていくと、むしろ減っているように考察できる。結局どうなの?

 本稿のテーマは、小泉政権が格差を拡大したのかどうかを検証することでした。
 これまで見てところでは、わたしたちの実感とは異なり、それをはっきりと裏付けるデータは、公式統計からは見当たりませんでした。

 え? そうなのか。いや、そうなのだ。それが、各種統計を見て出てくる結論であって、逆に、小泉改革で格差は拡大したという議論は、おそらく、特殊な方法論を使っているか、ごく主観的な主張に過ぎないだろう。
[書評]不透明な時代を見抜く「統計思考力」(神永正博)


何度も、何度も引用してきた文章です。

好き嫌いで議論しているなら、それを正直に言えばいい。小泉竹中が嫌いだと。

しかし、「奴輩」は卑怯にも、このまったく根拠のない格差社会の首謀者呼ばわりを、いったいいつまで繰り返すのか。

「奴輩」が切望した民主党政権こそ、タイタニックを再び沈没させようとしている、明白な証拠が、グッドタイミングで出てきました。

もう少しくわしく株価をみてみよう。ここでも世界各国の株価をくらべるためにすべてドルに換算した。下図をみると日本株の下落はちょうど民主党政権が誕生してからはじまっていることがわかる。このわずか3ヶ月の間に世界の主要先進国の株価から比較して15%も下落した。
(中略)
驚くことに小泉政権はわずか数カ月の間に世界の先進国の株価を20%以上もアウトパフォームしたのである。その後も日本の株価はずっと高止まりしていた。まさに日本株のひとり勝ち状態だったのだ。一部の民主党幹部から市場原理主義だと非難された小泉政権だが、この間失業率は3%台で推移して、赤字国債と税収のプライマリー・バランスははじめて継続して改善しつづけたのである。小泉・竹中政権の成長戦略をみて、世界の投資家はこれならまた日本は復活する、日はまた昇ると確信したのだ。そして株価は素直に上昇した。
株価が予言する民主党政権の未来


ところが、これに対してもトラックバックが入る。

財務省が出している法人企業統計調査によると、

リーマンショックが起こる前の10年間で、法人企業の経常利益は28兆円から53兆円に増えた。(+25兆円)
一方で、従業員に支払われる給与は147兆円から125兆円に減った。(-22兆円)


と、なっています。
(中略)
ようはこれが、多くの日本人が「搾取されている」と感じたり、「行き過ぎた資本主義社会」とかお題目のように唱え、必要以上に資本主義に対して嫌悪感を抱いている原因なのかな、と。

小泉竹中は、従業員に給料を支払ったりは、しない。

なんでこんな簡単なことが、理解できないんでしょう。

経営者たちの責任を、なんで恩義ある小泉竹中に転嫁するのか。

怒りに、身体が震えます。

それにしても、このドル換算の株価の下落。

いよいよこれが現実になってきた、経済クラッシュ。某ソフトバンクであるとか、長らく噂はありましたが、この思わぬところがSOSを出して火を噴く予感がします。

年末は、臨戦態勢に撤する。これだけであります。 KAI