平岡がロンドンオリンピック、日本最初のメダルと、喜んでいる。
バカか、おまえたちは。
最後は競り負けた。平岡がガルスチャンの内股を逃れ、すくい投げを仕掛けたが「一瞬の判断が甘かった」。直後に払い巻き込みを受けた。
(平岡銀 日本メダル1号)
平岡のすくい投げは、ほぼ完璧に決まっていたのであります。
しかし、逆襲されたのであります。
しかし、「柔道」の進化形こそ「JUDO」です。棟田も穴井も、技を決められてもなお柔道着を強く引きつけ最後の最後までどんな体勢になっても切り返しの技を仕掛けてくる、型破りの「JUDO」に完敗したのです。「JUDO」にとっては「型破り」も「型」の一つ。
(世界柔道惨敗−−なぜ日本柔道は進化できないのか?)
技を決められてもなお柔道着を強く引きつけ最後の最後までどんな体勢になっても切り返しの技を仕掛けてくる
ロシア人のガルスチャンにとって、毎日練習してきた「技」にすぎなかった。ただ、それだけのことだったのであります。
実は、この「事実」は、日本の柔道界にとっては、「周知の事実」だったのであります。
これを「認識」しながら、彼らはこの手が打てない。
なぜか?
それは、この「事実」の実践者、金メダリストの石井慧を、彼らが「柔道界」から追放したからであります。
いまさら「JUDO」を受け入れることは、この石井の追放が間違いであったことを、認めることになるからであります。
女子柔道は、この影響が比較的少ないとはいえ、男女合わせて金メダルはせいぜい一個、残りのことごとくが銀メダルと銅メダルに終わると、KAIはいま、NHKの柔道中継を観戦しながら思うのでありますが、はてさて結果はいかなることになりますやら。 KAI