April 03, 2012

iPad3、その分かれる評価の意味するものとは?(2)

新型iPadが発売されて2週間、このニュースの意味するところとは、何か?

28日、第一財経日報は記事「新型iPadの販売台数は平凡=フォックスコン従業員に休暇、輸入業者は赤字」を掲載した。アップル社は「最高の滑り出し」と発表したが、中国の組立工場、輸入業者は販売不振だと嘆いている。写真は上海市のアップル製品専売店。

2012年3月28日、第一財経日報は記事「新型iPadの販売台数は平凡=フォックスコン従業員に休暇、輸入業者は赤字」を掲載した。

(中略)

iPad組み立てを担当しているフォックスコン深セン工場の労働者によると、今年3月から生産台数は減少し始めているという。以前は1日10時間労働だったところが現在では8時間に短縮されたばかりか、週のうち3日は休みとなってしまった。成都など他地域の工場でも組み立ては行われているだけに、iPadの販売不振と一概に結論づけることはできないが、iPad需要で残業代を稼ごうと意気込んでいた労働者にはショックだったという。

新型iPadの肩透かしに苦しんでいるのは輸入業者も同じだ。中国本土ではまだ正式販売されていないだけに、業者は香港などから輸入した製品を販売している。長期にわたり品不足が続いたiPad2と同様の熱気が期待されていたが、実際は盛り上がりに欠け、値段も低迷している。広州市の輸入業者には新型iPadの在庫が山積み。販売価格も16GBブラックで3150元(約4万1400円)と安い。輸入業者はほとんど利ざやを稼げていないばかりか、赤字になるケースもあるという。(翻訳・編集/KT)
新型iPadは売れていない?組み立て工場では減産、輸入品価格も低迷―中国


残念ながら、期待に反した「失速」であります。

もちろんこの理由は、KAIが懸念した「重量」にあると思うのでありますが、どうやら更なる本質的問題があったようであります。

今回の new iPad に関しては、すぐには購入せずに、少し市場が落ち着いてからにしようと考えていたのだが、neu.Notes/neu.Notes+ のユーザーから、「new iPad 上でのレスポンスが iPad2 より悪くなった」との連絡を受けたので、さっそく調査のために日曜日に購入。

(中略)

ようやくデバッグを始めると、レスポンスが悪くなった原因は、やはり予想した通り cached bitmap の大きさが4倍になったことにあった。neu.Notes(+) はすべてのデータをベクター情報で持っているが、ベクターのままだと再描画に時間がかかるので、オフスクリーン・ビットマップに一度描いた上で、それに局所的な変更を加えた上で画面に描画している。

iPad になって画面の解像度が4倍になったため、オフスクリーン・ビットマップの大きさも4倍になり、それの転送に今までよりも時間がかかるようになってしまったのだ。

そこで、オフスクリーン・ビットマップを変更する際に、変更した部分だけを "dirty rect" として覚えておき、実際の再描画の際にはその部分だけを転送することで解決した。

ということで、少しテストをした後にはアップデート版を Apple に提出する予定なので、少々お待ちいただきたい。
新 iPad と旧アプリの相性問題


iOSアプリのRetina display対応問題であります。

この記事にあるとおり、常時チェックして情報発信している中島さんでさえ、こうであります。あと何万とあるアプリの対応状況を想像してみれば、ほとんど対応が追いついていないと言うのが実態ではないでしょうか。

当然既存ユーザーは買い控え。もちろん、今後アプリの対応もすすんで、Retina displayの魅力が十分に引き出されるようになれば、ふたたびダッシュがきくかもしれない。

しかし、ここでApple経営陣が理解するべきこととは、iPadをあらたに売り出したときのことであります。

それは、当時、すでにiPhoneによってiOSアプリ市場はすでに開かれていたってことであります。すなわち、iPad+iOSアプリはもはや一体不可分であるってことを、徹底的に頭にたたきこんでおく必要があるってことであります。

さらにであります。

  • iCloudのおかげで、設定は全然苦にならない。まっさらな新品があっという魔に自分のものとなっていくそのありさまは、解像度以上に「実際に使っていないとわからない」点である。ポストPCデバイスで最も重要なのはこれではないか。この点に関しては、Time Capsuleを擁するMacですら「前時代」に感じざるをえない。

(中略)

まとめ
これで、$499、42,800円から。

出るのはため息ばかり。「今はポストPC時代」というのではなく「以前はプレiOS時代」と呼びたくなってきた。「新しいiPad」の最大の売りは、「新しい」ではなく「iPad」であることにある。買ったその日から初心者でも使え、知人や親戚に譲るときも工場出荷時状態に戻して新オーナーのApple IDを入力するだけ。「PC時代」の苦労って一体なんだったんだろう…
三百十四万五千七百二十八聞は一見に如かず - 品評 - 新しいiPad(第三世代)


そうです、前回でも指摘した、iCloudであります。

このiCloudの存在こそが、iPadをiPadたらんとせしめているのであります。

まさに、これこそが、AndroidともMicrosoft/Nokia連合とも、まったく異なる次元の製品を生み出すパワーとなっているのであります。

思い返せば、なんとまあ、遥かなる水平線のかなたまで来たのでありましょうか。

そして、ようやくここまで来たかと、ただただ感慨にふけりながら、この大いなる世界への挑戦に、心をうちふるわせるKAIであります。 KAI

投稿者 kai : April 3, 2012 03:59 AM | トラックバック
コメント

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Posted by: tyossalzyy : April 29, 2012 01:41 PM
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