痛快であります。
米国ファンのみなさんには申し訳ないけれど、14回目のグランドスラム優勝を目指すセリーナ・ウィリアムズを、6-2、6-3のストレートで破ってグランドスラム全米初優勝であります。
朝から生中継をずっと観ていたのですが、ナブラチロワの試合前予想を大きく外して、ストーサーの圧勝であります。
もちろん女子は、ビリヤードの方ですが、この傾向はテニスにおいても顕著なんであります。
今年ウィンブルドン女子優勝のクビトバのストロークを見れば、男子のそれとほとんど変わらない。決勝戦の相手のシャラポアの「大女」がラケットを野球のバットのように振るスタイルとも、エナンのようなシャープな(古い男子のスタイルの)テニスとも違う、まさに男子のテニスを見ているような気になるのであります。
このスタイルのメリットは「安定」であります。
スピードに対してボールコントロールがきき、つまらないミスをしなくなるから、ゲームを見てても面白い。こう言うゲームの勝ち方を、真の「勝利」と言うんであります。
(希望は思わぬ処からやってくる)
なぜあいかわらずシャラポアと同じテニスのウィリアムズがすべてストレート勝ちで決勝まで勝ち上がったのか、このほうが不思議ではありますが、完璧なボールコントロールのストーサーにまったく「歯が立たない」のでありました。
これはストロークだけではないのであります。ストーサーのセカンドサービス。バンビジャンプ状のスピンサーブにウィリアムズ、おもわずのけぞりながらリターンしてネット。
これは、間違いなく男子テニスの中で鍛えられているのであります。
思うに、女子だからと言って、こう言うテニスができない理由はないのであります。その社会の中にいれば自然と鍛えられ、レベルを上げることができるのであります。
なんだか、社会全体のレベルを落としまくっている日本社会への、おおいなる教訓となる勝利であると、KAIは思うのであります。 KAI