June 27, 2010

人の心に手をつっこむなと週末テニス

いよいよKAIの懸念どおりの様相を呈しつつあるのであります。

人の価値観とは、多様です。同様に、私たちの社会とは、多様であり、また多様であるべきであります。「保守」とは、この社会の多様性を受け入れ、これを維持する思想であり、逆に「反保守」思想が、(特定の価値観に依存する)理想社会と言うかたちでの社会の多様性の否定に繋がっていることは、誰が考えても明らかなことであります。

今の民主党の恐ろしさの本質は、まさにここにあるのであります。 KAI
保守を考える(2)


人が幸せであるかどうかは、他人にはわからない。

それを「最小不幸」などといって、弱者=不幸、貧乏=不幸と決め付ける。これはすなわち、強者=幸せ、金持ち=幸せと言っているのとなんら変わらない。

世の中、みな強者で、みな金持ちがあり得ないのだから、こんな論理で行けば、いつまでたっても不幸な人が減ることはない。

実は「市民派」と言われる人々や「労組」の存立基盤の本質とは、ここにあるのであります。この減ることのない不幸な人々の味方になって、不幸の「原因」と「強者」や「金持ち」を攻撃する。もちろんその活動の成果でもなんでもないけれど、なかには不幸な人から「強者」や「金持ち」でなくても「不幸」であると思わない人が出てくるかもしれないけれど、不幸な人々はいくらでも再生産されるから、組織の支持基盤に瑕疵が生ずる心配はまったくない。うまくできているのであります。

しかし、これが「市民派」や「労組」レベルである間はご勝手にどうぞで済んだものが、「政府」レベルでやられると、これはまったくもって見過ごすことのできない一大事なのであります。

そもそも人の「幸せ」とは、傍から見れば貧乏と思われる人でも倹しい生活に幸せを感じる人もいるように、「幸せ」を感じることのできるのは「心」であり、人の「心の問題」に他者は関与できないし、また関与すべき問題でもないのであります。

これを大前提に考えないといけないのが、政府すなわち国家の役割であり、国民一人一人の「心の問題」への関与を厳しく禁じることこそ、思想信条の自由を始めとした憲法の本義であるわけであります。

にもかかわらず、民主党は、貧乏弱者を不幸とし、貧乏弱者への救済を政策の第一義とする。これは一見反対を唱えにくい福祉優先と言う形に見事にカモフラージュされてはいるけれど、明らかに民主党による「貧乏弱者優遇」、「金持ち強者排斥」と言う「価値観」の押しつけ以外のなにものでもないのであります。

法人税率、所得税率、はたまた消費税の議論でさえ、この「価値観」が色濃く反映されようとしているのであります。

これに対して、これのどこが悪いのかと、民主党の方々は反論するでありましょう。かように、「政治」の基本に無知蒙昧な方々(これを世間では「バカ」と呼ぶのでありますが)にとってはきわめて理解しがたいことではあるのであります。

かと言って「バカ」につける薬がないかと言えば、さにあらず。きわめてこれは実に簡単なんであります。「貧乏弱者優遇」はそのままでよろしい。一緒に「金持ち強者排斥」と言わずに「金持ち強者も優遇」と言われればよろしいのであります。

ん?わからん?

さもありなんでありますが、ここはなんとかしなければ、「バカ」と一緒に奈落の底はごめんこうむりたいから、説明するのであります。

民主党の方々からすれば「金持ち強者排斥」なんて一言も言ったことはないと仰りたいでありましょうが、まさか野党時代から延々と繰り返してきた「社会的弱者」と「社会的強者」と言う二項対立の議論をお忘れになったわけではありますまい。

この「二項対立」こそ、「価値観」の押しつけであり、問題解決への道を大きく閉ざす原因になっているのですから、「二項対立」を止めるだけで実は簡単に問題は解決するのであります。

つまり、「金持ち強者も優遇」と言えばたちまち「二項対立」はなくなり、「価値観」の押しつけもなくなる。具体的には、「金持ち強者も優遇」することで直接的に「経済」を強くすることができて、おまけにこのお金が「貧乏弱者」にも流れていく。政府はこの流れていく道を用意するだけで良い。

とどのつまり「政治」の役割とは、「バラマキ」と言う直接的な支援などではなく、お金をより流れやすくする仕掛け作りと言う間接的支援にしかないことを理解するしかないのであります。

いまやっているサッカーのワールドカップも、テニスのウインブルドンも、週末テニスさえ、すべて同じ。どちらか一方に有利になる「ルール」など、あり得ないのであります。それでは強いものが勝ち続けると、また「二項対立」に持っていく。違うんだよ、ウィンブルドンにも障害者の大会があるように、様々な価値観が共存できる環境を用意すれば良いだけのこと。

なんだかえらい話が長くなってしまったけれど、週末テニス。

土曜。ネモトくん、サコタくんのコーチ対決。こちらもいきなり最初から長い試合になって、タイブレークを8-6でネモトくんから貴重な1勝をゲットー。第2セットも、サコタくんからゲットし、結果は、7-6(8-6)、6-4、1-2と好調の2勝1敗。

日曜も、ネモトくん。結果は、4-6、1-6、6-3、2-3とネモトくんの巻き返しに反撃ならず、みすみすネモトくんの4連勝を許してしまった。

誰も人の心に手を突っ込む心配がないことの幸せ、これを安寧と言うのであります。 KAI

投稿者 kai : June 27, 2010 08:11 PM | トラックバック
コメント

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Posted by: ciunqlbx : July 13, 2010 10:15 AM
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