足利事件で菅谷さんに無罪判決が出たばかりと言うのに、ここにもあそこにも冤罪事件はなくならない。
これなんかは、冤罪と言うより警察の悪質な犯罪としか言いようがない。
2006年3月3日午後2時30分頃、高知県高知市(事故当時は吾川郡春野町)で、道路左側のレストラン駐車場から出てきたスクールバスが、国道56号の交差点を右折しようとしたところ、高知県警交通機動隊の巡査長が運転する白バイと衝突し、白バイに乗っていた巡査長(当時26歳)が、胸部大動脈破裂で死亡した。バスの乗員乗客にけがはなかった。
スクールバス運転手(当時)が、安全確認不十分のまま道路に進入したことによって、事故を起こしたとして、逮捕・起訴されたが、運転手は、起訴事実はなく、バスは停止しており、複数証人もいるとして、無罪(冤罪)を主張した。
また、弁護士と一部メディア[1]が、交通事故鑑定人による検証実験、目撃者取材などを行った結果、「バスは動いていて、急ブレーキをかけた」とする警察・検察側の主張には疑義があり、提出された証拠は捏造された可能性が高く、当時、現場周辺では違法な白バイの高速走行訓練が行われており、事故は自損事故であると主張。一方、高知県警は、高知県議会や記者会見で、証拠捏造や白バイ側の過失を否定した[2][3][4]。
2008年、最高裁は上告を棄却し、禁固1年4ヶ月の刑が確定。元運転手は10月23日、加古川刑務所(交通刑務所)に収監され服役し、2010年2月23日出所。身元引受人が居るにも関わらず仮釈放が認められなかった為、満期での出所となった。
(高知白バイ衝突死事故、Wikipedia)
争点となっている、時速10kmで走っていたとするバスのブレーキ痕の写真を見ても、いったい裁判官の常識とはなんなのか、憤りを感じざるを得ません。KAIも毎日車を運転するけれど、一体どうやれば10kmで走っていて、1メートルものブレーキ痕をつけることができるというのか。
更に不思議なのは、白バイの速度。見通しのよい道路で、目の前にバスが進入してきたとしても、60km走行が本当なら、容易に停車できるスピードであるにもかかわらず、バスに激突している。
ここで警察の捏造、証拠隠滅を疑わせる決定的事実がある。それは白バイのブレーキ痕の現場写真が一切存在しないと言う事実。
普通の2台の車の衝突事故であるなら、双方の責任の有無を確認するために、両方同じだけの現場の証拠写真を保存するのが当たり前。それが白バイのものだけ、一切、ない。
これだけをとっても、白バイのスピードを隠蔽しようとする意図がありありなのがわかるけれど、裁判官はまったく考慮しない。
それどころか、逆に裁判官が最大限に考慮したのが、バスの運転手が半年前に起こした一時停止違反。おいおい、こんなことで判決がおりるなら、全員死刑だよ。
そして、つくづく分かった。
冤罪は意図して作られている
足利事件も、そう。この「絵」にそうように犯人を用意し、都合のいいDNA鑑定まで出てくれば、万事OK。
白バイ事件も、まったく同じ。バス運転手を犯人にする。この1点において、捜査がなされる。最初から白バイ警官は、「白」。
みなさん、犯人とされた人がそうではない可能性を探る刑事や検事が出てくるテレビドラマなんか、まったく信じちゃダメです。こんなことは、あり得ないのであります。
彼らがやることは、一旦犯人とした人間の、犯人である証拠集めであって、犯人でない可能性を示す証拠には、一切目もくれません。そのための捜査も徹底してやらない。それどころか、公判維持の名目で、白バイ事件のように、弁護側に有利となる証拠の隠滅さえ平気でやってしまうのであります。
これに裁判官も、根拠のない性善説で加担する。
どんなことをしても、ひとたび犯人とされてしまえば、よほど優秀な弁護士にでも出会わない限り、私たち一般庶民には検察、警察の魔の手から逃れるすべはないのであります。
なんとも空恐ろしい、背筋の寒くなる世界なのであります。
それでは、もし、無実であるあなたが犯人として逮捕されたら、どうするか。もちろんこんなとき、冷静でいられるはずはありませんが、理解するべきは、この「刑事は自分に有利となる捜査はしてくれない」と言うことです。決して刑事に話せば理解してもらえるなんて、甘い期待を持ってはいけません。この時点で、刑事は味方ではなくあなたを犯人に仕立て上げようとする明らかに「敵」なのであります。
この前提に立って、ここから刑事およびその後ろで捜査を指揮する検事と言う「敵」との戦いが始まります。
まず一番にすべきことは、弁護士と言う「味方」と連絡を取り、「刑事は自分に有利となる捜査はしてくれない」ことを自分の頭に叩き込み、いの一番に自分に有利となる証拠集めを弁護士に依頼することです。弁護士はこの証拠を元に即日拘留取り消しの準抗告の訴えを起こします。
次にやるべきことは、刑事や検事が描いているはずの「絵」を理解することです。これに、そうではないと否定するだけでは、勝ち目はありません。もし本当にあなたが犯人ではないのなら、この「絵」には必ずいくつかの矛盾があります。
これを理解したうえで、あなたが、あとやるべきことは、たった一つだけであります。
それは、真実しか話さない、です。
「敵」が描いている「絵」が見えていれば、あらゆる戦いの中で、「敵」があなたに期待している供述内容はあなたには丸見え。ここで「真実」のみ話して、絶対に「敵」の期待に応えてはいけないのであります。
さらにそれから、どうするか。
神はあなたを決して見放さない。これを信じて、ひたすら幸運を祈るのであります。 KAI