September 13, 2009

HV、PHV、EV、週末テニス

ハイブリッドと言う車とは、車の進化の歴史において、いかなる意味合いがあるのか。未来の車は、EVすなわち電気自動車に、すべて置き換わっていくものなのかどうか。

これらを、その細かな実現方式の議論ではなく、車の進化と言うもっと大きな歴史の流れの中で考えてみたいと、朝世界のどこかのモーターショーのニュースを見て、なぜかふと思った。

本質は、車のエンジンが内燃機関から電動機関への移行であるのは間違いありませんが、そもそもその内燃機関と電動機関との違いとは、一体何なのか。それは、人類の歴史における「火」との付き合い方、そのものの問題であります。

電力自体、「火」との関係において、水力発電のように「火」とまったく関係しないものもありますが、火力発電から究極の「火」である原子力発電まで、世界中を見渡せば実用レベルで「火」と「非火」がハイブリッドで活躍している事実に気づくはずです。

しかし、これこそは、EVかHVか、はたまたPHVであるのか、これからを占う上で大きな意味を持っているのです。すなわち、ハイブリッドとは、車の進化と言う歴史の中の過渡的な技術ではなく、実は車自体が「発電機」として機能するための究極の技術となるのではないかと言うことです。

 寺島 要するにアメリカという国の20世紀、T型フォードを生み出して、大量生産、大量消費のメカニズムをリードしてきたアメリカが、やはり行き着くところまで行って行き詰まって、内燃機関で自動車を走らせるという仕組みから、やはりEV、電気自動車の方向に流れが切り替わっていかざるを得ない。その電気自動車に電気を供給する仕組みとして、大規模集中から、小型分散をネットワークでつなぐという、つまりシステムの基本的コンセプトが変わろうとしているのかもしれない。そういう考え方でとらえるならば、これはあながち、絵空事でないと。
オバマ「グリーン政策」は「IT革命」を超えるか?常識の源流対論・寺島実郎 その1 4/5ページ

寺島 今、若干かかわっているプロジェクトに「プラグイン・ハイブリッド」というのがあります。要するに車自体が発電機で、走っているうちに蓄電して、その蓄電したやつのコンセントを電源として利用するって話。

プラグイン・ハイブリッドは始まっている

 寺島 アメリカのようにめちゃくちゃ広い国、送電線をものすごいコストを掛けて引かなきゃいけないようなところにとって、例えば別荘地なんかに週末に行って、電気なんか引いてなくても、ぱこっと車からコンセントをつなげば、逆に48時間ぐらい電力を供給できるというもの。
オバマ「グリーン政策」は「IT革命」を超えるか?常識の源流対論・寺島実郎 その1 5/5ページ

すでに何度も取り上げている寺島実郎氏の発言ですが、あらためてこれを考えると、問題の本質が車の進化とは何かってことにあることに気づきます。

PHVについて、もっぱら家庭用電源で充電するためのプラグインに議論が集中して、日本では駐車場付きの家が少ないことを理由に普及の可能性に否定的ですが、まったく発想が逆です。プラグインは充電するためのプラグインではなく、電源を供給するためのプラグイン。もちろん「スマートグリッド」の技術を前提にして、あらゆる駐車場が電力会社と契約し駐車するPHVの車から電力会社に電気を供給し、駐車料金の替わりに電力会社から代金を受け取る。

引用文中にあるような電気の引いていない別荘地なんて言うのは、日本ではあまり考える必要はないと思うけれど、都市部と違って車が集中しない地域で生活する人にとっては、この仕掛けに意味があるのかどうか。

もちろんこれがあるのです。これが車の2番目の進化、「情報発電機」としての意味です。電話、テレビ、インターネット、あらゆる情報端末に車が進化する。これらすべてを地球上に配置された固定の衛星と通信することができるようになり、プラグインで接続されたケーブルを通して家庭内や別荘の中に供給することができる。

初めの話に戻れば、この時、もし電気が引かれていない場所であるなら、電源は高性能に進化した蓄電池とこれが足りなくなれば、エネルギー効率を高度に上げた内燃機関のエンジンとの、ハイブリッドで供給することができる。

こんなふうに考えると、車の開発メーカーの技術陣の課題も、よく見えてきます。

すなわち、内燃機関のエンジンは決して古い技術ではなく、これからますます進化の可能性を秘めた技術であると言うこと。

ガソリンスタンドも、供給するのはもっぱら急速充電より、ガソリンではない新しい燃料に変わっていくだけで、その役割が衰えることはないと言うこと。

蓄電池も、現在のトヨタのハイブリッド方式のようにすべて内燃機関のエンジンと、電動機関のエンジン(ブレーキ)と両方から充電し、これ以外の充電も蓄電池の交換も不要となるものであること。もちろんPHVであれば外部からの充電もありだけど、この比重は小さい。

と言うことで、週末テニス。

土曜は生憎の雨。10時開始30分前からスコールのような熱帯性の雨。これが1時間でぴたっと止む。いつものフォースが足りない理由はわかっているんだけど、ここには書かない^^;。

砧公園1周してからアンジェロでいつも通りの生ビール2杯。やめられません。このところの朝の散歩をサボりがちがいけなかったのか、サウナで体重を量ったら大台を軽く突破。目標2.0キロ減量のサウナで1時間半。死にそうになる。しかしなんと2.5キロも減っていた。びっくり。

日曜。一転して快晴。こう言う時は、テニスも快調。結果は、6-1、3-6、6-7(3-7)と、第3セットのタイブレークを3-7で落としたけれど、中身は濃くて充実して燃え尽きた。おかげでやっと良いアイデアも湧いてきた。 KAI

投稿者 kai : September 13, 2009 08:14 PM | トラックバック
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