シリーズが復活した、NHKの「課外授業ようこそ先輩」。
この間まで、土曜テニスの前、テニスコートへの移動の最中にいつも見ていて、これがいつのまにかつまらない料理番組に変わって、まったくみなくなってしまっていました。
日曜の朝、なんとこの「課外授業ようこそ先輩」の新シリーズが、始まっていました。しかも、今回の先生、めちゃくちゃ「いい女」。しばしくぎづけでみていて、結果、まいった。
初めて聞く名前ですが、沖縄出身、ミスユニバース2006の日本代表として準優勝。Wikipediaに「WFP(国連世界食糧計画)のオフィシャルサポーターであり、アフリカ、アジア各地へ自ら足を運び、チャリティー活動に熱心である。」とあるように、彼女は実際にアフリカへ行き、飢餓に苦しむ子どもたちを目の当たりにしてきた。
NHKのこの番組で、彼女は小学生の子どもたちに、宿題を出します。
今日の晩ゴハンと明日の朝ゴハンは、このサツマイモ1本です。
子どもたちは、目の前の宿題を家に持ち帰って、これを実践するのです。事情を聞いたおばあちゃんが、嬉々としてこれを蒸してくれます。もちろん調味料も一切加えず、自身が終戦前後に経験したままを、可愛い孫に語りかけながら、経験させます。
孫の反応が面白い。美味しくないのです。しかし食べなければお腹がすくから、明日の朝の分、半分を残して食べる。ぜんぜん足りないし、しかもあまり美味しくない。空腹のまま朝食のサツマイモは、どうなったか。
なんと日曜の朝、9時に約束があるため番組途中で外出。この結果がどうなったかは、神のみぞ知る^^;。といいながら、子どもたちが、残った半分のサツマイモに美味しそうにかぶりついてたのは、まず間違いありません。
かように、たった半日の体験で、ものごとの「本質」を実感することができる。
マイケルは伝説になった(2)の中の一節。
鬱には断食がいいだろう、と私は今でも思っている。日本では、安全が普通で危険は例外だと思っていられる。飽食はあっても飢餓がない。押し入れは物でいっぱいで、部屋にあふれた品物が人間の精神をむしばむ。
もちろん世の中には、お金も家もなくて苦労している人がいるが、それより数において多くの人が、衣食住がとにかく満たされているが故に苦しんでいる。
人間の生活は、物質的な満足だけでは、決して健全になれない。むしろ与えられていない苦労や不足が、たとえようもない健全さを生むこともある。このからくりをもう少し正確に認識しないといけない。
(産経新聞、透明な歳月の流れ、欝には断食がいい 苦労や不足が健全さを生むこともある、曽野綾子、2009/7/1、p.7)
ボランティア教育も、もちろん諸手を上げて賛成だけれど、こう言う断食教育は、ぜったいにやるべきだね。バカ親が子どもが餓死したらどうするのか責任取れと騒ぐでしょうが、むしむし。
と言うことで、気分良く、週末テニス。
土曜は、やっとネモトくんの連勝を阻止。6-3、0-6、5-4と、最終セットを時間切れゲットして、ネモトくんから貴重な1勝をあげる。
別にこちらの調子が特別いいわけでもない。勝つときと言うものは、そう言うもの。ミスを少なく常に攻撃してプレッシャーをかけ続ける。
そして日曜。いよいよ炎熱テニス本番。風が強い分救われるけれど、湿度が高いから汗が出続ける。テニスグリップにとってこの汗は大敵。たいていのプレーヤーは、グリップテープを巻いて滑らないようにしているのに、KAIはむかしながらの買ったときのレザーのまま。
しかし、これが滑らないようにするいい方法を思いついた。短めのタオルをパンツの右ポケットの横にかけて、端をポケットにいれる。これだけで常に手のひらと手首の汗をふけるからグリップが滑らない。時々グリップ自体もタオルの間に入れて汗を取れる。
試合の合間に必ずシャツを替えるのも、汗だくだくのシャツから手首に汗が滴り流れてくるからで、この汗もタオルで簡単にふける。
グリップが滑らないと、ボレーもしっかりできるから気持ちがいい。こんな簡単なことが、勝負ごとではとても重要なんだと、ずいぶん後になってから気づいた(なんでも気づくのが遅いんだよきみは)。
しかし、結果は6-4、4-6、1-4と、1勝しかできない。もちろん理由は簡単。「ミスを少なく常に攻撃してプレッシャーをかけ続ける」ことが、なかなかできない。
疲れてくると途端に、攻撃するエネルギーをなくしてしまう。基礎体力維持が不可欠なんだけれど、いかに楽して勝つか、課題は尽きないのであります。 KAI