日曜の朝の番組。つぎつぎとチャネルを変えて、辻井伸行くんの話題を追った。日テレの徳光和夫の番組は、とても良かった。愛情あふれる内容で、スタッフの暖かい気持ちがそのまま伝わってきた。
唖然としたのは、TBSのサンデーモーニング。風をよむと言うコーナーで、ハンディキャップを持つ人々の活躍として、今回の快挙を取り上げていた。違う、違う。まったく違う。彼は、ハンディキャップとして戦っているのでは、まったくない。一人の人間として、戦い挑戦を続けているだけなんだよ。
一緒に取り上げられた人たちについて言うんじゃないから誤解しないできいてほしいけれど、完全にこの番組のディレクターは、ハンディキャップと人間の才能についておおいなる勘違いをしている。
あたかもハンディキャップがあるから、その彼らの特異な才能が発揮されるかのような、人を「機能」としてしかとらえられない視点に、なんだか寒気を覚えてしまった。確かに全盲と言うハンディキャップを、伸行くんは負っている。このこととコンクールでの優勝を結びつけて、これを類型化や一般化するなどと言うことは、絶対にあってはならない。
ただ素直に、一人の全盲のピアニストの弛まない努力の結晶としての優勝として、なぜ伝えることができないのでしょうか。
辻井伸行くんの話をきくだけで、今のKAIはとても幸せな気分になれる。それが、この番組を見て、まったく後味の悪いものになってしまった。
これはブログに書いて憤懣を晴らすしかないと、これを書きかけたけれど、あえなく時間切れ。
そのまま週末テニスに、車ででかける。
梅雨入りして、天気予報は、土日、いずれも曇りのち雨。しかし今週も、フォースの威力に衰えはない。
土曜。いつものオムニコートが工事で使えない(直前に工事が早めに終わったから大丈夫と言われてもねえ)から、久しぶりの狛江のコート。結論。狛江のコートは、遠かった。遠いから二人30分の遅刻。にもかかわらず、6-0、0-6、1-6、0-2、と4セットも消化。原因は、ネモトくんから1ゲームしか取れなかったから。
ネモトくんにとって、初めての環境でも、完璧に、勝つ。これがプロ。いろいろ教えられますデス、ハイ。
そして、先ほどの日曜。行きがけの車の中。運転しながら、心の中にブログの続きを書いたら、コートに着くまでに、すっかり気が晴れた。
おまけに晴れ間さえ見える天気に、なんの心置きなく、ゲームに集中。今朝は6時間、よく寝たおかげで目がよく見えるから、ミスが少ない。結果も、6-4、6-4、1-6、4-0の、3勝1敗。3勝は久しぶりで、気分がいい。
しかし、好事魔多しの教えどおり、今朝の、TBSの呪いは最後までとけなかった。ゲームのあとのアンジェロに、招かれざる呪いが待っていた。
この二つの意味をひたすら考える。まだまだ快気とはいかないから、要注意。そう言うことのようです。 KAI