連休中、NHKの番組「ジャック・アタリ緊急インタビュー」を観て感激したのを、すっかり忘れていました。
番組の内容は、A Futurist's blogさんが、うまいこと要約してくれています。
1.アメリカ支配の終焉
金融危機後、アメリカにとってかわる国は存在しないが、アメリカは、膨大な借金を抱え、内向きに自国の利益のみに関心をもつようになる2.多極型秩序
G8やG20のような形で、あたらしい秩序を作ろうとする試みがなされるが、失敗する3.超帝国の時代
市場そのものが帝国化する。グローバルな市場は、あらゆる分野に進出し、国家に優越する。4.超紛争の時代
市場の帝国化の結果、貧富の差は拡大し、地球規模の戦争が起きる。これが人類滅亡の危機ですね。5.超民主主義の時代
多くの人が、利他的精神(博愛精神)に、目覚め、あたらしい民主主義秩序をつくる。
(ジャック・アタリ緊急インタビュー(NHK))
今人類共通に降りかかる災難と戦うためには、これに一国内はもとより世界中の人々が心を一つにして立ち向かう以外にはありません。「他を助けることは、人間の本性」と言う強烈なメッセージにこそ、その心を一つにする力があると、KAIは強く感じます。
(人を助ける)
そもそも経済とは何か、すなわち経世済民と言う原点に立ち返れば、こんな話、議論の余地もない、当たり前のことであるわけです。しかもこれは、経済に限っただけの話ではない。かのウチダ先生も、「愛神愛隣」を標榜されるわけです。
しかし、この「愛神愛隣」を含めて、世間で言う「利他的精神」と、KAIの言う「人を助ける」には、決定的な違いがあります。それは「助ける」と言う具体的な「行動」の議論とその「精神」の議論の違いであります。
「愛隣」も「利他」も、それに行動を伴ってこそ、意味を持ちます。そしてその「行動」は、自分と他者との間の相互作用であり、他者に働きかけた結果はそのまま自らに返ってきます。
この自らに返ってくるものは、いま人々が常識と考える労働の見返りとしてのマネーと言う形の報酬ではなく、もともとのわたしたちの社会で常識であったはずの、「愛隣」や「利他」と言う、より「精神的」なものです。
これはすなわち、わたしたちの価値観がマネーではなく「愛隣」や「利他」と言う精神にこそあると言う社会を意味し、もっと言えば、わたしたち自分自身は、社会から与えられる「精神的報酬」を糧に生きることができる社会でもあります。
具体的には、この「精神的報酬」とマネーとの折り合いのつけ方が重要で、インターネットのソーシャルサービスは間違いなくこの可能性を拡げるものと、KAIは信じています。
週末テニス、突然なんでこんなことを思い出したのかと言うと、5連休して2日働いて、またテニスができる贅沢。こうしている間にも連休中ずっと仕事をしている人もいるし、実際わたしたちの会社のサービスも連休中何人か出て仕事をしている。毎週毎週こうしてテニスができるのも、こうした周りの人たちに助けられているおかげなんだと、なぜか感傷的になってしまったのでした。
土曜、そんなことはおくびにも出さず(出せといわれても出ませんけど)、ぶいぶいいわせた結果、6-1、1-6、3-6、0-1(2-7)とネモトくんに完敗。どうもこの書き込みからかすべてこちらの手の内が読まれているふしがある^^;。
明けて、その心配のない(はずの)日曜。6-3、2-6、6-5と、危なかった第3セット、なんとか最後のゲームをものにできたおかげで、2勝1敗の勝ち越し。
勝ち越すのと負け越しでは、あとが随分違う。気分よく、昨日冷蔵庫の故障で臨時休業していたアンジェロへいって、乾杯。天気もいいし、言うことなし。
ま、こう言うときこそ、油断大敵。気を引き締めて! KAI