前回書いたとおりの展開です。
つまりは、「破綻させる」ように救う。これがポイントです。
(ビッグ3を救うべきか、見捨てるべきか)
年明け早々に追加融資の要請が出るのは目に見えています。それはこれだけの急激な販売不振から来る流入するキャッシュの激減には手の打ちようがないからです。
これに大統領就任直後のオバマがどう応えるか。世論は追加融資反対が70%。当然破綻処理しか手はありません。しかし富士のすそ野のように拡がる関連産業の雇用に与える影響は甚大です。一筋縄ではいかない。
破綻させた上で2社を合併させ再生させる。これを関連産業に拡げて適用する。これしかありません。就任早々、オバマ政権の手腕が試されることになります。
しかし考えてみればなぜこのような事態になってしまったのか。もちろん巷で解説されているお話しは承知の助。
そうではない理由があります。それは、車と言うシステムの付加価値の喪失です。
この付加価値とは簡単に言えば「移動」です。これがインターネット上のブラウザと言う「デジタルモービル」によって置き換えられてしまったのです。いまや車を使って「移動」する必然性はありません。ビジネスだけでなく日常生活全般にわたって、車の持つ「移動」と言う付加価値は必要なくなって、替わりにインターネットで用が足りるようになってしまった。
もちろん「移動」以外の付加価値は残ってはいるけれど、これらの付加価値が車である必然性はない。そう言うことです。次回破綻処理に入ったところで続きを書きます。 KAI