やっと夏になった。
毎日の散歩コースに、桐ヶ谷ともう一つの斎場がある。この時期と真冬ととたんに毎日葬儀が増えるのがわかる。
死線に近い者にとって夏場を越えるのは並大抵ではありません。
なんて言ってたら女性の寿命が22年連続また世界一で、男が世界2位ながらまだ70代であるのに女は85歳をとっくに越えてしまった。
なぜ日本の女の寿命は世界一なのか。
それは、日本のありとあらゆる社会システムが、女にとって生きやすい仕掛けに常に設計されていることが、その主たる原因であるとKAIは、考えています。
社会システムについて他国と較べるだけの見識をKAIは、持ち合わせてはいませんが、間違いなく日本の社会の中のシステムは絶対的に女有利にできていると思われます。
その代表が、結婚です。
既婚者の方はすでに気づかれているであろうと推測するのですが、結婚と言うシステムにおいて主導権は、男には1から10までありません。
結婚に至るプロセスは言うに及ばず、結婚後亭主が定年を迎え退職後の生活に至るまで、女の介在抜きにはありえない、この厳然たる事実こそ、日本の女の寿命世界一を支えているのです。
日本の女は、弱くはありません。世界一強いのです。
その結果としての女の寿命22年連続世界一であるわけです。
しかしなぜそう言うシステムなのか。その秘密は、教育です。小学校の教育です。
ぴっかぴっかの新一年生。入学式を終え教室に入って始まります。
名簿の読み上げです。だれだれくん、はい。だれだれさん、はい。後ろに立っている親たちは目を輝かして自分の子の名前が呼ばれるのを待ちます。
しかし誰もこの光景に疑問を持つ人はいません。
え?
なんの疑問?
そうです、なぜ男の子は「くん」で、女の子は「さん」なんでしょう。
実はすべてがここから始まっているのです。
「くん」が「君」、「さん」が「様」を意味することから考えれば決して「くん」は「低く」はありません。しかし子どもたちの潜在意識にはしっかりと埋め込まれます。女はエライ。
そして女はツヨイと。
これを理解した賢い男の子たちは、その後の人生を上手に生きることができます。
しかし、死ぬまでこれを理解できない男もいますが、彼は決して自分の子孫を残すことに成功しません。
日本の社会とは、女を立てることによって初めて、自分の子孫を残すことができる社会システムが、きわめて巧妙な形で埋め込まれている(設計されている)社会であるのです。
これが理解できれば、KAIと同じように自分の子孫を残すことは、なんら難しいことではありません。 KAI