20代の女性と言う。連休中のレジャーが暗転、死へのジェットコースターとなってしまった。
今日の1勝1敗1分のテニスの後のアンジェロで、I坂くんがKAIは飛行機好きなんだ、と言う。今度6月ニューヨークへ行くと言ったら、I坂くんがこう言う。
滅相もない、KAIは飛行機が世の中の乗り物で一番嫌いです。しかしまさか船の旅を楽しむわけにもいかず、やむなく飛行機に乗るだけです。
なぜKAIが飛行機が嫌いか、それは万一の場合でも、KAI一人の力ではいかんともしがたいからです。
この話と今日の亡くなられた女性の話には、共通点があります。
KAIにとって飛行機の次に嫌いな乗り物が、実はジェットコースターであるからです。
過去かぞえるほどしかKAIは、このジェットコースターと言う乗り物に乗ったことがありませんが、そのすべての乗り物で万一事故が起きても絶対に死ぬことはないと思われる乗り物のみ選んで乗ってきました。
今回立ったままの姿勢で高速で移動するなど、論外です。
もちろん経営側の責任が、今後厳しく追及されていくことでしょうが、ジェットコースターなる危険な乗り物に乗りたいなどというこわいものしらずの方々には、ぜひとも知ってもらいたい法則があります。
それは「ハインリッヒの法則」といわれるもので、一つの重大な事故の背景には、その小さな29の事故がその前に起こっており、さらに300件のひやりとすることがあったとする理論的法則です。
このひやりとすることが売り物であるジェットコースターとは、このハインリッヒの法則に従えば毎回300人の乗客なら毎回1人の死者が出る勘定になりますが、実際はそうではありません。これはただ単に、死に至るひやりと死に至らないひやりが本来明確に分けてコントロールされているからです。
つまり、どんな考えられないことが起きても絶対に人が死ぬことはないのなら、いくらひやりとしようがハインリッヒの言うひやりではありません。まさにお化け屋敷のひやりと一緒です。
しかし今回のジェットコースターの構造は、明らかにこれを逸脱しています。
例えば100メートル上から急降下させるタイプのもので、そのブレーキがきかなかったらどうなるか。当然全員死亡です。しかしそのシステムはエレベータシステムとして、毎日世界中で何億人が利用するシステムであって、KAIが飛行機を利用するのと一緒で、万一これで事故があったらこれはもうあきらめるしか、ありません。
立ったままのジェットコースターがなぜ安全認可されたのか、まったく不可解です。
国内はもとより、もし世界中にこのタイプのジェットコースターが普及しているとすれば、間違いなく今回の事故は初めて起こった事故ではないと、KAIは自信を持っていえます。
その理由は簡単です。移動体はそのボディの中にあるから安全なのです。ボディのない移動体が危険なのは、高速道路をバイクが二人乗りで疾走するのと同じです。もし事故がおこっても二人を守るすべはありません。
ハインリッヒの法則で、恐らく今まで29人はこのジェットコースターで立位が原因の病院通いをし、300人は、このジェットコースターに恐怖感を感じ二度とこれに乗らないと思った人がいたことは間違いありません。
ただただこの20代の女性の冥福を祈るばかりです。 KAI