April 06, 2007

ヤモリの指と影響力

一挙にあらゆる局面に変化が訪れる1週間でした。

懸案の東京高裁の判決が出てもちろん当方の勝訴。相手方(国)の上告で最高裁の結果が出るのは来年以降になるのは仕方がありませんが、もとより結果は目に見えています。

と言うことでこの1週間は、ここに書きたいことの嵐(そういえばご無沙汰^^;)でしたが、時間をとって論を進められる状況にありませんでした。(と3日間のアブセンスの言い訳^^;)

そんななかで見つけた1冊。ヤモリの指(早川書房、ピーター・フォーブズ、2007/03)

まだすべて読み切れていませんが、著者の思いは十分伝わったと思います。

おそらくこれを世間ではナノテクといっている範疇に一くくりにしているのでしょうが、これが大きな間違いであることをこの著者が優しく教えてくれます。

著者は、この技術をバイオ・インスピレーションと言う名前で詳細にレポートしていて、蓮の葉の表面現象から「ロータスイフェクト」と呼ばれる技術の誕生、ヤモリの指の謎からせまる最新技術動向にスポットをあてているのです。

KAIはこの本を読んで一番に感じたのが、「影響力」です。

人は、あらゆる宇宙の中に生きています。高校2年生の夏のアポロの月面着陸。ジャパン、キョウト、アヤベの1高校生が、この映像に刺激をうけ、以降の人生にこの映像がどれだけ影響したことか。この田舎の1高校生の影響力の一端が、図らずも月面まで及んだ瞬間でした。

人は、あらゆる場面でこの影響力を行使します。もちろん仕事において、思索において、ありとあらゆる場面でこの影響力と言うリモート力の宇宙の中に生きているのです。

この本を読んで、やっとKAI自身のバイオと言う、素粒子でもないハードでもないバイオと言う高分子の世界に影響力が及ぶことになります。

フォースとは影響力です。今においてではなくこれから来る世界に対する影響力であり、そして加えて自らの行動もこれに影響されるだけの、そう言う影響力です。

ひるがえって梅田望夫さん、この影響力に混迷してます。以下次回。 KAI

投稿者 kai : April 6, 2007 10:48 PM | トラックバック
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?