March 06, 2007

啓蟄の日とひょっこりひょうたん島

本日は啓蟄。今年の啓蟄くんはかわいそう。

ずっと日本海に近い位置にある京都の実家でも、連れて帰ったリキの散歩中、すでに道端にはツクシやフキノトウにあふれていた。

もちろん東京の平次(注:我が家の愛亀)もとうとう冬眠せず、今朝もずっと窓越しに朝の太陽に向かって四本足で仁王立ち。

そのせいか、今年は誰も啓蟄を話題にもしません。

しかし、逆にKAIは地球温暖化に世の中騒ぎすぎだと思っています。もちろんここ何十年かの温暖化傾向を否定はしません。現にKAI自身の田舎時代にくらべれば、明らかに今の降雪量は減っていると思います。

これの原因が二酸化炭素であるとして世界中でその排出量を規制しようとしていますが、これについてWikipediaの地球温暖化の記述の中にこんな議論も紹介されています。

  • 人為的排出の二酸化炭素は地球全体の炭素循環量の約3%に過ぎない。水蒸気の方が影響が大きい。二酸化炭素は大気の約0.03%に過ぎない。
  • 火山活動や海水からの二酸化炭素の排出量の方が、人為的な排出量を上回っている。
  • 氷床コアのデータにあるように、温室効果ガスの増加は一次的な主要因ではなく、温暖化のために増えている。
  • 温暖化していると言われている中、北極の氷は溶けるどころかむしろ増加しているというデータもある。
  • 都市部にいたってはヒートアイランド現象という別の原因で温暖化する傾向もあり、「今年は去年より暑い」と言ってもその原因が地球温暖化であるとは限らない。

これはすなわち、未だことの真偽ははなはだ不透明と言わざるを得ないと言うことです。

にもかかわらずこの騒ぎは、明らかに政治的外交的であり、その背後には資本側の論理の臭いがプンプンしてきます。

ともあれ原因がどこにあるかは別にして、地球温暖化にともなって海水面の上昇が予測されています。

IPCCの第3次報告書には、温暖化の結果降水量が増加するために南極については氷床の体積が増加するだろうと明記されているが、西暦2100年までに30cmから1mの海面上昇が起こるだろうと計算されている。(Wikipedia地球温暖化

テレビで言われるような何十メートル規模ではないにしろ、この影響は甚大です。むしろこれが不可避とすれば、二酸化炭素の対策よりなによりこちらに備えることの方が重要です。

海水面の上昇は限られた地域の現象ではなく、日本と言う国土のすべての海面が等しく1メートル上昇し、しかもこれは海岸線だけではなく、海に流れ込む河川の両岸にも及びます。

これに対して、水面の上昇が1メートルレベルならなんとか堤防で防ぐことができます。すでに堤防があるところはそれをかさ上げする。堤防のないところは堤防を設置する。

これを30年、50年と言う期間の社会基盤整備の眼目に入れてやり始めないと、とても間に合いません。

更には今後のウォーターフロント開発は、例えばメガフロートでないと認可しないとか、抜本的な施策も必要です。

いよいよひょっこりひょうたん島が現実味を帯びてきました。 KAI

投稿者 kai : March 6, 2007 08:12 PM | トラックバック
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