February 19, 2007

断塩宣言−−塩公害問題に立ち向かう

先日、NHKの番組「冒険病理学者になる」の話をとりあげましたが、この番組のムック本が届いて、あらためて家森幸男と言う研究者の凄さに、感動すら覚えてしまいます。

長いですがその一部を引用します。

人間はなぜ、あえて食塩をとるのか

 さて、この回を締め括るにあたって、食塩についてもう一度触れてみたいと思います。
 多くの人が食塩を過剰にとっていることは、汗からも知ることができます。汗をなめるとしょっぱい味がしますが、それを当然のように思われている方も多いでしょう。実はそれは間違いです。実際にはマサイ族の汗はしょっぱくありません。
 食塩を減らしていき、かいた汗に含まれるナトリウムの割合を測った実験があります。すると、食塩を減らすとナトリウムの割合も減っていくことがわかりました。ホルモン系がちゃんと調節しているのです。長時間動いて汗をかきつづけると、汗が次第に水っぽくなる経験をしたことがある人もいるかもしれません。時折、汗をかいたらナトリウムが出るから、食塩を補わなければいけないという話を耳にしますが、そんなことはありません。そもそも汗をかくのは、体内から水分を蒸発させ、その熱を利用して体温を下げるのが目的です。むしろ、汗をかくことで不要な食塩を体外に出しているわけですから、あえて食塩をとるのは逆効果といえます。
(中略)
 では、マサイ族の食生活でみたように、自然の食材を食べればナトリウムは十分にとれるというのに、どうして人間はあえて食塩をとるのでしょうか。脳卒中や高血圧の原因という側面からだけ考えると、どうもナトリウムは完全に悪役のように思えてきます。しかし、カリウムとナトリウムの比率のところで触れたとおり、ナトリウムはそもそも人間にとって、細胞の生命活動を維持するために欠かせないものです。そのため、人間には基本的にナトリウムに対する欲求があり、ナトリウムが豊富に含まれている食塩もおいしく感じるものなのです。
 ですから、食塩をまったくとらない方がよいとまでは言い切れません。問題は、その食塩を過剰にとるようになったことにあります。その理由は、食料の保存の必要からでした。肉や魚を塩漬けにして保存することは、世界各地で行われています。漬物も保存食の一種です。おいしい食塩も、いくら保存のためとはいえ、多量に含まれていればしょっぱくて食べられません。しかし、それを隠すために油で揚げたり、砂糖で甘くしたりするようになったのが危険なのです。こうした事情から、人間は過剰な食塩をとるのに慣れてしまったのです。
 今ようやく世界で、塩分のとりすぎが健康を害するということが認められつつあります。しかしその一方で、世界を取り巻く都市化の影響により、食塩を多量に使用した食文化が確実に広がってきてもいるのです。(p.59-61)
長寿の謎を解く、NHKムック、家森幸男、2006/11)

ここに書かれている話が、とっくの昔に世間の常識であるのなら、KAIの不明を恥じ入るばかりです。いまのいままでKAIは、運動で汗をかいた後は塩分摂取が必須であると信じてきたくちですから、まさに目からウロコ。

そしてもっと怖いのが後半のお話しです。

おそらくこの番組は、NHK以外では絶対に放映できないはずです。なぜならここに書かれている事実は、民放の重要なスポンサーである食品メーカー、マクドナルドといったファーストフードその他諸々、すべてを敵にまわすと言わざるを得ない内容だからです。

つまり食品メーカーのひとつひとつの食品やファーストフードをとりあげてみれば、それぞれに含まれる塩分は確かにその中だけにおいては適量であっても、それらが合わさると、WHOの出す食塩摂取量の目標値である1日6グラムを、はるかに上回る量の塩分を摂取することになってしまうのです。

だからといって食品メーカーは自社の製品を必要以上の塩分ひかえめにするわけにもいきません。売上の決め手である味を落とすわけにはいかないからです。

前掲書によれば、本来人間は、わざわざ食塩をとらなくても自然の食材そのものから、生命維持のために必須のナトリウムとカリウムをバランス良く取れるそうです。

つまりこれはあえて摂らなくてもいい塩分を強制的に摂取させられてしまう塩の公害、塩公害問題と考えて、これに対処する必要があると言うことです。

とすれば公害問題は、常に経済との闘いです。とても一筋縄ではいきません。

しかしKAIは百歳まで生きる必要があります^^;。にもかかわらず親父は70代で脳梗塞でなくなり、遺伝的問題のハンディを負っている可能性があります。ですからこれは家森のとなえる食事による長寿法の実践しかありません。

まず朝食。もとから生玉子には醤油をかけませんが、納豆のたれ。これを使わないようにして、納豆はカラシのみでかき混ぜることにします。あと唐辛子の白しょうゆ漬け。いままで唐辛子とともに瓶に入った白しょうゆをどぼどぼとご飯にかけていたのも、止めます。

昼ご飯。最近はほっかほっか亭のシャケ弁大盛り^^;。こちらのタレのしょう油とソースは、今までも使っていませんが、あとのシャケそのもの、白身のフライ、ちくわの天ぷら、野沢菜、昆布すべて塩が一杯です。ダメだシャケ弁。

昔に戻って、ノー添加物宣言したセブンイレブンのおにぎりにするかなあ。

夕食。チーズも塩分のないものに徹底する。あとハイタイドのまかないメシ。こちらはDr.Yamoriの長寿食のススメ―カラダに美味しい世界の料理をプレゼントしますから、よろしくです。 > ユーイチくん、フクダくん KAI

投稿者 kai : February 19, 2007 12:58 PM | トラックバック
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?