NHK美の壷。今回は藍染め。
以前青は藍より出でて藍より青しで取り上げた、あの藍染です。
伝統的な工法で藍染めを手がける、矢野藍秀さん。
矢野 「藍は染まったあとも生きてますから、色がどんどん年をおうごとに落ち着いてきて、もっと色に冴えがでてきて、より色がきれいになっていく。それがほんまの藍ですね。」
普通に考えると、時間が経つにつれ色は褪せていくものだと思うけれど、藍は全く逆です。藍染めした着物の、5年経ったものと20年経過したものと二つを画面で見比べると、5年のほうがどんよりした青であるのに対して、20年経ったものは澄み渡るような鮮やかな青であることに、とても驚かされます。
こういったことをなんでもソフトウェアに結びつけるのは明らかに職業病^^;ですが、これは成長するソフトウェア、いわゆるオンライブテクノロジーに通ずるものがあります。
すなわち普通のアプリケーションは、年月が経つと足りない機能や変更を余儀なくされる機能が日増しに増えてきて、そのメンテナンスに日々追われると言うのが、この業界の常識です。すなわちアプリケーションが色褪せるわけです。
これに対して成長するソフトウェアは、違います。
もちろん成長するソフトウェアも、機能が不足すれば機能を追加するし、必要なら機能も変更します。
では何が従来のアプリケーションと違うのか。
それは藍染めと一緒で、年月が経てば経つほど機能と言う「青」が洗練され、機能の「青」の深みが一層増していきます。
つまり、成長するソフトウェアの機能は、最初から成長、すなわち追加変更、を前提に設計されているため、年月を経過することにより、ソフトウェアにはつきもののバグ自体が修正され品質が向上するとともに、必要とされる機能が、標準機能として日常的に追加されることで、業務がかかえる課題の解決を容易に図ることができるのです。
これはSatoshiさんがCNETで述べている「肥大化サイクル」とは似て非なるものです。
こんなことになってしまったのには色々な理由があるが、根底にあるのは「新しい機能を追加してこそ自分の存在意義を主張できるエンジニアたち」の存在であり、「豊富な機能=良いもの」というほとんどのソフトウェア・プロジェクトに暗黙の了解のように付随しているデザイン・プリンシプルである。これは、Windowsや限った話ではなく、Java、Flash、WWWブラウザーというさまざまなプラットフォームで、起こっている。この「プラットフォームの肥大化」こそが、「パソコンの発売当時から比べてCPUは何百倍もの速さになっているのに、体感速度は速くなっていない」理由である。
この「バージョンアップのたびに機能が増えてどんどん肥大化して行く」という、過去から現在までの他のあらゆるプラットフォームが陥ってしまった「肥大化サイクル」・・・(以下略)
(UIEngineのデザイン・プリンシプル)
(2万行のソフトウェア・プラットフォームは可能か?)
もちろん彼が言及しているのはプラットフォームについてであって、アプリケーションには触れていません。しかしこれはアプリケーションについてもまったく同じことが言えます。従来からのアプリケーションのままで機能追加やメンテナンスを繰り返すことは、そのまま「肥大化サイクル」への道を突き進むことに他なりません。
これが成長するソフトウェアでいかに解決されるのか、もう少し具体的に説明しましょう。以下次回。 KAI
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Posted by: gxkixoomvua : March 22, 2012 09:59 AM