本日やっと夢株式会社の融資契約が完了した。
資本金と合わせたこの資金で、この5月には新サービスを立ち上げ、さっそく6月から3年間、毎月100万単位のお金を返済していくことになります。
しかしそれにしても、新しい会社が事業資金を得ることがいかに大変か、18年ぶりに思い知らされた。
銀行からみれば、新会社の信用はゼロ。当然担保を要求されても文句は言えない。50坪の土地に根抵当を入れ、親会社の包括連帯保証をし、やっと契約にこぎ着けた。
18年前会社を立ち上げた時は、まったくこういった知識はなし、取引する銀行はなし、親会社もなし、ただあるのは友人が貸してくれたわずかな資本金のみ。
そんな中でS友生命の、保険のおばちゃんに新宿の国金と言うところがお金を貸してくれると、教えてもらった。藁にもすがる思いで西新宿の国金に行く。意外に簡単に、あっさりと300万貸してくれた。今から思えばへでもない300万、当時どれだけ嬉しかったことか。いまでもあのときのことは忘れられません。
しかしすぐに資金は足りなくなる。もう時効だから明かしてしまおう。ある時某R社に勤めていた友人が独立して、自由が丘に事務所を構えた。その彼の元を、国金の借入申込書を持って訪ねたことがある。彼に、国金から簡単に借り入れることができるからと言って、申込書に印鑑を押すようにお願いする。
「KAIさん、おばあちゃんの遺言で『死んでも人の保証人だけにはなるな』といわれてるからダメです」
「違うよきみが借りるんだよ。で僕が保証人だよ」
「・・・」
「保証人でなければいいんでしょ、おばあちゃん・・・」
「確かに保証人でないのは間違いないけど・・・」
と500万円を借り、それをこちらに回してもらった^^;。その後彼が世界的なゲームを連発してビッグに登り詰めていったのには、この発想の転換が契機となったことは間違いありません(と信じているのはKAIだけです^^;)。
それからしばらくして、今の私たちのASPサービスを支える、ERPシステム開発のための資金を提供していただくことになります。当時これが数億円にも膨らむとは露にも思いませんでした。 KAI