August 17, 2006

パソコンの未来

デルの歴史も意外と古かった。創業からすでに22年にもなる。

--パソコンが一部のマニアたちだけが持つニッチな装置から誰もが使う道具になると認識されたのはいつ頃でしょうか。

 私が大学を中退したのは、まさにそう考えたからこそです。それが、1984年のことです。そして、その年、起業しました。もっともっと多くの人たちがパソコンを使えるようになり、パソコン自体も使いやすくなるだろうということ、そして、わざわざ店舗に足を運ばなくてもパソコンが直販されるようになるだろうということさえ、既にその頃から確信していました。われわれは80年代初期の頃から既にそうした空気を感じていたのですが、もちろん、そんなことを考えているとは誰にも言えませんでした。このようにして私はこの業界に第一歩を踏み出したのです。
パソコン25年の歴史を振り返る--デル氏に聞く

このパソコンの、今から20年、25年後の姿がどうなっているかの質問に対して、

 パソコン業界は、成長および変化(の速度)という点でまだ初期段階にあると思います。高速ブロードバンド接続、光ファイバ、高速無線通信などの普及もまだまだこれからです。これらが実現すれば、さまざまな場所から、さまざまなアクセスメディアを介して、パソコンを利用できるようになります。もちろん、PCは既に、製造、娯楽、教育、医療などの分野で欠かせない存在になっています。
同上

と答えている。これにはKAIもまったく同感です。もちろんデスクトップとノートおよびモバイルが相互に有機的に接続しながら、各々独自の進化をとげているはずで、モニタに表示される内容も今とは想像を超える変化をとげていることは、間違いありません。

これをもう少し具体的に説明しましょう。それはパソコンの形態と、そのパソコンで実現される機能の両面からみていく必要があります。

まずパソコンの形態についてです。形態は、デスクトップとノート、それにモバイル(ケータイを含む)それぞれ別々の進化を遂げます。つまり、デスクトップはよりコンパクトに、モニタはより薄く大きくなります。ノートは、B5サイズのままより薄く軽くなります。そしてモバイル。サイズは女性が持ち歩く手帳サイズに収斂して、こちらもより薄く軽くなります。これらがあるところまで行けば、以降のそれぞれの形態の大きな変化は起こらなくなります。これは時計のサイズを考えれば同じことが言えるわけで、柱時計、置き時計、腕時計には、各々の最適なサイズと言うものがあるわけです。

次にパソコンの機能ですが、こちらはたった一つ(の様式)に収斂していくものとKAIは、考えています。たった一つ(の様式)とは、デスクトップ、ノート、モバイルそれぞれ見え方が違うだけで、すべて同じことができるようになるってことです。つまり、デスクトップでできることは、もちろんノートでもできるし、すべてモバイルでもできるようになります。

その逆にモバイルでできる、電話もワンセグも含めて、すべての機能が、デスクトップでもできるようになるってことでもあります。

違うのは単に見え方と操作の仕方だけです。

なんでこんなことになるかと言うと、すべての機能が“あちら側”に行くからです。“あちら側”にある機能を、進化したそれぞれの“パソコン”で利用するだけですから、できることに違いがなくなるのです。

ただここで注意しなければいけないのは、パソコンの形態の違いとともに、周辺機器とのインターフェイスも違ってきて、その結果、できる機能にも様々なバリエーションが生じますが、これはそれぞれの本質的な違いではないと言うことを、認識しておく必要があります。

もちろんゲーム端末のようにネットワークに接続されない特殊なパソコンは生き残るかもしれませんが、ひとたびネットワークに繋がれば、それをオンラインで利用するかオフラインで利用するかの選択のみで、その実現できる機能に違いはありません。

KAIは一応205X年まで生きるつもりですので、この時代の目撃者となってたっぷりとこれを検証できます。いまから大いに楽しみであります。 KAI

投稿者 : August 17, 2006 12:12 PM | トラックバック
コメント

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Posted by: tdajcqtawg : June 20, 2010 02:19 AM
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