それは決して蓋が坑に落ちないようにするためです。その上蓋がずれないように、鋳物で重くして、枠にはめてしまえば、誤ってマンホールに人が落ちたり、車がはまったりする事故もなくなります。日本全国には数え切れない数のマンホールがあるでしょうが、工事中の事故以外に、この蓋が外れて人が亡くなったなどと言うニュースは、聞いたことありません。
埼玉の市営プールの事故と同様の事故を、過去幾度となく聞くにもかかわらず、一向になくならないのは、このマンホールの蓋と同様の智恵が欠けているからではないかと、強く思います。
すなわち、プールの排水口の構造を、マンホールの蓋の仕掛けとまったく同じにすることを法律で義務づけると言うことです。もちろん蓋は水が流れるように格子状にしますが、蓋を水平にするために排水口を引っ込み溝の構造にし、溝自体にも柵を設けて二重に人が吸い込まれないようプロテクトします。
学校のプールは文部科学省で市営プールは国土交通省などと言う所管争いの間に、一体幾人の幼い命を犠牲にすればいいのでしょうか。
まったく話は別ですが、最近都内を車で移動するのがきわめてスムーズになりました。理由は道路脇に車が停まっていないからです。法律の威力をまざまざと見る思いをしたのは、決してKAIだけではないはずです。 KAI