NHKが行った、モラル意識調査の結果が面白い。(自分と他人 モラル評価に大差)
(前略)最近の日本人のモラルについてどう感じているかたずねたところ、「高い」「どちらかといえば高い」があわせて18%、「低い」「どちらかといえば低い」があわせて77%でした。(中略)その一方で、自分自身のモラルについて聞いたところ、「高い」「どちらかといえば高い」が67%を占め、日本人全体のモラルと自分自身のモラルに対する評価に大きな開きがあることがわかりました。(後略)
これを精神科医の和田秀樹が解説している内容が、更に面白い。
「和を重んじたかつての日本ではけんそんが美徳とされてきたが、競争を重視する経済や社会の変化によって、他人は見下す一方で自分の行動は正当化して考える傾向が強まっており、これが全体のモラルをさらに低下させる背景にもなっている」
なんでも小泉憎しなんですなあ。もういいかげんにしたら。この調査結果がセンサス統計のような時系列に抽出された傾向値ならまだしも、こんなRDD(ランダムデジットダイヤリング)を1回や2回やったくらいで最近の傾向であると結論づける厚顔さもさることながら、これが競争社会のせいにするなんざ、その無恥には恐れ入りますです、ハイ。(え?これも他人を見下す傾向ってか^^;)
そもそもこんな話、いにしえの平安の時代から、今時の若者の“堕落”を嘆く年寄りと一緒の話です。かつては同じ若者も所詮は他人の目から見れば“堕落”に見えるもの。
それより、こんなニュースが天下のNHKでどうどうと流れるところが、今時のジャーナリズムのモラルの低下を、如実に示しているのではありませんか。え?NHKさん? KAI