今回のロサンゼルスは筆者にとって20数年ぶりですが、一つ驚いたことは当時に比べて車がきれいになったってことです。当時道を走っている車の恐らく半分以上は、車体がへこんでいたり窓が壊れて、その上塗装もはげかけていて、筆者はこれがアメリカ社会だと勝手に決め込んでいました。
ところが今はまるで様変わり。雨が降らないせいかもしれませんが、どの車もピカピカで、車種に疎い筆者にとって、新車ばかりが走っているように見えます。
この話をガイドのM山さんにしたら、そのとおりここ十年でがらっと変わりました、燃費の悪い古い車が一斉に街から消えてしまいました、とのことです。今ではハイブリッドのプリウスは2ヶ月の予約待ちとのこと。
その中にオハイオナンバーの新車と思しき車がドアをわずかにこすっていました。これもM山さんによれば、こちらでは簡単に修理に出せないんですよ、修理に出したとたん1週間は戻ってきません。車しか移動手段のないロスでは、この間ずっと家にいろと言うわけにはいきません。
かくして、燃費がよくなりさえすれば、筆者が20数年前見た光景に逆戻りするんだと、いかにも納得できる話でした。 KAI