エイプリルフールのこのエントリーは、期せずして、今希望に胸を膨らませる若い新入社員へのメッセージです。一昔前の入社式の社長訓示です。って難しくて誰も聴いてない^^;。
筆者が働き始めた動機は、不純です。その働き始める前年、大学院への進学に失敗して、親からの送金も断られ、仕方なくやった某A新聞の配達所の住込み生活。
しかし、これが筆者を強く、逞しく、大きくしました。朝3時過ぎからの200軒の新聞配達は、本当の意味で働くことの意味を、身体で覚えさせられました。
大学院に進学できなくなった筆者は、統計力学の1単位をわざと落とし、留年しました。ただこれは筆者にとってまたとない機会です。この1年、自分の好きな科目を受講できるのです、しかも、試験はなし!
これで、物理と言う他学科の学生の受講を快く受け入れてくれた、生物学と馬場先生の位相幾何学を受講しました。この週一の2講座を受講しながらの新聞配達生活は、まことに快適でした。
しかしこう言った快楽生活を許さないのも、天の神様です。
結局2回目の大学院への挑戦も、見事粉砕され、その結果が出た日の、翌朝配達した新聞の求人欄に載っていた会社に、面接希望の電話をしたのが、社会人生活の一歩手前の始まりです。
言ってしまえば、かように不純であるけれど、しかし筆者はこれが楽しくて仕方ありませんでした。目の前が国会議事堂、いままで夢の世界です。ここで自分がやりたいことができる、シアワセ!(こちらです)
かくして今の自分があります。
筆者の息子も順調に行けば(って早速単位を落として1回生をもう1回^^;)、4年後に同じ運命に出会います。人が仕事をする、働くことに、なんら優劣はありません。やりたいことをやりたいようにやる、ただこれだけが、今あなたの、正解です。迷いは無用です。 KAI