なぜ機能単価なのか?(2)
アナザーランドとはある意味、インフラです。ビジネスだけではなく、人々の生活を支えるインフラとなるものです。その意味で生活におけるインフラ、すなわちライフラインに相当するビジネスのライフラインが、ASPサービスになります。ライフラインとは、それが一時でも欠ければ生命を維持することができなくなると言う、まさに生命線となるものです。ASPサービスは、このまさにのビジネスの生命線です。
そう言った意味で、サービスをする側も、サービスを利用する側も、世の中の普通にあるサービスと違って、両者はひとたび契約すれば、以降一時も離れることのできない関係にあります。これを業界用語で密結合の関係と言います。
この密結合の関係こそ、今回のビジネスモデルの本質を理解するためのキーワードになるのですが、これはもう少し後で説明します。
ユーザーにとって、例えばマンションと言うハードウェアの住人であれば、マンションの間取りに行動が支配されます。まさか壁をつきやぶることは100%ありません。実は、これと同じことがASPサービスに言えるのです。もちろんここで言うASPサービスとは、私たちが扱っているERPパッケージと言った、単機能ではないASPサービスを指す話なのですが、マンションの間取り同様、ASPサービスはユーザーの行動を制限し、結果的に支配します。
ユーザーからすると、自分たちがASPサービスを利用する、一見、支配しているように見えます。しかし実態は、システムに合わせざるを得ないのです。理由は簡単で、ユーザー側が可変だからです。
この結果、ユーザーとシステムの間を介在する、いわゆるEXCELの達人たちが、ユーザー企業だけではなくコールセンターなどの営業マン、物流会社の出荷担当営業マンの中に、鬼のように存在することになります。きみら、いい加減EXCELを捨てろって^^;
と言うことで、この世界の状況が多少リアルに見えてきました^^; KAI