以前書いたように日経バイトの最終号である2006年1月号が届きました。
特集記事「本誌記事に見るコンピューティングの21年」は、さすが、1984年創刊の雑誌だけあって、懐かしい記事が満載でした。こうして20年余りの「歴史」を俯瞰すると、コンピュータの歴史って、まだまだ草創期なんだと、筆者は強く思います。
世間では、もうビジネスモデル的に可能性の余地があまり残されていないなどと、まことしやかに喧伝されていますが、この「歴史」を見れば、まったくそんな話ではないことがよく分かります。
生き物の進化の歴史になぞらえれば、やっと生き物としてのハードウェアが整って、これから大脳系と言うソフトウェアの進化に比重が移ろうとする、まだまだ一合目の手前です。つまり、コンピュータはソフトウェアがなければただの箱とは、よく言われるセリフですが、今までの歴史が通信を含めた「ハードウェア」の歴史だったってことです。
あと20年たって2005年を振り返ってみたら、この言っていることの意味がよく分かると思います。ハードウェアとソフトウェアは車の両輪です。進化するハードウェアに見合うソフトウェアが自然と生まれ育っていくと言うのは最適環境論と言う、昔からのKAIの持論です。
はてさて、ヒトはどこまで進化するのでしょうか。 KAI