まだ読みかけ途中ですが日本を滅ぼす「経済学の錯覚」（光文社、2005）の続きです。
堂免経済モデルの概要は、大体理解しました。式にするとこうなります。
Ｗ＝Ｘ−Ｙ
ｘ＝ｙ
�遙悄甅遙�
�遙戞甅遙�
�遙廖甅遙悄櫚遙�
→�遙悄甅遙�
→�遙廖瓧�
Ｘ：収入
Ｙ：支出
Ｗ：貯蓄
ｘ：収入単位
ｙ：支出単位
�遙悄Ъ�入総計
�遙戞Щ拿仭躔�
�遙廖�貯蓄総計／すべて単位期間（年度）当り
閉じた経済圏において、単位期間における収入の総計と支出の総計は常に一致することによって、収入と支出の差額である貯蓄は常にゼロである、と言うのが、堂免経済モデルの本質です。
このモデルから導かれる仮説が山のようにあります。その中には、筆者が感覚的に習得した“法則”を見事に説明するものがあります。このことは次回に述べることにして、モデルの説明を続けます。
上記モデルは、閉じた圏が前提です。この圏に投資（Ｕ）を投入するとどうなるかと言うと、�遙悛��遙悄椨遙�となって、つまりこうなります。
�遙廖甅遙悄櫚遙戞甅遙悄椨遙奸櫚遙�
�遙悄甅遙�
→�遙廖甅遙悄椨遙奸櫚遙悄甅遙�
→�遙廖甅遙�
貯蓄総計と投資総計が一致すると言う（恒等）式を得ます。この圏における投資とは、圏内部の投資要因と、圏外からの貿易黒字（お金の流入）＋財政赤字（政府からのギフト）のことで、すべて圏外からのお金の流入を意味しています。つまりこの流入は、�堯柄躔廖砲寮こΔ任蓮⊆�入と支出では消化されず、結局�遙廚箸靴特�蓄総計として残ります。これが貯蓄＝投資（経済理論の基本法則）の正体だと、堂免さんは主張します。
このモデルはまともです。まとものモデルを使えば、＜貯蓄＞→＜投資＞か＜投資＞→＜貯蓄＞かは自明です。どちらが従属変数かを考えれば明らかに、貯蓄です。貯蓄が増えたから経済が成長したのではなく、経済が成長したから貯蓄が増えたのです。
やっと経済モデルにもリアリティが現れました。 KAI