CNETに興味深い記事「ノキア、スマートフォンの新製品を発表--手書き文字認識機能などを搭載」が掲載されています。
Nokiaはこのところ市場シェアを失いつつあり、第3四半期決算では減益を発表している。同社は新製品で、製品ラインの拡充および市場シェア奪還を目指す。Nokiaのマルチメディア担当ゼネラルマネージャーAnssi Vanjokiは、「スマートフォンはもはや、業界の中心となった」と声明の中で述べる。「モビリティは力強い原動力だ。スマートフォンは、世間の主流製品になっただけではない。業界の枠を超えた技術を結集して、さらなる革新を起こしている」(Vanjoki)
Nokia 7710にはこのほか、電子メール機能やVPN(仮想プライベートネットワーク)ソフトウェア、最大128Mバイトのメモリ、自分のBLogに接続できるアプリションも搭載されている。オペレーティングシステムはSymbian OSが採用された。
i-modeもこのスマートフォンに含めれば、「スマートフォンはもはや、業界の中心となった」とは正にその通りで、見方を変えればケータイの「デスクトップ」標準の争いです。
そのSymbian OSのライバル、WindowsCEのPocket PC陣営にも動きがあるようで、同じくCNETの記事「パームソース、株価急落--きっかけはTreoにマイクロソフトOS搭載の憶測」でPalmOneがWindowsCEを採用するのではないかとの観測が流れています。
投資銀行Needham & Coのリサーチノートによると、PalmOneは同社の人気スマートフォンであるTreoシリーズでMicrosoft製のハンドヘルドOSを利用できるようにする取り組みを進めていることを「暗に認めた」という。
PalmOneのTreoとFOMAやAUのWIN等と見比べても、アルファベットのキーの違いだけで、お互いほとんど違いがないように見えます。PDAから進化してきたケータイと、電話から進化してきたケータイが、今や同じ土俵に上がったと言って間違いありません。
今年の6月のエントリー「携帯もマイクロソフトが支配する?!」の中で、
恐らくMSは、今年の11月を目処に、携帯用IEを発表するはずです。携帯用IEはあらゆる携帯端末でそのままパソコン用ホームページが見れるようになる。なぜなら今の携帯のハードウェアの能力はMSが目指しているパソコンの能力に限りなく近づいていて、一方、ハードウェアのメーカーも開発競争の激化で、OSも含めてオープン化に向かわざるを得ない状況に追い込まれているからです。これが来年になれば雌雄を決する状況になってしまいますので、MSにとって今年が参入のリミットだと見ています。
と書いていましたが、事態はどんどん進んでいるようです。ブラウザ再考で検討した通りLonghornがらみでIE自体のリリースは見込めそうにないものの、Operaブラウザを初めとしてOSも含めて、ケータイのデスクトップを最終的に誰が獲るか目が離せません。 KAI