October 20, 2004

ブラウザ再考(5)

ウェブトップの考え方との違い

前回の最後で、

こう言った仕様の部分は、W3C等の標準化で実現されていくのではなく、新OSレイヤーとしての機能を持つブラウザが、必ず近いうちにどこかのベンダーから供給され、それがデファクトに なって普及していくというシナリオを考えています。

と書きましたが、私なりにもう少し技術的に詳細な検討を続けます。

さて、前回のような書き方をすると、Java陣営から『そんなこととっくの昔にウェブトップの概念で説明している』と反撃を喰らいそうです。

しかし私の言う「新OSレイヤー」と「ウェブトップ」の概念は似ていて全く非なるものです。

前回からの引用ですが、

その昔、DOSと呼ばれるOSがありましたが、このDOSの「D」はDISKの頭文字です。DOSが現れるまではBASICと言う言語が直接DISK(ディスク装置)の入出力を司っていましたが、DOSの登場で入出力はOSと言うレイヤーが分担するようになりました。

インターネットを、ここで言うDISKと見なすと、BASICに相当するのがHTMLと言う言語をインタープ
リットする、今あるブラウザと言うアナロジーが成り立ちます。このアナロジーから以下のようなことが言えるのではないかと考えています。

このアナロジーをそのまま使うと、ウェブトップの概念は単に初期のBASICが単にJavaに変わっただけと見えます。

この意味を説明しましょう。

例えば業務アプリケーションにおいてキーボードだけでの入力業務は必須かつ業務の中心ですが、これをWebで構築することを考えた途端、たちまち行き詰まってしまいます。JavaScriptで構築しようとしたことがある人は泣いたはずですが、Javaアプレットに至っては遅くて使い物になりません。

なぜか。Javaでは、本来OSが分担すべき入出力の部分が、依然としてコンポーネントと称するアプリケーション側にあるからです。WindowsのアプリケーションがAPIと呼ぶOS機能とのインターフェイスを介して入出力を行うのと比較すれば、その性能の差は歴然です。

こう言ったことを検討していくと、様々な形でブラウザの未来形が見えてくる、と言うのが今回のエントリーのメインテーマです。 KAI

投稿者 : October 20, 2004 07:22 PM | トラックバック
コメント

このブラウザ再考の記事の意味がなんとなく解ってきました。想像力がかきたてられ非常に面白いです。本当にそういう方向に向かっていくのでしょうか。

Posted by: うしごめたろう : October 21, 2004 09:23 PM

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Posted by: qsgvqglemb : March 23, 2010 02:08 PM

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Posted by: izjzbzkom : March 1, 2011 10:49 AM

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Posted by: hucxkn : December 14, 2011 06:56 PM
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