ケータイでインターネットのeメールと直接やりとりできたのは98年JーPHONEのSKYWALKERが最初だったと思います。i-modeが99年3月です。これ以降PHSユーザーが一斉にi-modeとSKYWALKERに走り、かつ、パソコンのeメールユーザーまで取り込んで、お互い急速にシェアを拡大しました。(i-modeと同じコンセプトのはずのL-modeは泣かず飛ばずでしたが、これはNTTにとれば不思議でしょうがないと言ったところでしょうか)
インターネットの普及とともに急速にeメールの有用性が認識される中で、ケータイからeメールが使えるようになったのは大変な進化であり、ケータイの普及にとってeメールがキラーアプリであったことは間違いありません。
次に、J-PHONE(現vodafone)の写メールです。ケータイとデジカメの合体によりJ-PHONEは急激にシェアを伸ばしました。写メールもキラーアプリでした。
ヤフーBBはADSLユーザーを爆発的に増やしました。これは、ADSLの通信容量が直接の原因ではなく、ADSLの常識を越える低価格の定額制が普及の根本要因であったと言われています。定額制により常時接続が可能になって、eメールを含めたインターネットのすべてのアプリが、ADSL普及のキラーアプリケーション化したと言えます。auのこの2年間の急成長の原因も、これと全く同じ構造です。FOMAも、これに追随することで、やっとシェア拡大の薄明かりが見えてきました。
こうして一連のキラーアプリケーションを見てみると、IT関連機器やサービスにとってeメールがいかに重要な働きをしているか明かです。
コミュニケーションの手段としてのeメールは、他の方法に比べて、即時性を備えながら互いの都合を気にしないでコミュニケーションできる唯一のものであり、今や電話と並ぶ2大コミュニケーション手段に成長したと言っても言い過ぎではありません。
このeメールは、これからどう進化していくのでしょうか。以下明日。 KAI