2002年−2004年
「500台のマシンの接続」を目指して
現在、DBエンジンの更なる改良に取り組んでいます。
その一つは「500台のマシンの接続」です。
4回目にも触れましたが、DBエンジンの性能の良し悪しはこの接続台数にあります。
コールセンターなどの環境で使用する場合、今まで想定する台数はせいぜい100台規模でした。ところがIPセントレックスの普及で500台規模のコールセンターも現実味を帯びてきています。
更にWebサーバー上で動作する場合は、同時に何万アクセスも考えられるため当然その負荷分散が行われるものの、更新系の場合は詰まるところ1台のDBサーバーにアクセスが集中します。
こういった使用方法に対応できるように、当面の接続台数の目標を500台と定め、技術開発を行っています。
この開発のポイントは、APサーバーとDBサーバー(キャッシュサーバー)との間の接続方法の一点にあると考えています。現状のTCP/IPによるLAN接続ではトランザクションの偏りを解消することができません。こういったことを解決するために、SANのようなクローズドシステムではなく、あくまで世の中で流通しているオープンな技術の上に構築していきたいと思っています。 KAI