最近の異常気象と地球温暖化との関係とは?

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つい先日の大雨で、またもや千葉県内で10人もの犠牲者が出たもようなのであります。

今月25日の大雨による河川の氾濫や土砂崩れによって、千葉県内で亡くなった人は29日、新たに死亡が確認された茂原市の50代の女性を含め、合わせて10人となりました。また、佐倉市では男性1人が遺体で見つかっていて警察は、行方不明になっている浦安市の80代の男性とみて確認を進めています。

低気圧の影響で千葉県内では今月25日に、わずか半日で1か月分の雨が降り、19の河川で越水したほか、土砂災害も相次ぎました。

死亡10人、行方不明1人

自治体や警察などによりますと29日、新たに行方不明になっていた茂原市の50代の女性の死亡が確認され、千葉県内で亡くなった人は合わせて10人となりました。

千葉市緑区では、2か所で土砂崩れが起き、板倉町の飯高茂雄さん(67)と誉田町の桑原滋実さん(69)、桑原祐子さん(47)の合わせて3人が死亡しました。

市原市では、自宅の敷地にいた吉野きよ子さん(57)が土砂に巻き込まれて死亡しました。

茂原市では、川に流された76歳の男性1人が土手で死亡しました。

そして29日、行方不明になっていた50代の女性が遺体で見つかりました。

長柄町では、河川敷の近くで軽自動車の中から鶴岡成夫さん(54)が遺体で見つかりました。

車ごと川に流されたとみられています。

また、冠水した道路に止まっていた車の中で岩瀬長寿さん(88)が死亡しているのが見つかりました。

長南町では、冠水した道路に止まっていた軽トラックの近くで鈴木仁一さん(81)が死亡し、田んぼで浸水していた車から91歳の男性も死亡しました。

さらに佐倉市では、浦安市の80代の男性が行方不明になっていますが、29日午前、男性が使用していた車が見つかった現場の下流にあたる印旛沼で男性1人が遺体で見つかり、警察は行方不明の男性とみて身元の確認を進めています。
大雨被害 千葉県内で10人死亡、2019年10月29日 17時03分

犠牲者のご冥福を祈るばかりでありますが、そもそもここ最近の異常気象の原因が地球温暖化によるものであるとの言説に、KAIは大きな疑問を呈さざるを得ないのであります。

今回は、この問題について考察してみることにするのでありますが、参考にさせていただくことにしますのが以下の研究解説の記事であります。

解説 この異常気象は地球温暖化が原因?、地球環境研究センター 気候モデリング・解析研究室 特別研究員 釜江陽一、地球環境研究センター 気候変動リスク評価研究室 主任研究員 塩竈秀夫
この解説の冒頭、以下の記述があるのであります。
一般的に、地球温暖化は異常気象の頻度を変える可能性があることが知られています。一方で、個別の極端な気象イベントが地球温暖化によるものか、を判断することは困難です。たばこを例にすると、喫煙者は非喫煙者に比べて肺がんになる可能性が高まることが知られていますが、特定の喫煙者が肺がんになった原因はたばこである、と断定することはできません。たばこを吸わない人でも、肺がんになる可能性はある程度存在するためです。とはいえ、たばこ(ここでは地球温暖化)が肺がん(実際に起きた極端な気象イベント)の発症(発生)リスクをどの程度高めたか、という評価を行うことはできます。このように、個別の極端な気象イベントの発生に対する地球温暖化の寄与度を評価する手法を「イベント・アトリビューション」と呼びます[注2]。
(中略)
これまでの研究により、極端な現象の中でも、地球温暖化の進行によってリスクが高まる可能性が高く、既にその傾向が認められるものと、まだまだ関係性がはっきりしないものとがあることがわかっています。地球温暖化の進行によって、寒い日が減り、暑い日が増えている可能性が高く、今後その傾向がさらに強まることがほぼ確実だと考えられています。一方で、大雨や干ばつ、熱帯低気圧の発生頻度の変化についてはまだよく分かっていません(表1)。これは、降水量などに関しては長期間にわたって一定の品質を保った観測データを集めることが難しいこと、自然のゆらぎの影響が大きく、長期的な変化傾向を検出することが難しいこと、極端な現象の発生頻度が変わるメカニズムの理解が不十分であること、などが原因です。
この記述自体にはなんの問題もないのであります。KAIがここで問題にしたいのが、この引用の文章に続いて提示されている表1の記述なのであります。
表1 近年観測された極端な気象現象の変化の世界規模の評価、その変化に対する人間活動の寄与、21世紀初頭(2016〜2035年)及び21世紀末(2081〜2100年)の将来変化予測。IPCC第5次評価報告書の第1作業部会報告書、政策決定者向け要約の表SPM1より抜粋
お気づきでしょうか?
「その変化に対する人間活動の寄与」?
ここでは巧みに、「地球温暖化の寄与」=「その変化に対する人間活動の寄与」と置き換えられているのであります。

そもそも地球温暖化との説自体が不確かである上に、その温暖化の原因を人間活動によるものと決め付けていると言うことなのであります。

もちろん地球温暖化については、以下の通りこの解説でその根拠が掲示されてはいるのですが、決してこのグラフが地球温暖化を示す根拠にはならないとKAIは考えるのであります。

図2 地球全体で平均した地上気温の観測(黒線)と気候モデルによるシミュレーション(青線と赤線)の比較。値は1961〜1990年平均値からの差(℃)。IPCC第5次評価報告書第1作業部会報告書第10章の図10.1aを一部編集
地球温暖化にはさまざまな議論があるのでありますが、温暖化の原因はCO2の増加でありそのCO2を排出している元凶が人間活動にあり、CO2排出権といった国際的利権戦争にまで発展してきているといいまのが、この問題の本質なのであります。

これに対してKAIは、地球温暖化自体に疑問を持ち、温暖化のCO2原因説にも疑問を持ち、更にはCO2増加の人間活動原因説の、これらすべてに疑問を持つのであります。

と言うことで、地球温暖化自体に疑問を持つKAIにとって、最近の異常気象の原因が地球温暖化とはなり得ないのであります。

これをこれからご説明したいと思うのであります。

まずは、図2についてでありますが、ここで示されているのは直近150年のスパンであります。

もしそれ以前150年のデータがあって、もしそれがまったく逆の動きになっていたとしたら、それは地球規模の「ゆらぎ」にすぎない、すなわち地球が温暖化しているとは言えないのであります。

もちろんそんなデータは実在しないのでありますから、この事実をもってしても地球温暖化を既定事実化して議論することは危険といわざるを得ないのであります。

でありますから、同様にCO2原因説も、CO2の「ゆらぎ」であって原因ではなく、むしろ地球温暖化の結果であるとさえ考えられるのであります。

更には、人間活動によるCO2への影響も、これ自体に因果関係も相関関係も一切存在しないと、KAIは強く考えるのであります。

それでは、このところの異常気象の原因とは、何であるのか?

それこそ気象の「ゆらぎ」の中の現象であると、KAIは考えるのであります。

「ゆらぎ」のスパンの幅が私たちの個々人の生存期間に較べて、単純に拡がっただけと言うことだと思うのであります。

なぜ3.11東北大震災は地球温暖化が原因だとは、誰も言わないのでありましょうか。

それは、その災害のスパンが、150年と言うスパンよりずっとずっと広いからに他ならないからであります。

異常気象の原因はともかく、たまたま、一時的地球温暖化現象のスパンと、産業革命と言う人間活動のスパンが一致しただけと考えるのがもっとも自然であると、KAIは考えるのであります。 KAI