丸山ほだか議員が、日本維新の会を離党したのであります。
理由は「私へのお叱りは甘受するが、投票してくれた有権者や支援者まで悪いとののしられたり、真実でもない話まで公言され、耐えることができない」とのことであります。
この離党理由にありますところの、橋下徹の「ののしり」や「公言」とは、KAIに言わせますれば、「私へのお叱り」に返事しないでダンマリを決め込む丸山への返答を促す挑発以外の何者でもなかったのであります。
つまり、丸山と言う若者は、橋下のこの一連の挑発にのらないばかりか、その挑発を反撃の理由として逆襲に転じたのであります。
このレポートをお読みいただいているみなさまには、お叱りをいただくことを承知の上であらためて申しあげますならば、これは東大話法なる教育を受けてきた東大卒業生の典型なのであります。
すなわち、結論が先にあって、その理由の説明はあくまで後付であると言うことなのであります。なぜそう言えるのかといいますならば、それは丸山が「私へのお叱り」に返事しないでダンマリを決め込んだからなのですが、詳しくはのちほどご説明したいとおもうのであります。
そして具体的には、まず離党という結論が先にあって、その理由である「ののしり」や「公言」を後から説明する口実にしたにすぎないと言うことなのであります。
それでは、なぜ丸山が離党の結論に至った、真の理由とは、いったいなんだったのでありましょうか。(これもまた詳しくはのちほど)
一見、丸山の若さゆえのプライドから頭を下げれなかったのではとの意見もあるのでありますが、KAIは以下のように考えているのであります。
丸山自身、最初から最後まで、橋下徹の怒りの意味が理解できなかった、なぜ橋下徹はあれほど怒るのか、その理由が皆目想像できず、もしかしたら関西弁が理由かもとまで思っていたのであります。
しかしながら、橋下徹の心は、まるで違うところにあったのであります。
と言うことで、ここからはこの橋下徹が何を考えていたのか、時間を戻して見て見ることにするのであります。
まずきっかけとなりました丸山ほだかの一連のツイートが、こちらであります。
丸山穂高です。堺市長選や衆院選で多くの維新の会の同士が落選した。かつては殺し合いの戦で決着つける権力闘争を選挙という形でしているので当たり前だが命までは取られない。しかし、党として大きく影響力を削られたことは間違いない。党員も議員も同じ一票と言いながらこれまで一度も(続く)
(Twitter、丸山ほだか@maruyamahodaka、20:23 - 2017年10月24日)
(続き)代表選の機会がない維新。今、松井代表が再び再選してもしなくても、堺・衆院選総括と代表選なしに前に進めないのでは。有言実行の政党なら、自らも身を切る改革を進めてこそ、苦しい時も支えて下さる党員や全国支部の声を聞いての再始動の先にこそ、都構想再挑戦や次に向けて浮かぶ瀬がある。
(Twitter、丸山ほだか@maruyamahodaka、20:23 - 2017年10月24日)
民進含め他党にブーメランあかんと厳しく言うといて、自分とこだけ緩いのはあかん、丸山も次4期目とかどうでもええ話、大阪と日本がよーなるかどうかが全て。それ考えたらどう考えても維新は総括と代表選が必要。若造に言われんでも代表は言うだけの人ちゃうし、ちゃんとやりまっせですね、失礼をば。この最後のツイートに対して、橋下徹は激しく反発するのであります。
(Twitter、丸山ほだか@maruyamahodaka、3:23 - 2017年10月25日)
僕が怒ったのは、このふざけた言い方。維新は代表任期がない代わりに大型選挙の後は臨時党大会で代表戦をやるかどうかを毎回決める仕組みにした。この仕組みは維新だけ。丸山はきちんとした言葉づかいで代表戦を求めろ。松井さんは日本維新の会を突き放したらいい。丸山のボケは自民党へ就職活動しろ。橋下が、カチンときたのは、この丸山の「ブーメランあかん」の一言だったのであります。
(Twitter、橋下徹@hashimoto_lo、19:10 - 2017年10月25日)
いったい松井代表の振る舞いのどこが「ブーメラン」なのか!
あれほど一生懸命、全身全霊を賭けている松井一郎に対して「ブーメランあかん」とは何事か!
橋下徹の怒りは、しばらく収まらなかったはずであります。
そうして半日押さえに抑えて書いたツイートが、これだったのであります。
今度は、これに丸山がカチンときたのであります。「自民党へ就職活動しろ」とは何事か。一私人ごときに言われる筋合いはない。そうかわかった離党する、であります。すでに離党はこのとき決めていたのであります。
ところが橋下から見た丸山の言い分は、「ブーメラン」とは代表選を意図的に開かない他党と、維新は一緒、ブーメランではないかと言うものであり、これは明らかに松井代表は選挙の総括と代表選から逃げていると主張するものだったのであります。
一方で、日本維新の会の規約には「大型選挙の後は臨時党大会で代表戦をやるかどうかを毎回決める仕組み」になっていて、今回松井代表はこれをやらないと明言していない時点で、「ブーメラン」すなわち「維新は代表選をやらない」と、丸山は決め付けたことになるわけであります。
これは普通に考えれば、丸山は自身の党の代表に対してまことにもって無礼であり、礼節を欠いていたと言わざるを得ないのであります。
これは「ブーメラン」では絶対あり得ないのであり、単純に丸山が臨時党大会を求めれば済んだ問題だったのであります。
丸山の10月25日未明の3時23分の発言時、おそらく丸山は維新のこの規約を失念するほど酔っていたと思われるのであります。
でありますから、真相は、こうなのではないかと、KAIは思うのであります。
これから半日たったあとの橋下のツイートを読んで、丸山は、はたと自身の落ち度に気が付いたのであります。
そうか、自分はこの規約を忘れていて、これを橋下は怒っているのか。なぜ一言党大会を開いてくださいと言わないのかと。
しかし丸山自身、規約の中身に関わらず代表選を行うことと臨時党大会開催を求めることは同じ趣旨だから、自分は悪くないから発言を撤回したり、松井代表に謝罪する考えも毛頭ないし、そもそも離党で心は決まっている。
とはいえ、これを言い出せば橋下徹と言い合いになる。これはさけたい。
かくして丸山は「私へのお叱り」に返事しないでダンマリを決め込むことにしたのであります。
いやはや、なんとも情けない限りなのでありますが、これがいわゆる「バカの壁」問題の典型なのであります。
すなわち、丸山の「ブーメラン」発言が許せない橋下と、橋下の「ふざけた言い方」発言を認められない丸山。お互いが歩み寄るところのないのが、丸山の離党問題であったのであります。
と言うわけで、結局こうなるわけであります。
やっぱりアホだったご理解いただけましたでしょうか。 KAI
(Twitter、足立康史@adachiyasushi、7:15 - 2017年10月31日)
p.s.11/1 5:40 一部文章を修正しました。
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