瓢箪から駒とは、このこと。
まさか、一気に2大保守政党対立の構図になろうとは、KAIは想像だにしていなかったのであります。
いやはや、小池さん、まことにあっぱれであります。
民進党左派と民進党自体を一気に壊滅に追い込むなど、なみの政治家にできるもんじゃないのであります。
これを小沢が描いた絵と言う方々は、もちろん、間違っているのであります。小沢の描いた絵は、民進まるごとの合流、つまり希望の乗っ取り。
ところがどっこい、小池さん、まんまとこれを利用して、民進左派に踏み絵を課したのであります。小沢もまさかここまでやるとは、小池さんを甘く見ていたのであります。
と言うことで、突然ではありますが、いよいよ衆議院選挙が始まるのであります。
KAIの当初の予想では、維新の埋没は、已むを得ないとの思いがあったのであります。
それは、希望に野党4党含めた反自民対自公の対立の構図の中にあって、ともすれば維新が自公勢力とみなされるものであり、KAIは一番にこれを危惧していたのであります。
ところが、まことに幸いなことに、民進が消滅した今、希望と維新が連携することで、ものの見事に、2大保守政党対立の当事者の一角として、俄然注目されるところとなったのであります。
そして、これこそが、今回の選挙の結果を決定的に左右する要因となるのであります。
あらためまして、と言うことで、選挙の予想でありますが、まずは突然の解散が発表される前の予想なのであります。
「10月衆院選」議席予測で自公300超、小池新党が第3党浮上の衝撃この松田氏の予想に、9/17時点のKAIの予想を加えましたのが、こちらであります。安倍晋三首相が「伝家の宝刀」を抜く可能性が高まってきた。臨時国会冒頭で、衆院を解散し、10月22日投開票(同10日告示)の衆院トリプル補選に合わせるとの「解散風」が強まっているのだ。
夕刊フジで「10月衆院選」について、選挙プランナーの松田馨氏に政党別獲得議席予測を依頼したところ、自民、公明与党は計307議席と圧勝し、日本維新の会などの改憲勢力で「3分の2」(310)を確保できるとの分析が出た。
山尾志桜里・元政調会長のW不倫疑惑の影響か民進党は振るわず、小池百合子都知事が率いる「小池新党」は国政で初陣だが、第3党に急浮上する見通しだ。
「7月の東京都議選で、自民党が惨敗した状況から一変してきた。大きく下がっていた内閣支持率は、内閣改造や北朝鮮有事への対応で盛り返している。野党第一党の民進党が振るわず、若狭勝衆院議員や細野豪志元環境相らが年末を見据えて模索する『新党』の準備も整わない。このタイミングでは、自民党に代わる『受け皿』がない。過去2回のような大勝はないが、消極的支持によって自民党が勝つ」
松田氏は「10・22衆院選」の見立てについて、こう語った。
注目の議席予測は別表の通り。投票率は50%前半とした。「1票の格差」を是正する「0増10減」(小選挙区0増6減、比例区0増4減)が実施され、衆院定数は475から465と減っている。
自民党単独で過半数(233)を突破するだけでなく、17ある全常任委員長ポストを押さえ、過半数の委員も送り込める絶対安定多数(261)も上回る勢いとなった。官邸に近い関係者は「これまで安倍首相が解散総選挙に慎重だったのは、憲法改正の発議に必要な『3分の2』を失ってしまうことへの恐れがあったとされる。
特に、菅義偉官房長官は『来年の通常国会で憲法改正を発議し、その後、解散すべきだ』という考え方だった。
3分の2割れの危険は避けたかったが、ここに来て慎重派だった菅氏も前向きになってきたようだ」と語った。
(【衆院選議席予測】 自民党273、民進党72、小池新党35、公明党34、共産党24、維新の会18…選挙プランナーの松田馨氏?ネットの反応「民進72もいかんだろ」「小池35は盛り過ぎww擁立できないでそ」「山尾おしりの街頭演説見に行こwww」、2017.09.17)
解散時→9/17松田馨氏→9/17KAI
自民 287→273→322
公明 35→34→35
民進 88→72→20
希望 11→35→9
共産 21→24→26
維新 15→18→30
社民 2→2→2
自由 2→2→2
そ他 0→0→0
無所 11→5→19
つまり、自民党の大勝を予想したのであります。
そして、ここにきて、民進党の実質的解党とあいなるのであります。
これがいかなることになるのか。
まずは、民進の20議席が希望に加算されるのであります。そして、自民の20議席も希望に加算されることになるのであります。これ以外は変動はないのであります。
よって、本日時点のKAIの予想は、以下の通りとなるのであります。
解散時→9/17松田馨氏→9/17KAI→9/30KAI
自民 287→273→322→302
公明 35→34→35→35
民進 88→72→20→0
希望 11→35→9→49
共産 21→24→26→26
維新 15→18→30→30
社民 2→2→2→2
自由 2→2→2→2
そ他 0→0→0→0
無所 11→5→19→19
この予想に多少のご説明を付け加えさせていただきますならば、9/17時点のKAIの予想の、民進党の20議席であります。
実は、この予想を裏付ける証言がここにきて出されているのであります。それがこちらなのであります。
民進党の前原代表は、記者団に対し、衆議院選挙に向けて、事実上合流する方針を決めた希望の党の公認について、「調査結果も1つの方法だ」と述べ、与党の候補者に勝てる可能性があるかどうかも判断基準になるという見通しを示しました。「民進党のままで、選挙に突入しても、『箸にも棒にもかからない』という人がかなりの数いる」この中で民進党の前原代表は、衆議院選挙に向け、東京都の小池知事が代表を務める希望の党に事実上合流する方針を決めたことについて、「民進党のままで、選挙に突入しても、『箸にも棒にもかからない』という人がかなりの数いる。合流するにあたって、候補者として勝てなければ、意味がない」と述べました。
そのうえで前原氏は、希望の党の公認について、「私は、極めてリアリストなので、誰なら勝てるか、調査結果をもとに行うことも1つの方法だ」と述べ、与党の候補者に勝てる可能性があるかどうかも判断基準になるという見通しを示しました。
一方、前原氏は、みずからの衆議院選挙への対応について、「民進党の籍は抜けない。衆議院選挙は無所属で出る」と述べました。
(民進 前原代表 希望公認は与党に勝てるかも判断基準、9月29日 4時02分)
そうです、民進党は解散前からすでに支持率調査の一環として、この当選可能性の調査を実施していたのであります。
その結果が、KAIの予想通りの数字となり、民進党壊滅の危機に直面していたのであります。
前原が党代表になってまず一番に考えたのが、この危機を打開するにはどうするか、であったのであります。
そしてその答えが、希望との合流であったのでありますが。
そこに待ち受けていたのが、予想しなかった小池による民進党左派の切捨てであったのであります。
かくして前原は、期せずして、民進党解体により、日本の政治の流れを2大保守党政治へと一気に動かした、平成の立役者となったのであります。
はてさて、これから3週間、いかなる展開となりますやら。 KAI
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