北朝鮮崩壊のシナリオ(4)

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またまた、ICBMの発射であります。おそらく今回が、これまでから一番、日本の領海近くに着弾したのではないでしょうか。

この危機的状況に至ってもなお、倒閣運動に勤しむマスメディアに対して、KAIは骨壷に収まる最後の最後まで、戦い続けることを、ここに誓うのでありますが、気になりますのが、今後の展開であります。

さっそく、弱気な論評が出てきているのであります。

中国にダマされた…ようやく気づいたトランプ大統領「怒りの逆襲」

いえいえ、決してトランプはダマされてはいないのであります。

みなさまには、冷静に、ぜひお考え頂きたいのでありますが、あのトランプが、大統領になるまで生きてきた世界が、いったいなんであるかであります。

そうです、丁々発止の米国のビジネスの中で生き抜いてきた男なのであります。

こんなトランプが、習近平に赤子のように騙されるなど、あり得ないのであります。

前回のエントリーでも、7月以降の展開について予想しましたとおり、トランプは北を習近平が説得できないし、するつもりもないことを、端から想定していたのであります。

さて、この八方塞の中国に打つ手はあるのか。

結論を申しあげますならば、手はないのであります。

そして、トランプは、最初からこれを承知で中国を北との交渉に引き入れたのであります。

それは、トランプが中国に求めたものとは、金正恩の説得ではなく、中国の説得断念宣言と言う、武力攻撃の理由作りへの貢献に他ならなかったからであります。

中国がいつ、説得断念宣言を行うのか、これが重要なのであります。

なぜなら、いつまでもずるずると引き延ばされることは、トランプにとって許しがたいからであります。

このリミットは6月末。

この時点で、トランプは北に対して期限付きの核放棄を通告し、一気に緊張が高まることになると、KAIは思うのであります。

もちろん、金正恩がこれに応じるはずもなく、期限を迎えることになるのであります。

まさに、キューバ危機の再来であります。

はてさて、このあといかなる展開になりますやら。

可能性がもっとも高いのは、かねてより計画されてきたトランプによる金正恩の斬首作戦の強行であります。

もちろん、作戦実行の国際社会への口実は、これまで積み上げてきた中国による説得であります。

更には、斬首作戦強行には、100%成功の確証を得て行われると思うのであります。すなわち失敗はない。

万が一、この確証がなければ、斬首作戦は強行されないのであります。この場合はと言いますと、ここで再び中国の出番となるのでありますが、中国による再びのパイプライン全面停止であります。

今回のパイプライン停止は、これまでの交渉とはまったくもって意味が違ってくるのであります。

すなわち、金正恩にとって死なば諸共、中国への核攻撃実行は不可能なのであります。中国への核攻撃は、あくまで脅しであり、相打ちの意味があったのでありますが、今回は、トランプが前面に立ちふさがり、到底相打ちにはならないのであります。

つまり、金正恩の降参であります。

ここでいままでと完全に異なるのが、米軍の北への平和的軍事的侵攻であります。

米軍によるあらゆる核施設の破壊、その見返りとしての中国、米国による経済支援、これらをすべて受入れての、金正恩の降伏であります。
北朝鮮崩壊のシナリオ(3)

いま、ロシアンゲート問題や首席補佐官罷免問題でゆれるトランプ政権でありますから、トランプの北への最後通牒のリミットは、恐らく8月、9月にずれこむでありましょうが、ほぼこの展開になると思うのであります。

とりあえず、この予想を裏付けると思われる記事を、ここのご紹介しておくのであります。

アメリカ・ホワイトハウスのマクマスター大統領補佐官は、北朝鮮について「脅威の緊迫性は、いま一段と高まっている」と述べたうえで、核・ミサイル開発を加速させている現状の固定化につながるような交渉はしないとして、今後、圧力をさらに強めていく方針を示しました。

アメリカのホワイトハウスで安全保障政策を担当するマクマスター大統領補佐官は、28日、首都ワシントンで講演し、この中で北朝鮮について「脅威の緊迫性は、いま一段と高まっている」と述べ、強い危機感を示しました。

そして、北朝鮮が核・ミサイル開発を加速させている現状の固定化につながるような交渉はしないとしたうえで、「圧力をより強めなければならず、今後、数日か数週間のうちに、そのための努力を目にするだろう」と述べて、今後、圧力をさらに強めていく方針を示しました。

また、マクマスター補佐官は「大統領は北朝鮮が核を保有し、アメリカの脅威となることは認めないと明確にしている」と述べるとともに、軍事的な選択肢も含む幅広い対応策を準備するよう、トランプ大統領から指示されていることを明らかにしました。

ただ、武力行使は誰も望んでいないとして、問題の平和的な解決に向け外交的な努力を続けるとする一方、そのためには北朝鮮に影響力を持つ中国の対応が鍵になるという考えを示し、中国のさらなる取り組みを求めました。

米軍 対北朝鮮の軍事オプションを改訂か

アメリカのマクマスター大統領補佐官が軍事的な選択肢を含む幅広い対応策を準備するよう、トランプ大統領から指示されたと明らかにしたことに関連して、CNNテレビは28日、複数のアメリカ軍当局者の話として、アメリカ軍が北朝鮮に対する軍事オプションを改訂し、大統領に提示する準備を整えたと伝えました。

それによりますと、改訂された軍事オプションは、北朝鮮が新たな核実験や、さらなる弾道ミサイルの発射を通じて、アメリカ本土を攻撃できる兵器の開発で重要な進展があった場合に備えたものだということです。

また、CNNテレビは、トランプ大統領がこのところ、北朝鮮への懸念を深めていると指摘しました。
米大統領補佐官「北朝鮮脅威の緊迫性高まる」、6月29日 11時29分

アメリカのCIA=中央情報局のポンペイオ長官は、北朝鮮が核・ミサイルの開発を加速させている問題について、外交による解決ができなかった場合に備えて、秘密工作やアメリカ軍の支援などCIAとしての選択肢を検討していることを明らかにしました。

これはCIAのポンペイオ長官がアメリカのニュースサイト「ワシントン・フリー・ビーコン」のインタビューに対して明らかにしたものです。

この中でポンペイオ長官は、北朝鮮がアメリカに届くICBM=大陸間弾道ミサイルの配備を目指していることについて「北朝鮮はミサイルの発射実験を繰り返すたびに成功でも失敗でも目標に向かって近づいている。真の脅威は、北朝鮮が信頼できる性能の核ミサイルを備えることだ」と述べました。

そのうえで、「過去の政権はまだ時間があると考えていたかもしれないがその段階は過ぎた」と述べ、CIAとしては外交による解決ができなかった場合に備えて、秘密工作やアメリカ軍の支援などいくつかの選択肢を検討していることを明らかにしました。

ポンペイオ長官は、先週行われたフォーラムで、北朝鮮について「核の能力と核を手に入れたい者を切り離すことが重要だ」と発言していて、北朝鮮の体制転換は求めないとするトランプ政権の方針とは異なり、体制転換を目指す可能性を検討しているのではないかという見方も出ています。
米CIA長官 外交不調に備え北朝鮮に秘密工作も、7月28日 4時26分

はてさて、いかなることになりますやら。 KAI