さて(暇なので)都議会選挙の予想でもしますか

  • 投稿日:
  • by

さて、新年を迎え、最初のエントリーも、昨年に引き続きましての、小池百合子都知事の話題なのであります。

ここにきて、大方の小池支持者の気を揉んでいますのが、こちらの話題なのであります。

 今夏の東京都議選(定数127)を巡り、小池百合子都知事と民進党が、選挙協力についての協議入りに合意していたことが分かった。

 複数の民進党関係者が明らかにした。全42選挙区での候補者調整を目指しているが、双方とも譲れない選挙区もあり、協議は曲折も予想される。

 小池氏と民進党関係者が昨年末に会談し、協議入りで合意した。民進党の馬淵澄夫・選挙対策委員長が、小池氏側と具体的な調整を進めるとみられる。両者の選挙協力は、定数の少ない選挙区では候補者の一本化を図り、定数の多い選挙区では擁立する候補者数をおさえて、両者が推す候補の共倒れを防ぐことを想定している。民進党はすでに36人の公認候補予定者を決定したが、千代田、中央、豊島の各区などは空白区のままで、一部では候補者擁立見送りも検討している。
小池知事と民進、都議選協力で協議へ…候補調整

果たして小池氏は、民進と手を組むのか、否か。

これまでの、豊洲移転問題、オリンピック問題に加えて、小池新党を作るのか、否か、自民党を離党するのか、否か、にまたまたやきもきする問題が増えていくのであります。

いったい小池百合子は何を考えているのだ!

巷、こんな声が聞こえてくるのであります。

こんなみなさまに、KAIがお答えするのであります。

小池百合子は、都議会選挙とは恋愛ゲームである、と考えているのであります。

もちろん、これは喩え話でありますから、本気で彼女が恋愛ゲームであると考えているなどとは誤解しないでいただきたいのでありますが、恋愛ゲームに喩えるとこの小池百合子の言動が、きわめてよく理解できるのであります。

これから、これをもう少し具体的にご説明したいと思うのでありますが、ここで言う恋愛ゲームとは、主人公(彼女)が、並み居る競争相手を勝ち抜いて、目的の彼氏をゲットする、そんなゲームなのであります。

この彼女(小池氏)の並み居る競争相手とは、自民公明民進の各党であります。

そして、目的の彼氏とは東京都民の有権者の方々なのであります。

すなわち、小池氏は、自民公明民進のどの党も、すべて競争相手であり、ゲームの勝者になるのは、彼女一人であると考えているってことなのであります。

かように考えますれば、先に引用しました民進との接近問題もよく理解できるのでありますし、自民党離党問題もこれと密接に関係していることが、よくわかるのであります。

つまり、民進との接近とは、自民党へのさやあて(男女逆ですが)でありまして、その自民党に自分から離党を言わないのは、選挙前に分かれた友達でも選挙に勝ってもう一度友達になることができるようにするためであることが、ものの見事に理解できるのであります。

一方の自民党にとって、先の知事選挙で圧倒的支持を得た小池氏はきわめて脅威なのであります。

もし来月行われる千代田区長選挙においても、小池氏が応援する現職が、自民党の新人候補を破るようなことがあれば、これは決定的になるのであります。

すなわち自民党都連所属議員の浮き足立ちであります。

このとき何が起こるかと申しあげますと、それは7名の区議の除籍取消し、小池氏との和解であります。

小池氏は、これを無条件で受入れるわけではないのでありまして、選挙区ごとに小池派、反小池派を選別、反小池派には独自の対抗馬を立てることになるのであります。

もちろん、これは自民党員として、異例中の異例となるのであります。

これを、自民党がのめるかどうか、小池氏を自民党が除籍するか否かの、分かれ道となるのであります。

万が一除籍となれば、新党一直線なのであります。

ただし、新党も一筋縄ではいかないのが、小池新党の面白いところなのであります。

都議会選挙は、その選挙の仕組みから、1党で過半数を占めることはできないのでありまして、他党と連立して初めて与党になることができるのであります。

このとき効いてきますのが、自民党との友達問題なのであります。

すでに除籍しているので友達には戻せない。

ここで登場するのが、公明党。

もちろん選挙前に、しっかり小池さんは、公明党と友達になっていたのであります。

これを避けるために、ここにきてやっと、自民党は小池氏と7名の区議の除籍取消しを行い、同一会派へと向かう。

以上が、KAIが描く都議選までのシナリオなのであります。

ここで、ちまた喧しい世間の識者のみなさまのご意見を見てみることにするのであります。

舛添前都知事の場外退場騒動を忘れそうになるほど、小池劇場が続いておりますが、マスコミも劇場の舞台として取り込まれ、次第に、事実がどうかは別として、人びとの意識のなかに森喜朗組織委会長や都議会自民党の幹部のかたがたが頭の黒いネズミに違いないという刷り込みが進んできているように感じます。報道番組に出た小池都知事が都の職員は潔白で真面目と持ち上げたことは都庁はすでに抑えたということでしょうか。

いよいよ来年に都議会選を控えてますが、今の流れでは都議会自民党からは、かなりの数の場外退場者がでてきそうです。多分、都議会のパワーバランスが大きく変わるのでしょう。

小泉郵政選挙で反対票を投じた小林興起さんの当選を阻止するために刺客として東京10区に鞍替えした実績のある小池都知事ですから、都議会自民党議員の方々は刺客が放たれる恐怖から逃れることができません。空気を読める人なら、そろそろ白旗を振って、手打ちに持ち込みたいところでしょうが、選挙の心配がない森喜朗組織委会長だけが意気軒昂なのが目立ってきました。

小池・森戦争がこのさきどうなっていくのかはわかりませんが、闇のなかで利権をもった人たちが手を組み、合意形成を行い、物事が決まっていく、昭和の政治も四半世紀を経てやっと終わりつつあるのかなと思いますが、またそうあって欲しいものです。
都議会選挙にむけ小池劇場が続く、2016年12月26日13:52

なるほど、自民党都議の白旗は、大筋でKAIのヨミと同じです。

そして、もう一方。

今年は東京都議選挙があり、それに向けた政局中心になるとみる。それがどう転ぶかで、小池都政は橋下さんが大阪で行った改革のように成功するのか、それとも他事例のように政争にまみれ身動き取れなくなり失敗するのかが決まる。

7月22日が東京都議会議員選挙。定数は127。投票率は平成25年6月23日執行の前回の32.5%を超えることはまず間違えないだろう。そして、前々回の42.7%も超えると予想される。議席はどうなるか、そして小池都政は勝てるのか。

早稲田大学招聘研究員で選挙・世論調査に知見を持つ渡瀬裕哉氏によると、「2月7日の千代田区長選挙が鍵である」という。それによって都議会議員選挙に向けて政局ががらりと変わるそうだ。つまり、小池氏が応援するだろう現職の千代田区長に対して、自民党東京都連(内田都議)が対抗馬を立てられるのか、そして、それはどのような候補者か、どのような結果を出すのか、予測をどこまで覆せるのか、どこまで食い下がれるのか等。その内容と度合次第で、その他の議員や関係者の動きが変わってくる。政局が変わるそこがまさに試金石。小池氏側圧勝の場合は、まさにその動きは「風」となり、雪崩を打って小池氏側に走る議員も増えるだろう。

渡瀬氏は言う「東京都は中選挙区、小選挙区からなっている」ため、選挙区によって事情を見極める必要がある。中選挙区の候補者は、昔の自民党の代議士のように、支持団体の支援と票が安定的に見込めるためによほどのことがない限り落選しない構造だ。

さらに「選挙の強い側と弱い側から動きがある。自民党議員で選挙区情勢が厳しい選挙区から小池さん側に移る」と渡瀬氏は主張する。すでに公明党は小池氏支持を鮮明にしつつあり、年末、自民党の都議3名が、都議会自民党会派から離れて新会派を結成することが明らかになった。

これまでの実績から見て、小池氏が大きな失敗をするとは思えない。今以上に支持率を高めるのではないかと考えられるほどだ。だんまりを決め込む自民党東京都連はどう出るか。小池氏は、都議会議員選挙でもそれなりに勝利して、都民ファーストの改革は継続することが予想される。
【大予測:都政】東京都議選、小池氏勝利へ

こちらも千代田区長選挙が鍵となると、見ておられるようであります。

そして最後は、具体的な数字があがっている選挙ドットコムの記事であります。

なんと小池新党は島部を除くすべての選挙区でリードし「49議席」を獲得!自民党はほぼ半減の「30議席」まで議席を減らすという驚きの予想結果となりました。公明党は候補者を擁立する全ての選挙区で勝利し「23議席」を獲得と予想していますので、小池新党と公明党が連携すれば合計で「72議席」となり、安定過半数を得ることができます。
小池新党50議席・自民半減!? 2017年都議会議員選挙 大胆予想【もし小池新党が全選挙区に擁立したら】、選挙ドットコム 1/1(日) 8:00配信
この数字は、小池新党の場合の予測ではありますが、確かにKAIも納得なのであります。

いずれのご意見も、なんだか、結果的にKAIの予想と大して変わらない内容ではありますが、はてさていかなる展開となりますやら、まことに楽しみなのであります。

みなさん、今年もよろしく、なのであります。 KAI