全豪オープンが、面白い。
残念ながら、わが期待のホープ、錦織くんは、テニス界のレジェンド、フェデラーに、4回戦で破れたのでありますが、そのフェデラーが、No.1シードのマレーを破った、ドイツのズベレフと、今夜ベスト4をかけて対戦。
そして、フェデラーがズベレフを破った、さきほどまで行われていたこの試合を、観戦。
まずは、この試合の観戦記からであります。
なぜ、ある意味、簡単にマレーを破ったズベレフが、フェデラーにまるで歯が立たなかったのかといえば、それは彼がフェデラーのライジングショットに対応できなかったからなのであります。
この、ベースラインに立ち、ライジングボールをたたく戦略を最初に始めたのが、あの伊達公子であったのであります。
これを引き継いで急成長して、全米決勝まで上り詰めたのが、錦織くんであります。
ところが、この錦織くんの急成長を目撃して、すぐさま自分のテニススタイルを変えたのが、ビッグスリーであった、ジョコビッチと、ナダル、そしてフェデラーであったのであります。
このために、錦織くんは、全米でジョコビッチに勝ちながら、それ以降の大会でことごとく彼に叩きのめされることになったのであります。
ナダルも同様、いままでのベースラインの後ろでラリーするテニスから、ベースライン近くでラリーするスタイルに見事に変えていったのであります。
フェデラーは、もともとベースラインでプレイするスタイルであったのでありますが、錦織の進化を見て、彼もまた、いままで以上にベースラインから前へ前へとスタイルを変えていくのであります。
ところが、錦織くんと言えば、ジョコビッチのベースライン戦略に対抗するため、なんとベースラインから少し下がって戦い始める愚を犯すのであります。
これこそが、全米決勝進出以降の低迷の原因であったのでありますが、やっとこれも修正されての、全豪オープン。
フェデラー対錦織戦は、試合前のフェデラーのインタビューどおりの展開となったのであります。
それは、錦織のバックハンドクロスであり、錦織の驚異的ねばりをもたらす精神力であるのであります。
案の定、ファイナルセットまでもつれこみ、錦織のバックハンドクロスを封じ込めるフェデラーの戦略に、錦織の気力を挫いて、みごとフェデラーが勝利するのであります。
このフェデラーと対戦するはずであった、マレーはと言えば、錦織がジョコビッチに破れた後選択したベースラインから下がるテニスを進化させ、みごとにランキング1位まで上り詰めることに成功したのでありますが、これはあくまで彼に驚異的肉体的身体能力の進化によるものであったと、KAIは思うのであります。
でありますから、今回、3回戦、マレーがズベレフに破れたのは、単にこの身体能力に原因があっただけと考えるのであります。(その前の試合で驚異的ねばりごしの試合をしていて疲弊していた)
と言うことで、ながくなりましたが、フェデラー対ズベレフ戦、ズベレフの敗因はこのライジングショットに対応できなかったことが、敗因。
もちろん第2セット以降、積極的に前へ出るも、ことごとくが出玉をライジングで返されて、反応できなかったのであります。
でありますので、トップハーフは、フェデラーで決まり。
ボトムハーフはと言いますと、これはナダルかラオニッチ。ラオニッチも調子はいいのでありますが、ナダルの復調は、まず間違いないのであります。
そして、決勝は、フェデラー対ナダル、これを制するのがフェデラー、といいますのがKAIのヨミなのであります。
はてさて、いかなることになりますやら、みなさん、5日後をお楽しみに。 KAI
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