まずもって、これはKAI_REPORTが、まるで影響力がないから書けることであると、最初にお断りするのでありますが、こんな愉快なお話はないのであります。
それは、いまのいま、橋下徹と言う希代の策士が、情報戦をいかなる方法で戦うのか、これを生で目撃、立ち会うことができるからであります。
ここで言いますところの情報戦とは、まるで降って湧いたかのように、併せて起こったこの二つの問題なのであります。
小池新都知事による築地市場移転延期問題
蓮舫の二重国籍のまま民進党代表選出問題
と言うことで、みなさまには最初から今回のお話の結論をご説明しておくのでありますが、弁護士であります橋下徹は、期日と言われる弁護士の訴訟活動において採用する手法を、今回のこの二つの問題についても、まったく同じように実行していると言うことなのであります。
すなわち、法廷での裁判本番前に行われる期日において、本来行われるはずの訴訟における争点確認で、徹底して争点隠しを行う戦術なのであります。
もう少し分かりやすく申しあげますならば、裁判本番前までは訴訟の相手方に、本来争うべき争点とはまったく異なる争点を提示し、相手が油断したと見るや、裁判本番では隠していた本命の争点で法廷闘争を行うのであります。
つまり、相手方からすれば、この争点での争いはないなと、準備をしていないところに、橋下徹は猛然と襲い掛かるのであります。
それでは、これを具体的に上記二つの問題でご説明したいと思うのであります。
まずは、築地市場移転問題でありますが、橋下徹が相手方に隠す争点とは、こちらであります。
なんだKAIさん、自分のエントリーの宣伝かよなんていわないでいただきたいのでありますが、今回小池都知事がこの築地移転問題を持ち出したのには、きわめて巧妙な作戦があるのでありまして、その最終ターゲットは某内田都議であり、その支配下にある天下り企業と天下り官僚たちなのであります。
もちろん橋下徹は、これを百も承知の介。
しかしながらであります。最初から直接この利権がらみを持ち出せば、当然のように敵方は、防戦に出るのであります。
そこで打ち出したのが、橋下徹の期日での目くらまし争点なのであります。
豊洲問題。地下空洞に合理性がなく汚染物質が残っていれば、都庁は嘘付きだったことになる。しかし汚染物質が除去され地下空洞に合理性があれば、単なる言い間違えのレベル。仮に後者であれば、言い間違えのレベルを強烈な風評被害にしてしまった小池さんと外部有識者の責任問題に発展する可能性あり。
(Twitter、橋下徹@t_ishin)
豊洲問題。専門家会議、技術会議は赤っ恥をかかないようによくよく注意をした方がいい。都庁側が本気で反論してきたら、盛土の方が危険だった、だから地下空洞にしたと立証される。盛土がないことが問題なんじゃない。きちんと汚染物質が除去されていれば、むしろ空洞の方が安全。まるで、この争点で争えば、小池知事側が負けるかのような書き方なのであります。
(Twitter、橋下徹@t_ishin)
もちろんマスメディアも含めて多くの識者がこの流れに誘導され、敵方である利権集団たちは、ものの見事に油断するのであります。
本番の議会では、これが一転、間抜けな自民党都連の追求を逆手にとって、都庁幹部と業者の癒着を白日の下にし、都連の関与まで言及していくことになるのであります。
そして、もう一つの問題であります、蓮舫の二重国籍問題。
大方の人々の、この問題への理解は、蓮舫の度重なるウソ説明への不信であります。
もちろん、蓮舫を擁護するマスメディアの論調は、蓮舫を二重国籍の被害者扱いにして、一連の蓮舫のデタラメ会見を正当化するのであります。
まさに、この点においても、橋下徹は、争点隠しを画策するのであります。
日本国籍ガーと国籍を語る人に限って日本の国籍法が採用する血統主義の思想的根本問題を何も考えていない。血統主義とは個人で人生を切り拓く希望・可能性を奪う考え方。血筋が全て。血筋なんか言い出したら俺はアウトだよ(笑)何よりもうちの子どもが血筋なんてのに拘束されるなんてまっぴらごめんだこの結末は、おそらくみなさんご想像通りとなるのであります。
(Twitter、橋下徹@t_ishin)
党首討論会で、安倍晋三の反撃に、言葉に詰まった蓮舫、思わず口にするのであります。
「国籍なんて関係ありません」
そうです、国会のその場で、テレビで全国民が注視する中、もし、「国民の皆様に不信を抱かせたことは大変申し訳ありません」と発言したならば、この問題の傷口をひろげることにはならなかったのであります。
しかしこの決定的な場でもなお、言い訳に終始する様を目撃した国民の怒りはどこに向かうのか。
これは、簡単であります。
民進党の支持率の急激な減少であります。
そして、野党第2党へ転落。
半年前から、KAIが予想するとおりの展開となるのであります。
そして、策士橋下徹にとっても。
まことに慶賀の至りとなるのであります。 KAI
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