小池百合子は、誰と戦っているのか?
いよいよ、都知事選、最終日。趨勢は決しましたので、今回はこの問題をテーマに考えてみることにするのであります。
なんと、そこで、この問題の意味を読み解くキーとなる、重大ニュースが飛び込んできたのであります。
都知事選の最終日、安倍が増田の街宣に参加するとの、2、3日前からのリーク情報が、ものの見事に打ち破られたのであります。
これが意味することは、きわめて重大なのであります。
すなわち、安倍・橋下会談の意味とは、何を意味しているか、なのであります。
明日が投票日と言う、まさにその前日、自党推薦候補の応援演説に向かわず、まったく無関係と思われる人物と会談する、その意味とは。
それは、簡単に言ってしまえば、戦後処理であります。
もちろん、都知事選の、であるのでありますが、今回は、これとは別に国政を大きく変えていく、そう言う戦後処理であるのであります。
もう少し具体的にご説明いたしますならば、ボロ負けの自民党東京都連の扱いについてなのであります。
このままいけば、現在の大阪自民党と二の舞の、そんな東京自民党を作りかねない。その危機感であり、その事態への対応なのであります。
昨年、11月22日、大阪維新の圧勝となった大阪W選、大阪自民党は、知事、市長、いずれも候補を立てながら、大敗。さらに最悪となったのが、大阪自民党と共産党との共闘であったのであります。
今回の都知事選挙は、図らずもまた、民共連合と自民党、この組み合わせの大敗となるのであります。
もちろん、なぜこうなるのか、安倍、菅、両氏は、当の昔から理解しており、自民党幹事長には、たびたび警告を発していたのであります。
そして、ここで気になるのが、もう一つの動静である、この自民党の肝心要の谷垣幹事長の入院なのであります。
KAIは、当初から、この入院は、大阪自民党に続き東京自民党の大敗の、責任問題が発端であるとにらんでいたのでありますが、本日の安倍・橋下会談は、このKAIの憶測を確信へと導くものとなったのであります。
すなわち、8月3日の内閣改造を見越しての、谷垣外しの理由付けであります。
谷垣外しの本来の理由とは、大阪自民党に続いて、東京自民党での選挙の大敗の責任を取らせることにあったのであります。
かように考えますれば、選挙明けの月曜日から何が起こるのか、大方の予想がつくと思われるのでありますが、そこで意味を持ってきますのが、本日の安倍・橋下会談だったのであります。
それは、東京自民党の解体であり、小池新知事への対応に他ならないのであります。
具体的には、東京自民党の解体をいかに進めればよろしいのか、小池新知事と自民党との関係をいかに図っていけばよろしいのか、そして、これに維新がいかに関わっていくのか、この意見交換が行われたと、かようにKAIは考えるのであります。
そこでであります。
今回のお話には、きわめて重要な、そして本質的な背景があることを、みなさまには、ぜひともご理解いただく必要があるのであります。
それが、冒頭の、このお話なのであります。
小池百合子は、誰と戦っているのか?
そしてその答えをご説明した、KAIのエントリーが、こちらであります。
これをお読みいただければ明らかなように、小池百合子が戦っているのは、システム側、すなわち官僚軍なのであります。
一見、中国共産党の下部組織である共産党と、これまた南北朝鮮の下部組織である民進党、この2つの野党連合、そして、東京自民党との戦いであるかのように見えるのでありますが、その本質は、たった一人の女性と、巨大なる組織である官僚軍、このシステム側との戦いであったのであります。
ついでに申しあげますならば、現首相であります安倍晋三と官房長官菅義偉、この二人が戦っているのも、官僚軍なのであります。
え?
なんで自民党自体が官僚軍ではないのですか、との読者のみなさまには当然の疑問を抱かれることと思うのでありますが、これこそ、今回のお話の肝となる部分なのであります。
私たち人間社会は、きわめて複雑なシステムに支配されているのであります。
目の前の敵と思う相手と戦っていたら、実際は味方であったとか。
これを正しく理解する方法が、局地戦と大局戦の理解なのでありますが、これをご説明し始めますと、これまた恐ろしく長くなるのでありまして、今回は割愛させていただくのであります。
と言うことで、局地戦と大局戦。
今回でありますれば、共産党、民進党、東京自民党、これらとの戦いが局地戦なのであります。
そして、このすべての戦いこそ、システム側、すなわち官僚軍との大局戦であったのであります。
かようにご理解いただきますならば、長年システム側、官僚軍との戦いを繰り広げてきた橋下・松井コンビが、新たに自民党の中にあって東京自民党と言う官僚軍と戦う安倍・菅コンビが、会談して戦略を練るのは、当然至極なのであります。
さて、遅くなりましたので、明日、NHKの20時丁度にタイマーをあわせて、寝るとするのであります。 KAI
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