「ね、言ったとおりでしょう?」
「え、なんでしたっけ?」
「おおさかって名前は関係ないってこと。人がどんどん集まってくる」
まことにもって、吉報とはこのことを言うのであります。
報道番組「CBSドキュメント」初代女性キャスターで、女優の石井苗子(みつこ)氏(62)が、7月の参院選比例代表に、おおさか維新の会から出馬することが2日、分かった。9日に会見し、正式表明する。全文引用とあいなりましたのでありますが、千載一遇KAIが待っていましたのは、まさにこの吉報なのであります。「人生、何歳からでも生まれ変われる」が信条の石井氏。女優として活躍していた97年、43歳の時に聖路加看護大に学士入学し、看護師や保健師の資格を取得。その後東大大学院にも進学し、保健学の博士号を取り、世間を驚かせた。
東日本大震災後に始まった、被災地に保健師や看護師を派遣して住民支援に当たる活動「きぼうときずな」では、プロジェクトリーダーも務めた。現地に入った際、避難所で司令塔になるはずの保健師が不足し、負担も大きいことを実感。災害の際、万全のサポートを受けられる「災害認定保健師」の資格創設が必要と考え、動くことを決めた。
過去にも選挙で出馬を打診されたが、断ってきたという。今回は「いろんなことを積み重ねた今だから、やってもいいのでは」と考えた。維新の大阪都構想に接し、「足元から変えようとするなんて」と共感。「仲間に入れていただきたい」と、おおさか維新の一般公募に応募し、このほど出馬の話がまとまった。
同党所属の国会議員は衆参で21人だが、すべて男性。女性国会議員誕生は、参院選の「課題」の1つでもある。石井氏は、日刊スポーツの取材に「体力には自信がある。先頭に立って走りたい」。酒豪だが、投開票までは酒も断つ。「人生の残り時間を、すべてささげる準備はできています」と話した。【中山知子】
彼女こそ、たった一人にして、最強の援軍、現るなのであります。
この石井苗子こそ、これからの維新のスポークスマン(パーソン)となる、とてつもない重要となる人物なのであります。
お話を、一旦、今回の参院選に戻させていただくのでありますが、政党維新にとって、ずいぶん長い間、この「おおさか」の呼称が是か非かで、右往左往してきたのであります。
これが、この石井苗子のおおさか維新への入党によって、ありとあらゆる意味において、決着をみることになるのであります。
それは、なぜか。
すなわち、渡辺喜美も田中康夫も、これはこれで、今回の維新の参院選にとってきわめて強力な候補となると思われるのでありますが、しかしながら、石井苗子は別格であります。
冒頭引用の記事にありますとおり、彼女にとって、おおさか維新から出馬して当選を勝ち取らなければ生きていけないといった必然性が、まったくもって皆無なのであります。
その彼女が、維新スピリッツに意気を感じて、自らの意志で維新の仲間に加わると言うのであります。
これがなにを意味するのか。賢明なる読者のみなさまは、これは容易にご理解いただけると思うのであります。
つまり、ようやくなのでありますが、「おおさか」支持者や橋下支持者ではない、石井苗子と言う、「おおさか」とはえんもゆかりもなかった人が、いまここにあらたに「おおさか」のために立ち上がったと言う事実こそ、これがいまのいま世間の流れが大きく変わり始めたことと実感できるからなのであります。
「人生の残り時間を、すべてささげる準備はできています」
この言葉を聞いて、みなさまには、ぜひともお考えいただきたいのでありますが、政治に人生をかける人々の存在であります。
橋下徹、松井一郎、そして、片山虎之助。
KAIは、石井苗子の経歴を読みながら、今回の彼女の並々ならぬ決意を感じ取ったのであります。
そうです、人生と言う正統性を信じる人々の存在なのであります。
彼女の後ろには、この正統性を信じる、とてつもない人々がいる。
この人々が、「おおさか」の正統性を信じる人々の援軍として、今回加わった。
つまりは、こう言うことなのであります。
あらためてこの「正統性」と「おおさか」の関係について考察したいと思うのでありますが、いまのいま、間違いなくここで言えますことは、おおさか維新の支持率が、これからうなぎのぼりに上がっていく。
それは人生、すなわち政治の正統性を信じる人々が、いまここで「おおさか」の援軍として加わったからに他ならないからであります。
いままで、政治とは無縁の人生を送ってきた人々が、いまここで、橋下徹や石井苗子に感化されて、怒涛となってこの政治の世界に押し寄せる。
KAIは、そんな予感がするのであります。 KAI
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