ジョコビッチに、こてんぱにやられた後のベルディヒ戦。
テニスって、ホント頭脳戦。ベルディヒがベースラインに詰めてきたから、今度は錦織、ベースラインから1メートル下がったら、勝てたよ。さて、これが次戦フェデラー相手に通用するかどうか、楽しみ。かようにツイートしたとおりであります。
(錦織 ベルディッヒに勝ち1勝1敗に)
なんと、錦織、ベースラインから1メートル、後ろに下がってストロークをしたのであります。
その結果、ミスが減った。
はてさて、これがフェデラーに通用するのか、って注目されたこの一戦。
結果は、5-7、6-4、4-6の1-2で、錦織1次リーグ敗退とあいなりましたのであります。
敗因は、相変わらずの、決めなければいけないショットで、ミスが出るのでありますが、これが決定的にでますのが、バックハンドのダウンザラインウィナーなのであります。
バックハンドで、ストレートに打てば、ネットが高い分、コードボールになりやすい。
しかし、これでウィナーにするためには、スピンをかけて緩いボールを打つわけにはいかない。スピンをかけて緩いボールを打った瞬間、相手は追いついて、強烈なクロスを返してくるのであります。
このディレンマに、錦織はいるのであります。
しかしながらであります。
ミスをするより、ダウンザラインのストレートを決める方が、100%勝率は高くなるのであります。
ところが、これができない理由があるのであります。
それは、錦織の強烈なバックハンドクロスにあるのであります。
このバックハンドクロスこそ、錦織の最大の武器なのであります。
このクロスを打つために、常にラケットのグリップをセンターストラップの91.4センチの高さにウェスタングリップで合わせているのであります。
まさに、チャンスボールに、このグリップのまま、ストレートに切り替えて打つ必要があるのであります。
もちろん、最初から、ストレートを打つつもりなら、事前にグリップを持ち替えるのでありますが、それを許してくれないのが、トッププレーヤーたる所以なのであります。
今回のフェデラー戦、この何度かのチャンスボールを決めていたなら、間違いなく勝てたのでありますが、実はそうは問屋が卸さないのであります。
今回もまた、前回ベルディヒ戦に続いて、ベースラインで攻めてくるフェデラーに対抗するため、錦織は、ベースラインから1メートル下がる作戦を選択したのであります。
しかし、この急場の作戦が裏目に出たのであります。
なんと返すボールも、1メートル短くなってしまった。
これをことごとくフェデラーに攻められて、ポイントを失ってしまったのであります。
そうです、相手に対して、深いクロスボールの後で打つ、ダウンザラインのストレートにこそ、そのウィナーボールとなる威力が発揮されるのでありますが、これが浅くなってしまっては、逆に相手にとって絶好のチャンスボールとなるのであります。
と言うことで、錦織くんの課題を列挙すれば、以下の通り。
・とにもかくにもサービスを変えろ・・・エースではなくファーストサービス90%を目指せ
・バックハンドクロスのグリップでストレートを100%打てるようにしろ
・ベースライン1メートルで、深いボールを確実に打てるようにしろ
KAI
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