なぜ、ジャパンオープンで錦織圭は、準決勝で敗退したのか?

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運命とは、まことに不思議な巡り会わせを演出するのであります。

ベノワ・ペール(フランス)。錦織圭が、昨年準優勝した全米オープンの、今年の1回戦、まさかの敗退を喫した相手であります。

さきほど行われたジャパンオープンの準決勝、このベノワ・ペールに、錦織圭、またしても敗れ去ったのであります。

KAIは、負ける試合は見たくないのであります。

にもかかわらずWOWOWで、試合経過をチェックし続けたのは、前半当然のように錦織が勝つと思ったからであります。

しかしながら、結果は、6-1、4-6、2-6のまさかの逆転負け。

まことにもって不本意ではあるのでありますが、ここは冷静に敗戦の原因をここに書き留めておくことにするのであります。

敗戦の原因とは。

それは、仕留める時に仕留めないと、敵は倍になって復活するってこと。

本日の試合であれば、6-1で圧倒した第1セットのあとの第2セット、お互いイーブンで迎えた第7ゲームのペールのサービスゲーム。

このゲームをブレイクすれば間違いなく勝てるそのゲーム、5度もブレイクチャンスを迎えながら、ことごとくを、相手のエースではなく、自分のミスでものにできなかったのであります。

すべての敗因は、ここにあったのであります。

ここで救われたのは、ペール。

お互いキープで迎えた錦織サービスの第10ゲーム。これをブレイクすれば試合に勝てるペールは、リターンを始めとしてことごとくのストロークを、全身で振りぬくのです。

そして、最後は、渾身のバックハンドでダウンザラインのパッシング。

実は、この展開は、まったくもって、先月の全米オープン1回戦と同じだったのであります。

4-6、6-3、6-4、6-7、4-6が、そのスコアであります。

ポイントは、6-7でとられた第4セットのタイブレーク。

先に6ポイントをとれば、1回戦突破と言う場面で、マッチポイントまでとりながら、これをミスして2-2のセットオール。

このあとの展開は、まさにペールのやりたいほうだい。

では、錦織に勝機はあったのか、であります。

まさに、ここなのであります。

チャンスのときに、ミスをしないとは、ミスを恐れず攻撃せよってことなのであります。

今の錦織が、ATPランキング4位を超える、すなわち、ジョコビッチ、フェデラー、マレー、ナダルと言うビッグ4を超えるには、この試合で訪れる数少ないチャンスを、間違いなくものにする、決定的攻撃力以外にはないのであります。

錦織が、グランドスラムで優勝するには、まだ2年はかかると、KAIは思うのであります。 KAI