あらためて、政治とは何か、を理解した

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あまりにも、心の中にポッカリ空いた空白に、ただ何もできなかった1日であります。

賛成多数のときに備えて書いた原稿に、いま上書きする思いを書きとめながら、さてどうしたものか、今日1日、ひたすら考え続けていたのであります。

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そして、二日たって、いまやっと、一筋の光明が見えてきたのであります。

それは、政治とは何か、その本質についてであります。

そうであります。政治とは、戦(いくさ)、勝つか負けるか、サドンデスのゲームであるのであります。

では、今回の住民投票とは。

それは、大阪都構想とは最終の戦ではなく、ほんの緒戦にすぎないとの認識であります。

最終的に維新を完結させるために、つまりこの大改革を成し遂げるためには、これを担うだけの組織を準備する必要がある。

かように考えますならば、もし、今回、都構想住民投票で、逆に僅差で賛成多数の勝利となっていたなら、今後の展開はいかなるものとなっていたでありましょうか。

そうです、相変わらずの、橋下商店のまま、都構想を突き進むことになったのであります。

なるほど、このままでは、国政政党として、日本の維新実現には、たとえ今回の都構想住民投票に勝利したとしても、それ自体が、何一つ、梃子として機能することにはならなかったのであります。

そうすると、いったん橋下徹が、維新と距離を置くことによって、橋下商店を作り直す、というのはきわめて重要な意味があることが見えてくるのであります。

もちろん、必ずや大阪都構想は実現するのであります。

しかしながら、これは、現体制のままで実現したのでは、まさに大阪都構想の成就と言う、あたかもこれが最終目標になってしまうのであります。

正統性思想における最終目標とは、それは日本の維新であります。

これを実現できるだけの、これからの戦に連戦連勝できるだけの、そういった絶対強固な組織こそが、いま求められているのであります。

おそらくは、このこと自体の本質には、新しく代表に就任した松野のみならず、橋下徹自身でさえ、これに気づいてはいないのであります。

と言うことで、やっと見えてきた光明の一端を、以下にお知らせするのであります。

・松野の代表の任期切れに伴う今年9月の代表戦で、誰が代表に就任するのか。
・松野が、民主党と少しでも接近路線を取れば、片山虎之助を党首にして大阪維新の会が主流となる方向に大きく動く。
・松野が、維新が改革政党として、民主党と明確に線引きできれば、3年後の衆議院選挙に、橋下徹が参戦。
・このときあらためて大阪都構想の住民投票が行われて、賛成多数となる。
・片山虎之助が党首となった場合も、分党することはなく、民主党よりの派閥を形成しながらも、維新は党勢を拡大、野党第1党になる。
・そして3年後の衆議院選挙。参議院とあわせて、野党第1党になった維新は、橋下徹を代表に選出。

これで、いかに維新の組織が強力なものになるのか。

それは、これからの3年間の間に行われる、地方の首長および議員選挙であります。

おそらくみなさんお気づきのとおり、先月の統一地方選挙において、維新の党は圧勝しているのであります。

これが、たとえ橋下が、いったん政界を退くからといって、この流れが変わるとは到底考えられないのであります。

なぜか。

それは、大阪都構想否決後の、大阪市民の反応であります。

もしいま住民投票をやりなおせば、賛成多数は、確実であるからであります。

いったん否決してみて、残ったものは、何か。

何もない。あるのは橋下以前の大阪。

これに、やっと、否決して初めて気がついたのであります。

そうです、維新にしか、現状を変えられないと言うことが。

いま、日本中が、この閉塞感にあふれているのであります。

これを変えてくれる、この期待にあふれているのであります。

この期待に応えられる政党こそ、維新の党に他ならない。

これこそが、政治と言うゲームで、勝ち抜いていける、たった一つの理由であるのであります。 KAI