いよいよ、解散総選挙であります。
と言うことで、いやはや、KAIとしたことが、大きなポカをやらかしてしまいました。
朝日新聞落城は、こうした日本人の「空気」を大きく変えた。浅尾くんも、全然だめでありました。全然正統性なんか、これっぽっちのかけらもありませんでした。この観点に立って、いまのいま内紛真っ最中のみんなの党のお二方を見ればよろしいのであります。
ようやく、レトリック思考のうさんくささに目覚めた浅尾代表。あいもかわらずレトリック思考の醜さをふりまく、渡辺喜美。
どちらに正統性があるか、もはや説明するまでもないのであります。
そして、正統性があるものが、生き残る。これを「正統性」思想と言うのであります。
(情報戦とは--孫子の兵法応用編・シーズン3・その2)
正統性がないものは、ただ消え行くのみ。解党は、まったくもって当然の成り行きと言えるのであります。
さて、総選挙であります。
今回、注目すべきポイントは、二つ。都構想を含めた大阪の行方と、もう一つが、民主党の議席の行方、であります。
大阪については、のちほど述べさせていただくといたしまして、まずは民主党であります。
民主党の獲得議席数は、大方の予想では、5割増加と出ているのであります。
KAIとしては、5割増しといかないまでもプラスは間違いないと思うのであります。
思うのでありますが、しかし、このプラスになるなどと言うのは、KAIとしましては、到底許容できるものではないのであります。
前々回の衆議院選挙のときもそうでありましたが、いったいぜんたい、日本の有権者のみなさんは、何を考えているのか。いったいぜんたい、何を見ているのか。これがKAIには、さっぱり見えてこないのであります。
あれほどマニフェストに嘘八百書かれても気づかず、そして、裏切られる。今回も自分たちが決めた増税をあっさり撤回するし、結果が間違いなくでているアベノミクスが失敗だったと批判する。
かつて民主党は、小泉政権が格差社会を生んだとの(まったくもって嘘八百の)デマを流し、マスコミがこれに同調して垂れ流し、国民を間違った方向にもっていった実績があるのであります。(世間はなぜデフレの恐怖が理解できないのか(2)参照)
今回もまた同様に、円安倒産、物価上昇に賃金が追いつかない実質賃金の低下を、ことさらアベノミクス失敗と、マスコミが騒ぎ立て、これをうのみにする人たちが民主党に投票する。
ちょっと、ちょっと、待ってくださいよ。
いったいいつ、民主党は、アベノミクスに替わる対策案を出したのでありましょうか?政権にあったときも、民主党は何一つ経済政策を実行できなかったのに、いままた何ゆえに民主党なんでありましょうか?
ほんと、瞽としかいいようがないのであります。
とはいえ、この方々の行動を、「不可解」の一言で片付けてお仕舞いにしてしまうわけにはいかないのであります。
いったいぜんたいなぜ、この人たちは民主党に投票をし続けるのか。
それは、あらゆるものごとにおいて、好き嫌いや損得勘定が先にたつ人々の存在である、と言い換えることができるのであります。
もちろん、民主党自身もそうであります。
国民ひとりひとりのためではなく、自分たちの党利党略のために、アベノミクスのプラス面の事実にはひたすら目を瞑り、ことさら負の側面ばかりをさわぎたてる。一方の、これを支持するマスメディアや有権者は、知らされないで覆い隠されたプラス面の事実に触れることなく、いま目の前の自分自身の生活という損得勘定で、目先のコメントをするのであります。
世の中には、こんな方々が一定数いるとはいえ、それでも国民のためではなく党利党略のための政治を優先する政党の議席が、55議席であると言うのは、きわめて多すぎると言うしかないのであります。
ここはひとつ、橋下徹の中央政界の「洗濯」に期待するしかないのでありましょうか。
その、橋下徹の大阪の行方や、いかに、の2番目のポイントについてであります。
この問題について考察する上で、もっとも重要となる視点が、橋下徹と松井一郎の二人の辞任にともなうダブル選挙の意味についてであります。
それはつまり、このダブル選挙こそ、大阪都構想の賛否を問う事実上の住民投票になると言う、厳然たる事実であります。
すなわち、ダブル選挙戦では、都構想に賛成する人は維新の候補に投票し、反対の者は野党の統一候補に投票する。
もちろん、維新の選挙公約には、知事候補も市長候補も、当選の暁には都構想承認の専決処分をする、と記されているのであります。
この専決処分問題について、現市長である橋下徹による専決も考えられたのでありますが、今回の衆議院解散がなければ、もし専決を強行した場合、野党による専決無効の行政訴訟が待ち受けていたのであります。
しかも、裁判官による、住民投票差し止めの仮処分の決定が出てしまえば、そこでたちまち都構想実現は頓挫してしまう、そう言うリスクがあったのであります。
しかし、今回のダブル選挙で、専決をマニフェストに書き、その上で勝利すれば、それでもなお裁判官が差し止めの仮処分を決定すると言うなら、これは重大なる民主主義への挑戦と言うしかないのであります。
とはいえ、ダブル選挙に両方とも勝てるのかと言う、懐疑論があるのも事実であります。
これはしかし、お考えいただければ明らかなように、維新の圧勝となるのであります。
それは、ダブル選挙の直前に行われた選挙の結果、橋下徹と松井一郎と言う、二人の衆議院議員の圧倒的応援演説で、このダブル選挙がヒートアップ、めちゃくちゃに盛り上がるのであります。当然、投票率もアップし、都構想に賛成と言う浮動票の大半を集めての、維新の圧勝であります。
そこで、肝心となるのが、大阪地区の衆議院選挙の結果であります。
しかしこれも、ひところにくらべれば落ちたとはいえ、大阪における橋下徹の人気には絶大なものがあるのであります。
これを考えれば、公明党に刺客を送る6選挙区すべてとれなくても、前回から議席を増やすことはあっても減らすことはないと、KAIは考えているのであります。
そう言う意味で、今回の選挙は、これからの日本の政治を「洗濯」する、時代を画する記念碑的選挙に、間違いなくなるのであります。
がんばれ、維新。がんばれ、橋下徹。 KAI
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