ワールドカップときゃりーぱみゅぱみゅ

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いやはや、あっと言う間に1カ月であります。

お久しぶりの岡ちゃんこと、岡田武史による、BSで再放送されたブラジルワールドカップの総括に、深く納得いくものがありましたので、今回はこれをレポートするのであります。

岡田武史が見たFIFAワールドカップ

それは、あの圧倒的強さで優勝したドイツの、その強さの秘密についてであります。

ドイツの強さとはいったいどこにあるのかと言えば、GKのノイアーがすべてである、と岡ちゃんは言うのであります。

どう言うことかといいますならば、パスサッカーを基本とするドイツの弱点はディフェンスライン。

パスサッカーにおいては、フロントラインとディフェンスラインの幅を可能な限りコンパクトにしてディフェンスが攻撃に加わることが、勝利にとって最も重要なポイントとなるのであります。

ところが、これはどうしてもディフェンスラインが高くなるのであります。

このため、これは、決定的にカウンターアタックを受けやすくなる。

ここで、ゴールキーパーが重要になるのであります。

ドイツのノイアーが凄いのは、第二のディフェンスラインとして果敢にクリアに出張ってくるのであります。この判断が、まったくもって実にすばらしい。

実は、このお話は、そのままザックジャパンにもあてはまった。

ザックジャパンが目指したのも、パスサッカー。

しかし、ドイツサッカーと違って、日本サッカーはこのパスサッカーの弱点を克服することができなかったのであります。今大会も、失点のほとんどが、カウンターアタックによるものであったのであります。

さて、日本のノイアーとなるべき、川島永嗣。彼は、こんなことを言っているのであります。

 10月に欧州遠征を実施した日本代表は、セルビア(0-2)とベラルーシ(0-1)と対戦し、2連敗を喫した。その直後、GK川島永嗣は、鬼の形相でこう吐き捨てた。

「相手に隙を見せてやられている。このままじゃ、W杯で勝つ確率はどんどん低くなってしまう」
川島永嗣からは見えていた「守備の穴」と「攻撃の欠陥」

やっぱり、川島はノイアーにはなれない。川島は、GKが第二のディフェンスラインであるとは、微塵も自覚がないのであります。

ドイツサッカーにとって、ノイアーがいるからディフェンスが高く上がれると言う絶対的安心感がある。

実際に、ノイアー自身、自ら積極的に日ごろからディフェンスの議論に参加しているのであります。

と言うことで、KAI的には、初戦のコートジボワール戦を観ての感想。2失点を含めて、全面的に責任は川島にあると思ったしだいであります。もちろんこれ以外の敗戦の責任が、川島一人にあるわけではないのでありますが、少なくとも初戦の敗戦は、当初から危惧されていたとおりに、その後の試合に決定的影響を与えてしまったのであります。

そこで、次回のロシア大会であります。

以上の考察を基に考えますれば、日本サッカーが今後強化すべきは、ゴールキーパーであり、いかに欧南米のチームの選手に伍してディフェンスと一体となれるGKの育成であることは、まず間違いないのであります。

そして、日本サッカーとは対照的に、ワールドワイドで輝かしい活躍をみせるのが、きゃりーぱみゅぱみゅ。

 「その意味において、文化的、エンターテインメント的要素を混在させて邁進中のきゃりーは日本民族の誇りだと、自分の中では納得しております。世界進出はまだ始まったばかりとも言えますが、私はそう確信している」
「きゃりーは日本民族の誇り」、ワーナー会長が語る快挙
そして、こちらはNHKのインタビュー記事。いつものように消えて無くなりますので、全文引用失礼するのであります。
日本の「カワイイ」文化を象徴する存在として活躍する歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさん。
ことし、世界11の国と地域を巡る2度目のワールドツアーを行い、先月帰国しました。
海外にファン層を広げるきゃりーさんは「日本でも海外でも、結局、みんながカワイイと思うものに違いはない」と語ります。


「愛」感じる海外のファン

きゃりーさんにとって2度目となるワールドツアーは、「カワイイ」文化の人気を背景に、アメリカ、台湾、シンガポール、オーストラリア、それにフランスなど世界の16都市で開催する大規模なものとなりました。
日本語での声援も当たり前のように飛び交った今回のツアーは、前回を上回る手応えがあったと言います。
「皆さん、結構、日本語を覚えて来てくれてるのかなと思いました。ライブでも、お客さんが口をパクパクして歌ってるんですけど、(口の動きを見ると)日本語で歌詞が合っている。それはすごいことで、愛を感じましたね」(きゃりーぱみゅぱみゅさん)
また、最初のころのファンはコスプレ好きの若い女性が多かったそうですが、ファン層の新たな広がりも実感したそうです。
「もちろんコスプレの方もいるんですけど、サラリーマン、仕事帰りっぽい新しい感じの男の人が増えてたり、家族連れが増えてたり」(きゃりーさん)


「カワイイ」の感覚は世界共通

きゃりーさんは、自身の活動のコンセプトから衣装、メイク、ライブの演出に至るまでさまざまなアイデアを自分で考えています。「私には人をびっくりさせたい気持ちがすごくあって、『みんながこう思っているんじゃないかな、じゃあ逆にしよう』と考えたりもする」と話すとおり、歌のプロモーションビデオには、どくろやサメ、目玉など、かわいいだけでなく「どきっ」とするものも出てきます。
きゃりーさんがよいと思うものを表現し、これが海外にも広く受け入れられています。
きゃりーさんは、「クール・ジャパン」と呼ばれる日本のファッションや音楽文化を海外に紹介する日本政府の取り組みで、宣伝役も務めています。
「カワイイ」文化が海外でこれほど受け入れられていることを、どう受け止めているのか。
「私がしていることで『カワイイ』って言われてることは、かなり海外から影響を受けてるんですよ。外国の子どもとかすごくかわいらしいですし、そういう世界観も好きで、少女の部屋のように部屋にバービー人形を置いています。海外の方から影響を受けてやっているものが、海外の人が『いいね!』と言ってくれる。結局、みんなが『カワイイ』って思うものって、一つなんじゃないかなと思いますね」(きゃりーさん)
自身のこれからについては、「ありのままのスタイルでやっていきたい」と語るきゃりーさん。
「世界」に舞台を広げても、変わらず、ありのままの感性で活動を続けることが人気の理由なのかもしれません。
きゃりーぱみゅぱみゅさん 世界進出手応えは

きゃりーぱみゅぱみゅといえば、ちょうど1年前のワールドツアーから、このKAI_REPORTでも取り上げていたのであります。

きゃりーぱみゅぱみゅと河瀬直美と橋下徹--「グローバル」の本質に迫る、投稿日:2013年5月19日

と言うことで、いま、なんできゃりーぱみゅぱみゅなのかといえば、彼女のこの、ワールドツアーを、英語ではなく、日本語で貫きとおす、底知れないパワーであります。

私たちには、世界に伍して戦う際、常に、この「英語」と言うハンディキャップを背負わされる、そう言う運命にある、こう誰もが信じてきたのであります。

しかし、きゃりーぱみゅぱみゅのワールドツアーは、すべて日本語。

この事実にこそ、世界と言う戦場で戦う、とてつもないヒントが隠されているのであります。

それは、たった一人の日本人の女の子が、なぜ世界で伍して戦えるのか、それは徹頭徹尾日本語であったからであります。

きゃりーぱみゅぱみゅにとって、「カワイイ」とは、「日本語」の中にある。

その「カワイイ」が、世界共通であると言うことは、「日本語」こそ世界に通用する、普遍の言語であったのであります。

実は、この事実こそ、さきほどの日本サッカーを世界に通用するように再生するための、重要なるヒントにもなるのでありますが、こちらは、長くなりましたので、また次回にご説明したいと思うのであります。 KAI