またまた、実に興味深い情報が飛び込んできたのであります。
拙著『超弦理論入門』(ブルーバックス)が、日本 SFファングループ 連合会議の第45回星雲賞にノミネートされていた。⇒ http://www.sf-fan.gr.jp/awards/2014result.html …この「超弦理論入門」の書籍でありますが、すでにこのレポートで何度も取り上げてきましたとおりであります。
(大栗博司@PlanckScale、15:31 - 2014年4月28日)
そうか、そう言うことだったのか。そうです、かつて口伝でしか伝えられなかった秘伝である、知の系譜。これを大胆にもオープンにしてしまった、問題の書籍であります。いままでであれば、決して専門家と言われる方々の口からは発せられなかった言葉が、いえ、専門家では決して発することのできなかった言葉が、今目の前にある、この喜びは、KAIにとって筆舌に尽くしがたいものがあるのであります。
(知の爆発--直感を疎かにしてはいけない(7))
この影響が、まさか「フィクション」の世界までに及ぶことになるとは!
これが、すなわち、まさかまさかの星雲賞の受賞(ノミネート)であります。
今回は、これが意味するところであります本質的意味について、この解説をお届けすることにするのであります。
そもそもにおいて、小説などといったものを含めた、すべての「フィクション」の世界において、この「リアリティ」を担保するのは、いったいなんであるのか。
いま読んでいる小説に、なぜ人びとは同化できるのか?
いま、テレビで目撃するドラマに、なぜ人びとは夢中になるのか?
そして、テレビゲームを含めて、囲碁や将棋といった勝負(ゲーム)の世界に、なぜ私たちは魅了されるのか?
それは、私たちの「脳内」で繰り広げられると言う「フィクション」の世界にある、ある秘密に、それを理解するためのヒントが隠されているのであります。
と、なーんて、もったいぶってご説明するのでありますが、簡単に言ってしまいますならば、「フィクション」の、より「フィクション」を担保する「リアル」そのものこそが、この「リアリティ」そのものを担保しているのであります。
なんだか、禅問答と言われてしまうのでありますが、これを解決するのが、今回の「超弦理論入門」であります。
え?
意味、わかんないって思われる読者の方々に、今一度、この書籍の意味をお考え直していただきたいのであります。
これは、すなわち、「リアル」そのものである物理学の真理、これについて言明した、まぎれもない「原書」であるのであります。
「原書」すなわち、「リアル」、「真理」の書であります。
ここに、リアル以上のリアリティが、ある。
ニュートンの万有引力の発見。
アインシュタインの相対性理論の発見。
この歴史的二つの発見には、とてつもない意味があったのであります。
それは、人びとの、世界観と言う「リアリティ」の転換であります。この発見以降のフィクションは、この世界観に従うものしか許されなかった。
そして、超弦理論。
これから世に書かれ発表されるあらゆるフィクションと言うものは、大栗先生が教えてくれた、この真理を外しては、すべてがウソになる。
これからSF作家を志す人々にとって、この「超弦理論入門」は、バイブルとなるのであります。
これを理解せずして構築したいかなる「フィクション」には、決して「リアリティ」がない。つまりは、そう言うことだったのであります。 KAI
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