いよいよ、正統性問題の嵐、突入であります。
予想された展開とは言え、ここにきてなぜ公明党は寝返ったのか。
報道特集で公明党は、維新の会と都構想で住民投票まで協力すると約束した覚えはないとの事です。「都構想実現に協力する」とは、住民投票実施協力と同義でありますから、これはすなわち、公明党が当初の約束を反故にしたと言うことは間違いのない真実のようであります。宗教の支持される政党とは、以下に約束を反故にして涼しい顔でいられる恐ろしくて、悍ましい政党!
これ程、憎いと思わせる政党は、始めてだ!
(素人@Mamoru117、0:51 - 2014年2月1日)
そして、それが次回の衆議院選挙を見据えたものであることも、まず間違いないと思われるのであります。
つまり、もはや勢いを失ってしまった維新と組むことに、なんのメリットもなし。これが公明党の出した結論であります。
しかしながらこれが、大阪府市民の有権者の目に、どのように映るのでありましょうか。
上記つぶやきのとおり、維新支持者の怒りは当然のことといたしまして、浮動票の多くは公明党に決していい感情をもつことはない。
ところがであります。
次の選挙まで、まだ3年もある。これが問題なんであります。3年もあれば、人々はとっくのむかしに忘れてしまう。
よって影響なし。とどのつまりは、公明党はこう読んだのであります。
しかし、「正統性」思想から申しあげますなら、これは大きな判断ミスであります。
なぜなら、当初からの都構想と言う「意志」から、大きく外れることになるからであります。
最初から反対していたのならまだしも、当初形だけであったにせよ、この「意志」にそっていたものが、これを反故にする。
この反動は、都構想が実現する時期にかかわらず、彼らが想像するものの何万倍も大きく跳ね返ってくるのであります。具体的には大きく議席を減らすことになるのであります。
え?どうして?といまひとつ、この理路なるものがよくわからないと思われるみなさまのために、今回はこれをご説明することにするのであります。
そして、橋下、終わったと狂喜するひとびとには、それがぬか喜びとなることも、ご説明させていただきたいと思うのであります。
まずは、橋下徹の慰安婦発言以来、橋下に対して否定的見解を表明する人たちに共通するのは、慰安婦問題とは、都構想とは、大阪府市問題とは、といった一連の問題に対する、決定的「無知」であります。
KAIは、つねづねこれをレトリック思考と説明し続けてきたのでありますが、もののみごとに橋下徹に対しても、「無知」からくるその印象のみを基点に論理をスタートさせるひとびとであったのであります。
そもそもにおいて、慰安婦問題とは、都構想とは、大阪府市問題とは、を正しく理解しているかたがたからすれば、橋下徹の一言一句、あまりにも当たり前の当然過ぎて、痛快でさえあるのであります。
つまり、慰安婦問題については過去何度も言及してきましたので省略させていただくとしまして、都構想も、大阪府市問題も、その本質がどこにあるかと言いますならば、それはまさに凋落する大阪経済および社会の大復興にあるのであって、橋下のやろうとしていることはそのための大改革以外のなにものでもないのであります。
もっと言えば、大阪が、もはやくらべることさえ無意味となった東京と伍して戦うなどと言うことが、現状維持のままで可能と言うなら、誰でもいいからそれをやってくれればいいと言うことであります。
大阪府市民は、それならそれで、そちらを選べばいいだけなんだと。
まさにこれこそが、橋下徹の「意志」であり、都構想と言う「正統性」なのであります。
さらには、戦後70年に及ぶ時間軸上の、大阪復権と言う「意志」でもあるのであります。
こんな大改革、大事業を成し遂げるためには、当然のように紆余曲折がある。むしろこれがないほうがおかしいのであります。
しかし、必ず「正統性」は、成就するのであります。
必ず大改革は、成就するのであります。
でありますから、公明党の裏切りもその紆余曲折のひとつに過ぎない。
と言うことで、これからいかなる展開となりますやら。KAIの一席であります。
まず、出直し市長選。
無投票になるとの憶測もあるのでありますが、共産党が対立候補を擁立しないわけがないのであります。
当然のように、都構想が争点になるのでありまして、これをメディアが取り上げないわけにはいかない。結果、大阪市民や国民の多くのみなさんに、あらためて都構想を告知する機会を得ることになるのであります。
万一、無投票になったとしても、告示日までの間のメディア露出で、一気に勢いを取り戻すことになるのであります。
もちろん、これを維新は、党をあげて、全身全霊でうまくやりぬく必要があるのであります。けっして橋下の慰安婦発言時のごとき対応にならぬよう、もしこれに瑕疵あらば、維新は消滅すると心得るべし。
と言うことで、今回選挙のキャッチフレーズ
都構想で実現する大阪の大復権--もう一度西の都をとりもどしたい
そこで、選挙後であります。
案の定、つぎつぎと出てくる経済指標から取り残される、大阪。
これが決め手になるのであります。
選挙キャンペーンが、これに効くのであります。
大阪府市民の人たちの気持ちが、一気に都構想へと動き出すのであります。
これは、決して夢物語ではない。
ぜひ思い出していただきたいのであります。アベノミクスの始まる前の、世間のみなさまは、いったいどうであったか。
デフレ脱却は不可能。リフレに道理なし。日銀擁護。反成長。成熟社会。
あらゆることが180度反対だった。
これが安倍発言をきっかけに、いっきにすべてがすべて、反転したのであります。
そして、これがまた、大阪で再現する。
KAIはかように考えているのであります。
と言うことで、本日の、もうひとつの正統性問題であります。
北九州市若松区の響灘で1月に見つかった内閣府の男性職員(30)の遺体に目立った外傷がないことが1日、第7管区海上保安本部(北九州)への取材で分かった。まことに、看過できない、とんでもない事件が発生したのであります。また、留学中の米国から出張で韓国入りしたとみられることも判明。死因について海保は「捜査中」としており、引き続き事件性の有無や詳しい足取りについて調べる。
内閣府によると、男性は2010年4月に採用。昨年7月、経済社会総合研究所(東京)から米ミネソタ州の大学院に2年間の予定で留学していた。昨年12月に本人から「韓国で1月上旬に開かれる経済関係の会議に出席したい」と申請があり、公務として認めたという。実際に韓国に入国したかは明らかにできないとしている。
海保によると、1月18日、響灘の防波堤約500メートル沖でゴムボートの中で男性が倒れているのを航行中の船が発見。その後ボートは転覆し同20日、海保が防波堤近くの海中で遺体を収容した。
捜査関係者によると、死亡推定時期は同13日前後より前とみられる。
(内閣府職員、会議で米国から韓国入りか 遺体に外傷なし)
これがなぜ「正統性問題」であるのか、このご説明はのちほどにしまして、これは間違いなく安倍政権にとって最大の外交問題に発展すると、KAIは思うのであります。
もちろん、韓国政府の対応いかんで大問題に至ることはないかもしれないのでありますが、このところの韓国の反日姿勢からは、悲観的にならざるを得ないのであります。
では、どういった展開になるかと言えば、韓国の捜査協力への拒否であります。
当局の最初のコメントは、当該人物の入国の事実はない、であります。
これに対して、米国当局からのコメント。米国から韓国へ渡航の事実あり。
あわてて、訂正コメントを発表する韓国。
が、遺体が日本で発見されたことをいいことに、韓国の足どりが不明につき捜査終了。
ま、こんなところであります。
なぜ、こうなるのかと言えば、先の公明党と一緒であります。
日本への協力のメリットがないと考えるからであります。
これと対照的なのが、昨年末起きたエクアドルでの新婚夫婦銃撃事件への対応であります。
もちろんエクアドル政府の対応にこそ、「正統性」があるのでありますが、なぜ今回の事件については、安倍政権最大の外交問題に発展するのか、この正統性が強く関係するのであります。
竹島問題や慰安婦問題でも、それほど強い反応をしてこなかった日本人が、今回強い怒りでもって反韓感情を爆発させるのであります。
それはなぜか。「正統性」があるからであります。
アベノミクスのときにもそうでありましたが、日本人の心を大きく動かすのは、この「正統性」であります。(民主政権は偽りの正統性で動いて誕生した)
このあたりの詳しいご説明は、かなり長くなりますので、本日は以降割愛させていただくといたしまして、いま世の中で何がおきているのか、ぜひともみなさまにはお気づきいただきたいと、KAIは切実に思うのであります。 KAI
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