このところ、世の中実に興味深い動きに、満ち満ち溢れているのであります。
競売にかけられた朝鮮総連・在日本朝鮮人総連合会の不動産に、50億円もの価格をつけたモンゴルの企業は、 経営の実態がないペーパーカンパニーの可能性が高いことがNHKの取材で分かりました。この裁判所の競売決定は、無期限延期されているようでありますが、なぜモンゴル企業であるのか。
(朝鮮総連不動産 入札モンゴル企業は経営実態なしか)
この一連の疑問の発端となったできごとが、こちらであります。
飯島勲内閣官房参与は23日、自らの北朝鮮訪問に関し「事務的協議は全部終わった。あとは安倍晋三首相と菅義偉官房長官の判断だ」と述べ、訪朝した際の北朝鮮要人との会談で、日朝双方の主張や提案に関する意見交換を終えたことを示唆した。官邸で記者団に語った。このときの事前協議内容が、いまひとつ不透明であったのでありますが、半年たってようやくこれが明らかになったのであります。
(北朝鮮訪問で飯島参与「事務協議は終わった」)
北朝鮮は、国営メディアを通じて、モンゴルのエルベグドルジ大統領が28日から北朝鮮を公式訪問すると発表しました。そして、この訪朝について、事前の打ち合わせしたのが、先月の29日。
キム・ジョンウン第1書記は、外国の首脳として初めてエルベグドルジ大統領と会談する見通しです。
日本政府はこれまでモンゴル政府に対し、日本人の拉致問題の解決に向けた協力を繰り返し働きかけてきた経緯があり、今回の会談で拉致問題が取り上げられる可能性があります。
(モンゴル大統領訪朝へ 拉致取り上げる可能性)
安倍晋三首相は29日午後、モンゴルのエルベグドルジ大統領と東京・富ヶ谷の私邸で約1時間会談した。現職首相が、外国の首脳と私邸で会談するのは極めて異例。モンゴルは中国の隣国のため、沖縄県・尖閣諸島の強奪を画策する中国を牽制する狙いもありそうだが、同国は北朝鮮とも深い関係を築いており、私邸会談の背景が注目される。もうおわかりでしょう。これまでの流れをまとめてみれば、冒頭の競売、「無期限」決定延期が、いったい何を意味するのか、であります。
(首相がモンゴル大統領を私邸に招待 異例の歓待の裏側)
今回の訪朝、首脳会談で、モンゴル大統領が北朝鮮から有効回答を引き出すことができれば、日本政府として、競売決定に便宜を図る、と言うわけであります。
なんともまあ、これは露骨と言えば露骨でありますが、しかし、考えてみればいまようやく日本と言う国家の「外交」が、世界標準に追いつきつつあると言う、これまたまぎれもない証と、これはなるのであります。
年末、クリスマスプレゼントのように、羽田空港に12人の拉致被害者の帰国が実現するのであります。 KAI
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