またまた、彼女の記事に釣られてしまったKAIであります。
【NBO】ベゾス米アマゾンCEOを突き動かした挑戦心/ハイブリッドはカローラ凋落を止められるか(8/13)日経ビジネスオンラインから届いた、今朝のメールのタイトルであります。
前回タイトルに釣られて読んだ記事と同じ彼女が書いたとは知らずにクリックしたのが、こちらの記事でありました。
その「破壊型」といえばジョブス氏であるわけだが、そういえばジョブス氏も、アップルを離れていた間に個人でピクサーを買収して成功させ、映像・音楽コンテンツ業界と信頼関係を築き、後にアップルとオンライン配信業界に大きなブレークスルーをもたらした。「何らかのブレークスルー」って、あいかわらず、中身の見えない霞にかかったお話でありました。今度はベゾス氏が「文字メディア」の業界で、何らかのブレークスルーを起こすかもしれない。ジャーナリズムに新しいビジネスの命を吹き込むかもしれない。彼自身はジョブス氏のことは全く意識していないかもしれないが、「チャレンジする心」を理解する人々は、そんな期待をもってこのニュースを迎えている。
(ジェフ・ベゾス米アマゾンCEOを突き動かした挑戦心、ワシントン・ポスト紙買収はジャーナリズムのブレークスルーになるか、海部美知)
と、思いながら今朝の記事の一覧をみると、こちらもベゾスのワシントンポスト紙買収について言及している。
「ベゾス氏が何のアイデアがないままワシントン・ポストを買収するわけがない。多大な機会を見据えているはずです。それはまったく新しい分野の開拓かもしれない。ワシントン・ポストはアマゾンから利益を得て、アマゾンはワシントン・ポストから利益を得るような形になるでしょう」なるほど、トランスフォーマーでありますか。ふむふむ。米新聞業界の再編は既に始まっているが、ベゾス氏の試みは、大リーグ球団ボストン・レッドソックスのオーナー、ジョン・ヘンリー氏がボストン・グローブを買収したのとは性格が違う。ヘンリー氏は投資家であり、新聞社買収はあくまで投資の1つと捉える。ところがベゾス氏による買収は、新たなビジネス展開の好機を生み出すための動きである。
前出のムッター氏は新聞業界に光明が差すことになると指摘する。
「ベゾス氏がトランスフォーメーションに成功したら、ワシントン・ポストは読者数を増やし、収益を上げるはず。そうなれば記者をもっと採用し、内容も充実するでしょう。ワシントン・ポストというブランドを今以上に大きくできるはずです」
日本を含めた世界中の活字媒体が買収劇の今後の成り行きに注視している。もしもベゾス氏がネットを駆使して新聞の新しい未来を開拓できれば、日本の新聞・雑誌も単なるビジネスモデルの追随ではなく、トランスフォーマーとして変化していく可能性がある。
(買収で「トランスフォーマー」になるワシントン・ポスト、待ち受けるのは新聞社の破壊か、それとも新たな形への変化か、堀田佳男)
トランスフォーマー、Yahoo映画なかなか的確かつ鋭い比喩ではございませんか。
こちらであれば、これからどんなブレークスルーが待ち受けているのか、多少イメージできるのではないかと思うのであります。
とは言え、みなさまにとって、これでもまだまだ雲(クラウド)をつかむようなお話ではないかと思うのであります。
と言うことで、今回はこれをKAIが解き明かしてみようと言う、そんなお話なんであります。
そして、やはりこれを理解するためのキーワードとなりますのが、いまのいま私たちの社会で急激に進行しています「アプリケーション価値」社会への移行であります。
この「アプリケーション価値」とはいったい何であるのか、これを世界で一番理解し、これをビジネスに実践している人物こそ、ベゾスことジェフリー・プレストン・ベゾスをおいてほかにないのであります。
それは、すなわち、アマゾンと言うインターネット上の書籍販売を皮切りに、当初の多額の赤字経営をものともせず、総合Eコマース事業へと拡大し、電子書籍、タブレット端末キンドルファイア、クラウドサービスと、インターネット上の「アプリケーション価値」社会の実現と拡大に、ベゾスは専心してきたからであります。
そのベゾスが、続いてのターゲットとするのが、「メディア」であった、と言うわけであります。
そして、この「メディア」について、その進化と本質を考察したのが、こちらのエントリーであります。
ここまでお話して、ようやく「メディア」とはなんであるのか、これを理解する手がかりを得ることができるのであります。そうです。ベゾスは、ワシントンポストそれ自体を、「アプリケーション」と言う「装置」に「トランスフォーメーション」しようと言う、遠大なる計画であったのであります。すなわち、「メディア」とは、これが「アプリケーション」を含めて自動的に消費者に対して「情報」を伝達するための「装置」であると言うことであります。
かようにお考えいただければ、「新聞」を「インターネット」上で有償化するためには、「アプリケーション」と言うもうひとつの「装置」が必要であることに、容易に気づくことになるのであります。
ただしかし、これはいま盛んに新聞社が提供するアイフォンアプリなどといったものとは本質的に異なるものとなるのでありますが、いったいこれはなぜなのか。
これをご説明しますと、「メルマガ」と言う「装置」には、この特性にあった「情報」が必要であると申しあげましたが、インターネット上の「アプリ」と「情報」の関係もまったく同様に考えればよろしいのであります。
つまり、いままでの「新聞」でもない、いままでの「インターネット」でもない、新しい「アプリ」と言う「装置」の特性でしか発信できない「情報」を用意することでしか、インターネット上の有償化モデルは成功しないと考える必要があるのであります。
(「メディア」の進化と本質)
そして、さらには、その先にあるのは、既存のメディアではなく、あの「グーグル」であります。
ニュース映像も含めたジャーナリズムのすべてを発信する巨大「アプリケーション」を、インターネット上に構築すると言う野望であります。
これが、グーグルが未来に見据えるAIによる自動編集と、おそらく激戦を交えることになるのは、まるで映画「トランスフォーマー」シリーズの中でくりひろげられるトランスフォーマーたちの戦いそのままであります。
これから数年後のインターネット社会の情報爆発は、すさまじく、とどまることを知らないのであります。
これが、ワシントンポストのサイトに登録さえしておけば、ビジネス、プライベート、あらゆる必要とする情報が自動で流れてきて、巨大なデータベースにアクセスできるようになる。さらには、情報コングロマリットへと進化を遂げていくのは、まず間違いないのであります。
これが、ベゾスの夢の先にあるものである。KAIの結論であります。 KAI
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